料亭監修おせちとは?【2027年】料亭ごとの違いと選び方・おすすめ8選
※本記事にはプロモーションを含みます
まいど、食品バイヤーのしゅんです。
おせちの通販ページを見ていると、どの商品にも「料亭監修」の文字がついていますよね。
京都祇園、京都東山、日本橋、有馬温泉。並んでいるのは立派な店の名前ばかりで、どれも同じくらい高級そうに見える。
「で、監修ってなんなん?料亭の板前さんが作ってるの?」
ここ、意外とちゃんと説明されていないところです。
この記事では、まず「料亭監修」という言葉の中身を、売っている店が公式に書いている範囲で整理します。そのうえで、匠本舗のおせちを監修している料亭を一軒ずつ見て、料亭ごとの味の違いから選べるようにしました。
食品の商品づくりの現場で「監修もの」の打ち合わせに何度も立ち会ってきた目線で、名前の大きさではなく、お重の中身に料亭の個性がどれだけ出ているかを見ていきます。
目次
料亭監修おせちとは?「監修」の意味
「監修」は、料理を自分で作ることではありません。献立や味の方向を決めて、できあがりを確かめる役のことです。
ぼくも食品の仕事を始めたころは、「料亭監修」と書いてあれば、その料亭の厨房で作っているもんやと思っていました。ところが実際は違うことが多い。料亭の厨房は、ふだんのお客さんの料理を作るための広さしかありません。何千、何万というお重を年末の数日に詰めるのは、どう考えても無理なんです。
ではどうするか。料亭が献立と味の考え方を出し、それをもとに販売する会社側が試作を重ね、料亭が味を見て直しを入れる。これが一般的な「監修」の流れです。
匠本舗の場合、商品ページにはこう書かれています。
各料亭と匠本舗がともに試行錯誤を重ねて作った、匠本舗でしか買えないオリジナル商品
つまり、料亭の店頭で売っているおせちを取り寄せるのとは別物。料亭と通販の店が組んで、通販用に作ったお重です。どこの工場で詰めているかまでは、商品ページには書かれていません。
ここを「なんや、料亭が作ってへんのか」とがっかりする人もいると思います。でも、ぼくは逆の見方をしています。通販で何千と届けるなら、冷めても、日が経っても味が崩れない作り方が要る。そこは料亭の厨房より、量を作り慣れた側のほうが得意です。料亭は「何を、どんな味で入れるか」を決める。役割を分けているから、料亭の考え方を手頃な値段で家に届けられる、という仕組みなんですね。

監修の打ち合わせで、料理人が見ているところ
少し、ぼくの現場の話をさせてください。
何年か前、ある料理屋さんに監修をお願いした総菜の打ち合わせに同席しました。試作品を5種類並べて、料理長が一口ずつ食べていく。
てっきり「もっと高い材料を使え」と言われると身構えていたんですが、出てきた注文は「出汁を一回り強く」「この煮物は切り方を小さく」「甘さは最後に残らんように」。材料の話はほとんどありませんでした。
冷めた状態で食べることを前提に、味の出方と口当たりを直していく。料理人が監修で見ているのは、そういうところなんやと思います。
おせちで言えば、味付けの方向(京風の淡い味か、甘辛のしっかりした味か)と、献立の顔ぶれ。ここに料亭の個性が出ます。逆に言うと、同じ「料亭監修」でも、料亭が違えば味の方向がまるで違う。選ぶならここを見ればいい、という話につながります。
料亭監修おせちの届き方
匠本舗の料亭監修おせちは、お重に盛り付け済みの状態で、冷蔵で届きます。商品ページの説明では、冷凍に強い料理や食材を選んでお重に盛り付けたあと、冷蔵の状態で届けるおせち。冷蔵庫に入れておけば、解凍も盛り付けもいりません。
お重は一段ずつフィルムで包まれていて、消費期限は2027年1月2日。届く日は12月29・30・31日のどれかで、こちらからは選べません(届く日を指定できる別の版がある商品もあります)。
冷蔵と冷凍の違いが気になる人は、冷蔵・冷凍・生おせちの違いで詳しく書いています。
匠本舗の監修料亭は、場所で味の方向が分かれる
匠本舗のおせち売り場には、監修した店の名前ごとの分類があります。数えてみると、料亭・料理店・料理旅館をあわせて20を超えていました。
全部を覚える必要はありません。大きく分けると、場所で味の方向がおおよそ決まります。
- 京都の料亭(岩元・道楽・はり清・味ま野・華舞など):出汁を効かせて素材の味を残す、京料理の流れ
- 東京の料亭(日本ばし 大増など):甘辛を強めにした、江戸の煮物の流れ
- 温泉の料理旅館(有馬温泉の奥の細道、函館・湯の川温泉の花びし):その土地の名物と、目で楽しませる盛り付け
京都の店が多いのは、「料亭のおせち」と聞いて多くの人が思い浮かべるのが京料理だからでしょう。ただ、京都の店どうしでも個性はけっこう違います。390余年続く老舗もあれば、2009年に開いた店もある。

京の味と江戸の味は、どこが違う?
