おせちの地域の違い一覧【2027年】北海道〜沖縄の郷土料理と関東関西
※本記事にはプロモーションを含みます
まいど、食品バイヤーのしゅんです。
「え、おせちにそれ入れるん?」
結婚して初めて相手の実家で正月を迎えた人や、地方出身の友だちと正月料理の話をした人は、一度はこう思ったことがあるはずです。
おせちは全国どこでも同じ中身、と思われがちです。でも実際は、北海道と九州では入っている料理がけっこう違いますし、同じ関西でも家ごとに「うちの正月はこれ」があります。
この記事では、農林水産省の「うちの郷土料理」や紀文の全国調査をもとに、地域ごとに違うおせち・正月料理を北から順に並べました。関東と関西の違い、年取り魚の東西差、それから家族の出身地が違うときの合わせ方まで書いています。
あわせて、通販でよく見る匠本舗のおせち55商品の原材料表を当サイトで読んで、ご当地の料理がどれくらい入っているかも数えました。確かめたのは2026年11月6日です。
目次
おせちの中身は地域でどれくらい違う?
まず、全国でよく用意されている料理から見ておきます。
紀文が2024年のお正月に自宅でおせちを用意した3,390人に聞いた調査では、用意した料理の1位はかまぼこで82.0%。黒豆77.5%、お雑煮76.2%と続きます。かまぼこ・黒豆・お雑煮は、沖縄をのぞくすべての地域で上位3つに入っていました。
かまぼこ・黒豆・お雑煮は、ほぼ全国共通の「おせちの土台」
ところが、その下の料理になると、地域でぐっと差が出てきます。

関西は田作りと数の子、首都圏は伊達巻、関東信越は酢だこ、北海道はいくらと「なると・つと」、九州はえび。同じ「おせち」という名前でも、重箱を開けたときの顔ぶれが地域で少しずつ違うわけです。
ちなみに沖縄は回答した人が28人と少ないので、数字は参考くらいに見てください。
参考:紀文「お正月百科 2025年」(2024年1月調査・用意したおせち料理・複数回答)
北海道・東北のおせちと正月料理
北のほうは、魚と、寒さを生かした保存の料理が目立ちます。

北海道:飯寿司と口取り菓子
北海道の正月といえば、飯寿司(いずし)です。
農林水産省の「うちの郷土料理」によると、魚をご飯や麹、野菜と一緒に晩秋に漬け込んで、正月ごろに食べる料理。昔はどの家でも正月料理として作っていたそうです。
もうひとつ面白いのが「口取り」。札幌市の資料には、おせちと一緒に、白あんを使った和菓子の「口取り」を食べる地域があると書かれています(地域によって違うそうです)。重箱の横に、お菓子の折り詰めが並ぶ感じですね。
道南には、塩くじらと野菜を大鍋で煮て三が日に食べる「鯨汁」もあります。
いくらの数字が高いのも北海道らしいところで、紀文の調査では40.4%。全国の33.7%より7ポイント近く多い結果でした。
なお北海道は、おせちを大晦日の夜に食べる家が多い地域でもあります。この話はおせちは大晦日に食べる?元日に食べる?でくわしく書いています。
宮城・山形・福島:煮つけと祝いの汁
宮城では、ナメタガレイの煮つけが大晦日から正月にかけての定番です。
農林水産省の資料によると、カレイの仲間のナメタガレイを煮つけた料理で、年取り魚になったともいわれます。江戸時代から戦前までは、仙台の正月の魚はタラだったそうで、時代でも主役の魚が変わっているんですね。
山形では、鯉のうま煮が正月やお盆、結婚式などの祝いの席に並びます。福島の会津には「こづゆ」という汁物があり、婚礼などの祝い事やおもてなしのときに出されてきました。具は縁起のいい奇数、7種類か9種類にするそうです。
新潟・長野・北陸のおせちと正月料理
中部から北陸は、鮭と鰤が入れ替わる、魚の境目のような地域です。
新潟:のっぺは家で作る
新潟の正月に欠かせないのが「のっぺ」。里芋を中心に、塩鮭などを入れて煮た料理です。
農林水産省の資料には、おせちを仕出し屋さんから取っても、のっぺだけは家で作るところが多いと書かれていました。いくらを入れる家もあるそうです。
おせちは買っても、のっぺだけは家の味
この話を読んで、思い出したことがあります。
何年か前の年末、新潟出身の取引先の担当さんと電話で打ち合わせをしていたら、途中で「すんません、今からのっぺの里芋むかなあかんので」と切り上げられたことがありました。こっちはまだ仕事納め前やったのに、向こうはもう正月の段取りに入っていたわけです。