料亭選びでいちばん差が出るのが、この違いです。
京都の道楽は、商品ページで自分たちの京料理の特色を「美味しいお出汁によって淡味で素材の旨みを充分に引き出す」と説明しています。味ま野は、仕出しの「冷めても美味しい」とは濃い味付けのことではなく、下味と秘伝の出汁でしっかり下ごしらえすることだ、と書いています。
一方、東京・日本橋の大増は、江戸の味の魅力を「粋で力強い味わい」と表現しています。江戸の煮物は甘・辛の両方を強めにして、素材の持ち味を引き出す、と。
どっちが上という話ではありません。関東で育った人が京風のお重を食べると「ちょっと薄いな」と感じることがあるし、関西の人が江戸味の煮物を食べると「しっかりしてるなあ」となる。
うちの実家は、父が関東、母が京都の出です。おせちの煮しめは毎年母が炊いていたので、ぼくの舌の基準は完全に京風。社会人になって東京の取引先の新年会に出たとき、煮しめの色の濃さに一瞬ひるみました。食べてみたら、これはこれで酒が進む味でしたけど。
家族が食べ慣れた味に近い料亭を選ぶ。これが、料亭監修おせちで外さないための一番の近道です。

料亭監修おせちおすすめ8選
順位の付け方
ここからは、匠本舗の監修料亭から8つを選び、それぞれの代表のおせちを紹介します。
順位は、次のような物差しで付けました。
- 料亭の考え方や名物が、お重の献立にはっきり出ているか(料亭の名前だけでなく、中身で選ぶ意味があるか)
- 人数に対して値段が手頃か
- 届く日を指定できる版があるか、口コミの件数と平均点がどうか
口コミは匠本舗の「お客様の声」の数字で、過去の年のおせちの感想もまとめて表示されています。中身は毎年少しずつ変わるので、件数と平均点は目安として見てください。
まずは8つを表で並べておきます。
| 料亭と代表おせち | 価格 | 人数 | 場所 |
|---|---|---|---|
| 1位 味ま野 柳雅 | 18,800円 | 約4〜5人前 | 京都岡崎 |
| 2位 大増 七蕾亀粋 | 16,800円 | 約4〜5人前 | 東京日本橋 |
| 3位 奥の細道 雲海 | 15,800円 | 約3〜4人前 | 兵庫有馬温泉 |
| 4位 岩元 匠 | 14,900円 | 約3〜4人前 | 京都祇園 |
| 5位 道楽 清新 | 14,900円 | 約3〜4人前 | 京都東山 |
| 6位 はり清 清祥 | 10,800円 | 約3〜4人前 | 京都東山 |
| 7位 華舞 夢の舞 | 14,800円 | 約5人前 | 京都祇園 |
| 8位 花びし 絢華 | 20,500円 | 約4〜5人前 | 北海道函館 |
すべて匠本舗・税込・冷蔵でお届け。匠・清新・絢華は10月31日までの早割価格、ほかは届く日を指定しない場合の特別価格(2026年10月8日確認)。送料は8,000円以上で無料。

1位 味ま野 「冷めても美味しい」仕出しの京料理
向いてる人:4〜5人で、京料理の出汁の味と子どもが喜ぶ品の両方がほしい家
京都岡崎、平安神宮や南禅寺に近い京料理「味ま野」。始まりは、創業120余年の仕出し屋「ともえ」で、その伝統を受け継ぐ料亭です。
1位にしたのは、この店の看板がおせちと真っすぐつながっているから。仕出しは、お客さんの家に届けて、冷めた状態で食べてもらう料理です。届いてから食べるまで時間がたつおせちは、まさに仕出しの考え方そのもの。
商品ページでは、四代目当主が「冷めても美味しい」とは濃い味にすることではなく、下味をつけて秘伝の出汁で下ごしらえすることだ、と語っています。120年以上取り方を変えていないという出汁が、この店の芯です。
代表に選んだ五段重「柳雅」は65品目。有頭海老やあわび煮、数の子、ぶり照焼といった祝いの品に、えび桜ロールや鶏の炭火焼、てまり餅のような子どもに人気の品も入ります。白木と黒のお重を組み合わせた見た目も、この店らしい華やかさです。
京都岡崎「味ま野」監修伍段重 柳雅(65品目・約4〜5人前・冷蔵)
- 届く日の指定なし 18,800円
- 届く日を指定できる版 28,800円
匠本舗の商品ページ(2026年10月8日確認・税込・送料無料)。早割の段階的な値上げはなし
味ま野の監修は、ほかに三段重の「花柳」(約3〜4人前・10月31日まで18,800円)、高級重の「翠柳」(約4〜5人前・10月31日まで26,300円)、超高級重の「柳凰」(約4〜5人前・10月31日まで55,000円)があります。
- 向いてる人:4〜5人で、京料理の出汁の味と子どもが喜ぶ品の両方がほしい家
- 気をつけたい点:柳雅は匠本舗の「お客様の声」にまだ口コミがない(2026年10月8日時点)。洋風の品も多いので、京風一色を求めるなら5位の道楽のほうが合う。五段あるので冷蔵庫の場所も取る
柳雅の中身をもっと詳しく知りたい人は、柳雅の口コミと中身にまとめています。
2位 日本ばし 大増 甘辛の効いた江戸の味
向いてる人:関東の味に慣れた家族で、しっかりした味の煮物や焼き物がほしい4〜5人
明治33年創業、浅草・日本橋に料亭を構えて120余年の「日本ばし 大増」。8つの中で唯一の東京の料亭です。
ここを2位にしたのは、京都の料亭とはっきり違う味の軸を持っているから。商品ページでは、江戸の味を「粋で力強い味わい」と書き、老舗料亭の原点は「江戸の煮売屋」の煮物だと説明しています。京風の淡い味がどうも物足りない、という家には、こっちのほうがしっくりくるはずです。
代表の「七蕾亀粋」は、亀甲の形をした七つの箱の七段重で51品目。一の重からロブスター旨煮、海老艶煮、赤海老雲丹和え、焼き雲丹貝盛り、蟹甲羅盛り、帆立の燻製、そして最後の七の重にあわび福良煮とローストビーフ。重ごとに主役が決まっているので、開けていく楽しみがあります。
小さな箱に分かれているのも実用的で、食べる分だけ出して、残りはすぐ冷蔵庫に戻せます。
東京「日本ばし 大増」監修七段重 七蕾亀粋(51品目・約4〜5人前・冷蔵)
- 届く日の指定なし 16,800円
- 届く日を指定できる版 28,000円
匠本舗の商品ページ・おせち一覧(2026年10月8日確認・税込・送料無料)。早割の段階的な値上げはなし
- 向いてる人:関東の味に慣れた家族で、しっかりした味の煮物や焼き物がほしい4〜5人
- 気をつけたい点:「お客様の声」にまだ口コミがない(2026年10月8日時点)。京風の薄味を期待して選ぶと、印象が違う
3位 奥の細道(大田忠道) 有馬温泉の料理旅館の創作おせち
向いてる人:定番の品だけでなく、ひと工夫ある創作料理も楽しみたい3〜4人
有馬温泉の料理旅館「天地の宿 奥の細道」。監修は館主の大田忠道さんです。商品ページによると、1945年生まれで、2004年に黄綬褒章を受け、800人以上の弟子を育てた料理人。
この旅館の看板は、お客さんの目の前で仕上げる「客前料理」。料理人は客の前に出て料理を説明してこそ一流、という館主の考え方が商品ページに書かれています。
おせちの「雲海」も、その遊び心が出ています。山椒を効かせた「湯葉有馬煮」は、商品ページで「有馬の伝統が息づく」と紹介されている品。鯛や人参、菊花を大根と広島菜で巻いた「鯛広島菜巻」、こはだの卯の花和え、国産の鮎の甘露煮。定番の黒豆や数の子に加えて、ほかのお重であまり見ない品が入ります。ロブスターとあわびも入って、全43品目。
奥の細道「大田忠道」監修おせち 太閤の御膳 雲海(43品目・約3〜4人前・冷蔵)
- 届く日の指定なし 15,800円
- 届く日を指定できる版 20,800円
匠本舗の商品ページ・おせち一覧(2026年10月8日確認・税込・送料無料)。「お客様の声」99件・平均4.2(過去の年の分を含む)