そのときは「のっぺってなんや?」と思っただけでしたが、あとで調べて、家ごとに受け継ぐ大事な料理やと知りました。ちょっと失礼な受け答えをしてしまったかもしれません。
長野:年取り魚は東が鮭、西が鰤
長野は、年取り魚がはっきり分かれる県です。
農林水産省の資料によると、長野県の東側は鮭、西側は鰤を使うところが多く、地域によっては混ざっているそう。東の鮭は、酒粕で煮た「鮭の粕煮」にして大晦日の年取りのごちそうにします。
全国で見ても、東日本は鮭、西日本は鰤を年取り魚にするといわれていて、糸魚川から静岡を結ぶ大きな断層あたりを境目とする見方もあります。
石川:かぶらずしがないと正月が来ない
石川の正月料理といえば、かぶらずし。塩漬けのかぶらに鰤の切り身をはさんで、麹で漬け込んだ料理です。
農林水産省の資料には、地元には「かぶらずしがないと正月が始まらない」という人もいると書かれています。始まりは、高価な鰤を庶民が食べるための工夫だったという説もあるそうです。
関西と関東のおせちの違い
関東と関西の違いでよく言われるのが、祝い肴の3品目です。
一般に、関東は黒豆・数の子・田作り、関西は黒豆・数の子・たたきごぼう、と言われます。この違いと意味はおせち料理の意味一覧や祝い肴が多いおせちランキングでくわしく書いたので、ここでは数字のほうを見てみます。
関西でも田作りのほうが多かった
最初は「関西はたたきごぼう、関東は田作り」ときれいに分かれているんやろな、と思っていました。ところが紀文の調査を見ると、ちょっと様子が違います。

関西で田作りを用意した人は62.7%、たたきごぼうは43.6%。どちらも全国より多いんですが、関西でも田作りのほうが上でした。
つまり関西の家は「田作りの代わりにごぼう」ではなく、「田作りもごぼうも入れる」家が多い、と読むほうが近そうです。逆に北海道は、田作り19.1%、たたきごぼう11.7%と、どちらも少なめでした。
関西は「田作りかごぼうか」ではなく「両方」の家が多い
ちなみに関西では、田作りを「ごまめ」と呼ぶ家も多いです。うちの実家も、ずっとごまめでした。
味付けや具の違いは家ごとの差も大きい
味付けの違いは、関東は醤油が濃いめ、関西は出汁を立てて薄味、とよく言われます。
ただ、これは公的な資料で数字として確かめられる話ではありません。同じ関西でも、京都と大阪と神戸で違いますし、家ごとの差のほうが大きいくらいです。京都には「えびいもと棒だらの炊いたん」のように、正月などのめでたい席で食べてきた料理もあります。
関東と関西の味の違いで通販おせちを選びたい人は、和風おせち通販おすすめ7選で、祝い肴と味付けの寄り方を商品ごとに比べています。
九州・沖縄のおせちと正月料理
南に行くと、鶏肉や豚肉、汁物が正月の主役に近づいてきます。
福岡:がめ煮
福岡の正月に欠かせないのが「がめ煮」。鶏肉と根菜を煮込んだ料理で、ほかの地域では筑前煮と呼ばれることが多いですね。農林水産省の資料でも、正月料理や精進料理として作られると紹介されています。
紀文の調査では、九州はえびが66.2%、煮しめが61.3%と、どちらも全国より多くなっていました。重箱の中で、煮物とえびの存在感が大きい地域と言えそうです。
鹿児島・奄美と沖縄:おせちとは別の正月料理
鹿児島の奄美では、正月におせちや雑煮ではなく「三献(さんごん)」を食べる家が多いそうです。餅の入った吸い物、刺身、鶏や豚の吸い物と、3つの膳を順に出す料理です。
沖縄では、豚の胃や腸を使った「中身汁」が、正月や祝いの席の料理として作られてきました。
このあたりまで来ると、そもそも「重箱のおせち」の形から違ってきます。地域の違いというより、正月の過ごし方そのものの違いですね。
通販おせちに入る地域の料理
ここからは、通販のおせちの話です。
匠本舗のおせち55商品の原材料表(2026年10月26日に取得)から料理名を全部読み、地域で違うと言われる料理がいくつの商品に入っているかを数えました。
祝い肴は「両方入り」がいちばん多い
まずは田作りとたたきごぼうです。

田作りもたたきごぼうも入っている商品が22と、いちばん多くなりました。田作りだけが13、たたきごぼうだけが3、どちらも入っていない商品が17です。