届く日を指定できる版との差が5,000円と、ほかの商品より小さめなのも助かるところ。12月31日に受け取りたい家は、ここを見比べてください。
- 向いてる人:定番の品だけでなく、ひと工夫ある創作料理も楽しみたい3〜4人
- 気をつけたい点:京都の料亭の京料理とは別の流れ。昔ながらの煮しめ中心のお重がいい人には、創作の品が多く感じるかもしれない。口コミは99件で、1位の匠などと比べると少ない
4位 岩元 祇園の新しい料亭の看板おせち
2009年、祇園の花見小路にお茶屋を改装して開いた料亭「岩元」。京都の老舗の中では新しい店で、店主のモットーは「常にチャレンジを続ける」。滋賀出身の店主が京懐石に近江牛の炭火焼きを出す、という話が商品ページに載っています。
岩元の監修おせちは、匠本舗で一番売れている「匠」をはじめ、大人数向けの六段重「極」、六角形の二段重「海宝箱」、高級三段重「冠寿」と、匠本舗の中で層がいちばん厚い。
京都らしさは、舞妓さんがお正月に持つ福玉に見立てた紅白の練りきり「紅白手毬しぼり」や、湯葉を巻いて焼き目を付けて炊いた「焼き湯葉巻き」で出しています。定番の料理は素材の持ち味を活かした京風の味付け、と商品ページにあります。
京都祇園 料亭「岩元」監修おせち 匠(約3〜4人前・冷蔵)
- 10月31日まで 14,900円
- 11月1日〜12月10日 15,200円
- 12月11日から 20,000円(通常価格)
匠本舗の商品ページ(2026年10月8日確認・税込・送料無料)。「お客様の声」4,848件・平均4.3(過去の年の分を含む)
人数が多い家は、六段重で約7〜8人前の「極」(10月31日まで27,300円・80品目・口コミ2,251件・平均4.5)。中身は極の口コミと中身で詳しく見ています。
- 向いてる人:口コミの多さで安心して選びたい、初めて通販のおせちを頼む3〜4人
- 気をつけたい点:ピスタチオのチーズ新丈や桜鱒の燻製など創作寄りの品も多く、昔ながらの京風を求めるなら5位の道楽のほうが合う。早割は10月31日までで、11月から少しずつ上がる
5位 道楽 390余年の老舗が守る「真味淡」
京都東山で390余年続く料亭「道楽」。石田三成の軍師・島左近の屋敷跡に建つと伝わる建物は、京都市の歴史的意匠建造物に指定されています。
道楽には「真味淡」という教えが代々伝わっていて、ほんまのおいしさは淡い味の中にある、という考え方。さらに五行説の「五味 五色 五法」、つまり味・色・調理法の組み合わせで、見た目と味と栄養の釣り合いをとる教えを受け継いでいる、と商品ページにあります。
8つの中で、いちばん京料理らしい料亭はどこかと聞かれたら、ぼくはここを挙げます。代表の「清新」は45品目で、白味噌に漬けて焼いた西京焼きや、骨まで柔らかく炊いた棒鱈、筍や高野豆腐の煮しめが入る、正統派の京おせちです。
京都東山 料亭「道楽」監修おせち 平安祝重 清新(45品目・約3〜4人前・冷蔵)
- 10月31日まで 14,900円
- 11月1日〜12月10日 15,200円
- 12月11日から 20,000円(通常価格)
匠本舗の商品ページ(2026年10月8日確認・税込・送料無料)。「お客様の声」1,782件・平均4.3(過去の年の分を含む)
道楽の監修は、ほかに特大三段重の「新玉の息吹」(66品目・約5〜6人前・10月31日まで23,000円)、夫婦ふたり向けの「都春錦」(30品目・約2人前・18,000円)があります。清新の詳しい中身は清新の口コミと中身で。
- 向いてる人:出汁の効いた淡い京風の味を、3〜4人で楽しみたい家
- 気をつけたい点:ローストビーフのような肉の主役は入らない。関東の味に慣れた家族だと薄く感じることがある
6位 はり清 1659年創業、いちばん手頃な料亭おせち
はり清の始まりは、江戸時代のはじめ、万治二年(1659年)。清水寺や方広寺のあたりを訪れる人のための小さな茶店でした。江戸中期に当主の名前から「播清(はり清)」の屋号を掲げ、それから京料理一筋。京料理の料理教室も開いていて、遠方や海外から通う人もいるそうです。
代表の「清祥」は、商品ページによると「料亭監修の味をより身近に」という考えで作られたおせち。8つの中でいちばん手頃な10,800円で、43品目が入ります。
カレイの西京焼、関西の祝い肴のたたき牛蒡、千利休が胡麻を好んだことにちなむ鶏肉の利休焼。京都の老舗らしい品が並ぶ一方、黒糖ローストポークのような肉料理もあって、家族で分けやすい顔ぶれです。
京都東山 料亭「はり清」監修おせち 清祥(43品目・約3〜4人前・冷蔵)
- 届く日の指定なし 10,800円
- 届く日を指定できる版 18,800円
匠本舗の商品ページ・おせち一覧(2026年10月8日確認・税込・送料無料)。「お客様の声」670件・平均4.5(過去の年の分を含む)
届く日を指定できる版との差が8,000円あるので、日付指定がいらない家ほどお得になります。指定版との違いは清祥の口コミと中身で詳しく比べています。
- 向いてる人:料亭監修のおせちを、できるだけ手頃な値段で試したい3〜4人
- 気をつけたい点:ロブスターのような目立つ高級食材は入らない。届く日を指定したい場合は18,800円になる
7位 華舞 祇園の京町家で懐石を出す店の特大重
祇園、四条通から円山公園へ向かう道を少し外れたところにある「華舞」。築100年余りの京町家を改装した店で、月替わりの懐石を出しています。素材の「走り・旬・名残」を大切にする店、と商品ページにあります。
代表の「夢の舞」は、ふつうのお重(6.5寸)より大きい8.5寸の特大三段重に59品目。ロブスター旨煮や数の子、黒豆に、今年はローストポークが加わったそうです。約5人前で14,800円は、人数に対しての値段が8つの中でも手頃なほう。
京都祇園「華舞」監修特大重 夢の舞(59品目・約5人前・冷蔵)
- 届く日の指定なし 14,800円
匠本舗の商品ページ・おせち一覧(2026年10月8日確認・税込・送料無料)。「お客様の声」866件・平均4.3(過去の年の分を含む)
7位にしたのは、華舞の監修おせちの中に、商品ページで「おせち内容は昨年の情報」と書かれたままのものがあったから(2026年10月8日時点)。夢の舞は今年の内容に更新されていますが、同じ店のほかのお重を選ぶときは、中身が今年のものかを確かめてください。
- 向いてる人:5人前後で、手頃な値段で量のある料亭おせちがほしい家
- 気をつけたい点:8.5寸の特大重なので、冷蔵庫の一番広い段を空けておく必要がある。京風の煮物より、和洋の品が混ざった構成
8位 花びし 函館・湯の川温泉の和洋三段重
北海道函館の湯の川温泉にある「花びし」。郷土料理をもとに、函館の四季を表した創作和食の会席でもてなす宿です。
代表の「絢華」は、商品ページで「より和洋折衷に特化したおせち」とうたっている三段重で54品目。アワビやローストビーフ、焼き雲丹貝盛りに、いちごとクランベリーのクリームチーズや紫スイートポテトといった甘い物も入ります。
料亭の和の味を求める記事で8位にしたのは、この和洋の混ざり方が理由です。逆に、子どもや甘い物好きがいる家なら、ここが一番合うかもしれません。
北海道函館「花びし」監修和洋三段重 絢華(54品目・約4〜5人前・冷蔵)
- 10月31日まで 20,500円
- 11月1日〜12月10日 20,800円
- 12月11日から 21,500円(通常価格)
匠本舗の商品ページ(2026年10月8日確認・税込・送料無料)。「お客様の声」365件・平均4.2(過去の年の分を含む)
- 向いてる人:子どもや甘い物好きがいて、和洋どちらも楽しみたい4〜5人
- 気をつけたい点:早割と通常価格の差が1,000円と小さく、早割で買うお得感は薄い。和の料亭の味を求めるなら上位の店のほうが合う