数え方は、料理名に「田作り」「田作」「田つくり」「ごまめ」があれば田作り、「たたき牛蒡」「叩牛蒡」「ごぼうの胡麻和え」のような名前があればたたきごぼうとしました。「どちらも入っていない」17商品は、洋風や和洋折衷のおせちが多めです。
面白かったのは、京都の料亭が監修したおせちでも、田作りだけでたたきごぼうが入っていない商品がいくつもあったこと。
京都監修でも「関西式の祝い肴」とは限らない
通販のおせちは全国に届ける商品なので、関東の家でも関西の家でも違和感がないように、両方入れている、と考えるとしっくりきます。家の流儀にこだわるなら、商品名の「京風」「江戸」の文字より、お品書きの料理名で確かめるほうが確実です。
ご当地の料理は「松前漬け」がダントツ
ほかの地域の料理も数えてみました。

いちばん多かったのは、北海道の郷土料理として知られる松前漬けで、38商品。数の子と昆布、するめを漬けた料理なので、おせちとの相性がいいんですね。昆布巻きも29商品に入っていました。
京都などで正月に食べる棒鱈は7商品、かぶらの料理は6商品、煮しめに使われるくわいとえびいもは、どちらも2商品だけでした。福岡のがめ煮にあたる筑前煮は1商品です。
年取り魚の鮭(サーモンを含む)と鰤は、鮭が43商品、鰤が28商品。両方入っている商品も22ありました。通販のおせちは、東の魚も西の魚も一緒に詰めている、ということになります。
一方で、のっぺやかぶらずし、飯寿司、がめ煮そのもののように、家で作るのが前提の料理や汁物は、重箱の通販おせちにはまず入っていません。
家族の出身地が違うときの合わせ方
夫婦で出身地が違うと、「正月に何を並べるか」で小さくもめることがあります。ここは無理にどちらかに合わせなくていいと思います。
- 祝い肴は、田作りとたたきごぼうの両方が入ったおせちにする
- 通販のおせちを土台にして、のっぺやがめ煮のような家の料理を1品だけ手作りで足す
- お雑煮は、元日は夫の家の味、2日は妻の家の味、のように日替わりにする
- 年取り魚は、鮭と鰤の両方が入っているおせちを選ぶ
うちは関西同士の夫婦なんですが、それでもお雑煮の具で一回言い合いになりました。地域より家の差のほうが大きい、というのは実感としてあります。
おせちと一緒に足す料理はおせちと一緒に食べるもの、お屠蘇の地域の違いはお屠蘇とは?で書いています。
監修店の地元で選ぶおせち5品
最後に、通販で「地元の味」に近づけたい人向けに、監修した店の地元が違うおせちを匠本舗から5品挙げておきます。並びは順位ではなく、北から順です。
選んだ物差しは、監修した店のある地域と、その地域らしい料理がお品書きに入っているかどうか。どの店のおせちも、工場で作って全国に届ける商品なので、郷土料理そのものではない点は先に言っておきます。
まずは5品を表で並べておきます。
| 商品 | 価格 | 人数の目安 | 監修店の地元 |
|---|---|---|---|
| 絢華 | 20,800円 | 約4〜5人前 | 北海道函館 |
| 七蕾亀粋 | 16,800円 | 約4〜5人前 | 東京日本橋 |
| 豊穣 | 11,800円 | 約3〜4人前 | 石川金沢 |
| 柳雅 | 18,800円 | 約4〜5人前 | 京都岡崎 |
| 楓華 | 16,300円 | 約3人前 | 福岡博多 |
匠本舗の商品ページと一覧より(2026年11月6日確認)。税込・送料無料。絢華と楓華は12月10日までの早割価格で、12月11日から絢華21,500円・楓華19,800円。七蕾亀粋・豊穣・柳雅は届く日を指定しない場合の価格
北海道函館の味:絢華
向いてる人:4〜5人で、函館の割烹の和洋三段重を、いくらや松前漬け、にしんの料理と一緒に囲みたい家
北海道函館の割烹「花びし」が監修した和洋三段重です。約4〜5人前で54品目。
お品書きには、いくら醤油漬け、松前漬け、数の子醤油漬け、にしん香草焼き、公魚の甘辛煮と、北の海の料理が並びます。ローストビーフやテリーヌ、海老チリソース煮も入る和洋中の構成で、子どもがいる家でも食べやすい中身です。
北海道函館「花びし」監修和洋三段重 絢華【068】(約4〜5人前・三段重・54品目・冷蔵)
- 12月10日まで 20,800円
- 12月11日から 21,500円(通常価格)
匠本舗の商品ページ(2026年11月6日確認)。税込・送料無料。届くのは12月29〜31日のどれか。口コミ365件・平均4.2