番外 料亭ではなく「料理人」の監修なら煌賀
料亭の名前ではなく、料理人個人の名前で監修したおせちもあります。代表が「和の鉄人」として知られた中村孝明さんの「煌賀」です。
商品ページによると、中村さんは老舗料亭「なだ万」で国内外9店舗の統括調理長などを務めたあと独立した料理人。煌賀は特大の二段重に50品目。ロブスター・アワビ・カニを使い、蟹味噌の甲羅盛りを左右に置いた盛り付けが特徴です。
※中村孝明さんは2026年1月に亡くなっています。匠本舗の商品ページによると、おせちの監修は中村さん本人によるもので、亡くなったあとの監修業務は本人の意思で株式会社孝明が引き継いでいます。
「中村孝明」監修おせち 煌賀(50品目・冷蔵)
- 届く日の指定なし 17,800円
- 届く日を指定できる版 27,800円
匠本舗の商品ページ・おせち一覧(2026年10月8日確認・税込・送料無料)
- 向いてる人:店の味より、名の通った料理人の創作おせちを囲みたい家
- 気をつけたい点:「料亭の味」ではなく料理人個人の作風。商品ページの口コミは件数が少なく、参考にしにくい
料亭監修おせちの選び方
料亭の名前より、お品書きの料理名を見る
ここまで読んで気づいた人もいると思いますが、料亭の名前の格と、お重の中身の方向は別の話です。
祇園の料亭の監修でも、ピスタチオやチーズの品が多いお重がある。逆に、手頃な値段のお重に、西京焼きやたたき牛蒡のような昔ながらの品がしっかり入っていることもある。
お品書き(料理名の一覧)は、匠本舗の商品ページに全部載っています。西京焼き、棒鱈、煮しめ、湯葉のような和の品が多いか、ローストビーフやテリーヌ、ムースのような洋の品が多いか。ざっと数えるだけで、そのお重の性格がわかります。
京風の品が多いお重を探しているなら、京風おせちのおすすめで、京都の店のおせちを京風の品の多さで比べています。
家族が食べ慣れた味の地域に合わせる
話を少し戻します。京の味と江戸の味、どちらを選ぶか。
迷ったら、家族の雑煮の味を思い出してみてください。白味噌や澄まし汁で出汁の香りを楽しむ家なら京都の料亭、醤油のしっかりした味の家なら東京の大増。雑煮の味は、だいたいその家の「正月の舌」です。
おせちの好みは、家の中で割れることもあります。親世代は昔ながらの煮しめ、子どもはローストビーフ、という具合に。そういう家には、京の出汁の味と洋の品が混ざった1位の柳雅のようなお重が、ちょうど間をとってくれます。
値段の差は「料亭の格」より「量と食材」
8つの代表のおせちは、10,800円から20,500円まで開きがあります。ただ、この差は料亭の格の差というより、人数と、ロブスターやアワビのような高級食材が入るかどうかの差です。
たとえば、はり清の清祥(10,800円)とロブスターの入る奥の細道の雲海(15,800円)は、どちらも約3〜4人前。高い料亭ほど味がいい、とは限りません。
3万円を超える高級クラスまで含めて比べたい人は、高級おせち通販おすすめで、岩元の冠寿や味ま野の柳凰などを並べています。
早割と「特別価格」の違いに注意
匠本舗の料亭おせちは、値段の決まり方が2種類あります。
ひとつは、10月31日まで、12月10日まで、と段階的に値段が上がる「早割」の商品。匠・清新・絢華がこれで、11月1日から少しずつ上がり、12月11日からは通常価格になります。
もうひとつは、届く日を指定しない場合の「特別価格」の商品。柳雅・七蕾亀粋・雲海・清祥・夢の舞・煌賀がこれで、今の時点では早割のような段階的な値上げはありません。
もうひとつ大事なのが、キャンセル。食品なので、匠本舗の過失を除いて注文のキャンセルや変更は原則できず、11月1日以降は出荷の手配に入るため一切対応できない、と書かれています。人数と年末の予定は、10月のうちに固めておくのが安心です。
よくある質問
Q. おせちの「監修」とはどういう意味?
料亭や料理人が、献立や味の方向を決めて、できあがりを確かめることです。料亭の厨房で作っているという意味ではありません。匠本舗の場合は、各料亭と匠本舗がともに試行錯誤して作った、匠本舗でしか買えないオリジナル商品だと商品ページに書かれています。
Q. 料亭おせちは冷蔵で届く?
匠本舗の料亭監修おせちは、盛り付け済みの冷蔵で届きます。冷蔵庫に入れておけば解凍はいらず、消費期限は2027年1月2日です。届く日は12月29〜31日のどれかで、指定したい場合は日付指定ができる版(値段が上がる)を選びます。
Q. 東京の料亭が監修したおせちはある?
あります。この記事の2位、明治33年創業の「日本ばし 大増」が監修した七蕾亀粋が代表です。匠本舗には、ほかに銀座や赤坂、恵比寿の店が監修したおせちもあります。京都の料亭の淡い味より、甘辛のしっかりした江戸の味が好きな家に向いています。
Q. 料亭おせちは通販でも本当に美味しい?
料亭の店で食べる料理と同じ味ではない、と考えておくのが正直なところです。通販のおせちは、届いてから食べるまでの日数に耐えるように作られています。そのうえで、冷めて食べることを前提にした仕出しの考え方を持つ味ま野のように、料亭の得意分野とおせちが重なる店を選ぶと満足しやすいと思います。
Q. 「監修ではない」おせちと何が違う?
いちばんの違いは、献立と味の方向に、料亭や料理人の考え方が入っているかどうかです。監修のないおせちが悪いわけではありません。ただ、料亭監修なら京の出汁の味、江戸の甘辛の味のように、店の名前から味の方向を想像しやすい。選ぶときの手がかりが増える、というのが監修の一番の利点です。
まとめ:味は「どの料亭か」で決まる
料亭監修おせちは、料亭が作っているのではなく、料亭が献立と味の方向を決めたおせちです。だからこそ、料亭ごとの味の違いを知って選ぶと外しにくくなります。
- 京料理の出汁の味と家族みんなの好み、両方を取るなら → 味ま野の柳雅(約4〜5人前・18,800円)
- 関東の味に慣れた家族なら → 日本ばし 大増の七蕾亀粋(約4〜5人前・16,800円)
- 創作の品も楽しみたい3〜4人なら → 奥の細道の雲海(約3〜4人前・15,800円)
- 京風一色なら道楽の清新、とにかく手頃にならはり清の清祥
匠・清新・絢華の早割は10月31日まで。11月に入ると、少しずつ値段が上がり、キャンセルもできなくなります。料亭の名前の大きさより、お品書きの顔ぶれと、家族の「正月の舌」に合うかで選んでください。
ほな、また!
出典:匠本舗 おせち一覧と各商品ページ(柳雅・七蕾亀粋・雲海・匠・清新・清祥・夢の舞・絢華・煌賀)(いずれも2026年10月8日確認)。口コミの件数と平均は匠本舗「お客様の声」の表示(2026年10月8日確認・過去の年の分を含む)。価格は変わることがあるため、購入前に公式サイトでご確認ください。