気をつけたい点は、田作りとたたきごぼうがどちらも入っていないこと。祝い肴を三品きっちりそろえたい家には向きません。早割で下がる額も700円と小さめです。中身は絢華の口コミと中身、花びしの4品の違いは函館「花びし」のおせちとは?にまとめています。
東京日本橋の江戸の味:七蕾亀粋
向いてる人:4〜5人で、田作りを入れた関東の祝い肴と、日本橋の老舗の江戸の味を楽しみたい家
東京・日本橋の「日本ばし 大増」が監修した七段重です。約4〜5人前で51品目。
祝い肴は黒豆・数の子・田作りの関東の三品で、たたきごぼうは入っていません。紅白なます、鰆昆布〆、公魚の佃煮など、甘辛くてしっかりした味の料理が多めです。年取り魚は鮭塩麹焼きと鰤奉書煮の両方が入っています。
東京「日本ばし 大増」監修七段重 七蕾亀粋【805】(約4〜5人前・七段重・51品目・冷蔵)
- 届く日の指定なし 16,800円
- 届く日を選べる版【805N】 28,000円
匠本舗の商品ページと一覧(2026年11月6日確認)。税込・送料無料。日付で値段が上がる早割の段階はない。届く日を指定しない場合は12月29〜31日のどれか
気をつけたい点は、七つの箱で冷蔵庫の場所をとること。関西の家で、たたきごぼうがないと正月らしくないという人には物足りないかもしれません。監修のことは日本ばし大増のおせちとは?、中身は七蕾亀粋の口コミと中身にまとめています。
石川金沢の味:豊穣
向いてる人:3〜4人で、棒鱈や鰤柚庵焼など北陸・京の正月の味がほしい家
石川・金沢の割烹「いけ森」が監修した三段重です。約3〜4人前で50品目。
棒鱈甘露煮、鰤柚庵焼、鰆西京焼、ほたるいか佃煮と、北陸らしい魚の料理が入ります。きんとんは、金沢の加賀野菜で知られる五郎島金時の名前がついた「五郎島きんとん」。祝い肴は田作りとたたき牛蒡胡麻和えの両方がそろっています。
金沢「いけ森」監修おせち 豊穣【806】(約3〜4人前・三段重・50品目・冷蔵)
- 届く日の指定なし 11,800円
- 届く日を選べる版【806N】 18,800円
匠本舗の商品ページと一覧(2026年11月6日確認)。税込・送料無料。日付で値段が上がる早割の段階はない。届く日を指定しない場合は12月29〜31日のどれか
気をつけたい点は、かぶらずしのような金沢の郷土料理そのものは入っていないこと。チーズやサラミソーセージなど、洋の料理も少し混ざります。届く日を選べる版は7,000円高くなります。中身は豊穣の口コミと中身にまとめています。
京都岡崎の味:柳雅
向いてる人:4〜5人で、関東の田作りも関西のたたきごぼうも両方そろえたい家
京都・岡崎の「味ま野」が監修した五段重です。約4〜5人前で65品目。
祝い肴は、きび田作りとたたきごぼうの両方入り。関東の家と関西の家が一緒に囲む正月なら、いちばん揉めにくい組み合わせです。りんご酢かぶらや小鯛笹漬、にしん彩親子和えなど、京都や北陸の正月に近い料理も入っています。年取り魚は銀鮭とぶり照焼の両方です。
京都岡崎「味ま野」監修伍段重 柳雅【669】(約4〜5人前・五段重・65品目・冷蔵)
- 届く日の指定なし 18,800円
- 届く日を選べる版【669N】 28,800円
匠本舗の商品ページと一覧(2026年11月6日確認)。税込・送料無料。日付で値段が上がる早割の段階はない。届く日を指定しない場合は12月29〜31日のどれか
気をつけたい点は、五段あるので冷蔵庫の場所を先に空けておく必要があること。届く日を選べる版との差は10,000円と大きめです。監修のことは味ま野のおせちとは?、中身は柳雅の口コミと中身にまとめています。
福岡博多の味:楓華
向いてる人:3人で、博多地鶏のテリーヌやのどぐろなど九州の料理人の味を一段重で楽しみたい家
福岡・博多中洲の「日本料理 てら岡」が監修した一段重です。約3人前で43品目。
博多地鶏のテリーヌ、のどぐろ炙り、明太子昆布〆、鰤奉書煮と、九州や日本海側の魚の料理が入ります。祝い肴は数の子・黒豆・田作りで、たたきごぼうの代わりにごぼう抹茶和えが入っていました。一段重なので、冷蔵庫に入れやすい形です。
博多中洲「日本料理 てら岡」監修おせち 楓華【546】(約3人前・一段重・43品目・冷蔵)
- 12月10日まで 16,300円
- 12月11日から 19,800円(通常価格)
匠本舗の商品ページ(2026年11月6日確認)。税込・送料無料。届くのは12月29〜31日のどれか。口コミ84件・平均4.3
気をつけたい点は、がめ煮(筑前煮)は入っていないこと。約3人前の一段重なので、4人以上の家には量が足りません。中身は楓華の口コミと中身にまとめています。
よくある質問
Q. おせちの中身は地域で違う?
違います。かまぼこ・黒豆・お雑煮はほぼ全国で用意されていますが、紀文の調査では関西は田作りと数の子、首都圏は伊達巻、北海道はいくら、九州はえびと煮しめを用意する人が全国より多くなっていました。北海道の飯寿司、新潟ののっぺ、石川のかぶらずし、福岡のがめ煮のように、その地域ならではの正月料理もあります。
Q. おせちの関東と関西の違いは?
一般には、祝い肴の3品目が関東は田作り、関西はたたきごぼうと言われます。ただ紀文の調査では、関西でも田作りを用意した人が62.7%と、たたきごぼうの43.6%より多く、両方入れる家が多いと読めます。味付けは関東が醤油の色が濃く、関西は出汁を立てる、とよく言われますが、家ごとの差も大きいです。
Q. 年取り魚は地域でどう違う?
東日本は鮭、西日本は鰤を年取り魚にする地域が多いと言われます。長野県は東側が鮭、西側が鰤と県の中で分かれ、宮城ではナメタガレイの煮つけが年取り魚になったともいわれます。通販おせちの55商品では、鮭が43商品、鰤が28商品に入っていました。
Q. 北海道のおせちは何が違う?
飯寿司や口取り菓子のように、北海道ならではの正月料理があります。道南の鯨汁、いくらの多さも特徴です。おせちを大晦日の夜から食べる家が多いのも北海道の特徴で、くわしくは大晦日に食べる地域の記事で書いています。
Q. くわいはどこの地方のおせち?
くわいは広島などで、正月の含め煮に使われてきた食材です。大きな芽が出ることから縁起物とされ、広島県福山市は生産量が全国の約半分を占める産地です。通販おせちの55商品では、くわいが入っていたのは2商品だけでした。
まとめ
おせちは全国どこでも同じに見えて、重箱を開けると地域ごとに少しずつ顔ぶれが違います。
土台は全国共通、主役の何品かが地域で入れ替わる
- かまぼこ・黒豆・お雑煮は、ほぼ全国共通
- 関西は田作りと数の子、首都圏は伊達巻、北海道はいくら、九州はえびと煮しめが多い
- 関西でも田作りはたたきごぼうより多く、「両方入れる」家が多い
- 年取り魚は、東が鮭、西が鰤と言われる。長野は県の中で分かれる
- 北海道の飯寿司、新潟ののっぺ、石川のかぶらずし、福岡のがめ煮、沖縄の中身汁など、家で作るご当地の正月料理がある
- 通販おせち55商品では、田作りとたたきごぼうの両方入りが22商品でいちばん多い
- 出身地が違う家は、両方入りのおせちを土台にして、家の料理を1品足すのがおすすめ
監修店の地元で選ぶなら、北の海の料理がほしい家は花びし監修 絢華、関東の祝い肴でそろえたい家は大増監修 七蕾亀粋、棒鱈や鰤など北陸の味がほしい家はいけ森監修 豊穣、関東と関西の祝い肴を両方そろえたい家は味ま野監修 柳雅、少人数で九州の料理人の味を楽しみたい家はてら岡監修 楓華です。絢華と楓華の早割は12月10日までです。
迷ったら、関東と関西の両方の祝い肴が入った柳雅を土台にして、家の味を1品だけ足してみてください。
ほな、また!
出典:農林水産省「うちの郷土料理」(北海道 飯寿司・鯨汁/宮城 ナメタガレイの煮つけ/山形 鯉のうま煮/福島 こづゆ/新潟 のっぺ/長野 鮭の粕煮/石川 かぶらずし/京都 えびいもと棒だらの炊いたん/福岡 がめ煮/鹿児島 三献/沖縄 中身汁)(2026年11月6日確認)/札幌市 食育資料(口取り)/紀文「お正月百科 2025年」(2024年1月調査)/農林水産省 地理的表示登録資料(福山のくわい)/匠本舗 各商品ページ・商品一覧(068・805・806・669・546、2026年11月6日確認・税込・送料無料)と原材料表(2026年10月26日取得)









