【2027年】スカスカおせち事件とは?通販おせちで失敗しない見分け方
※本記事にはプロモーションを含みます
まいど、食品バイヤーのしゅんです。
「おせち 通販」と検索すると、すぐ後ろに「スカスカ」と出てきます。
通販のおせちを頼もうとして、この言葉を見てギョッとした人も多いんじゃないでしょうか。写真ではぎっしりなのに、届いたら隙間だらけ。そんな話を一度は耳にしたことがあると思います。
この言葉が広まったきっかけは、2010年の年末に起きた、いわゆる「スカスカおせち事件」です。
この記事では、事件で何が起きたのかを報道をもとに振り返ったうえで、注文前にどこを見ればスカスカを避けられるかを、仕入れの目線でまとめました。最後に、口コミの数で選べる匠本舗のおせちも紹介します。
目次
スカスカおせち事件とは
まずは、何が起きたのかを整理します。

2010年の年末、共同購入型のクーポンサイト「グルーポン」で、横浜の飲食店経営会社が作ったおせちが販売されました。定価2万1000円のものを半額の1万500円にして、500セットが売れたと報じられています。
ところが、大みそかまでに届かない家があったうえ、届いたおせちが販売ページの写真と違う、量が少ない、傷んでいる、といった声がネットに次々と書き込まれました。
販売会社は「500セットの調理と詰め込みに予想以上に時間がかかった」と説明して、全額返金を決め、代表は2011年1月1日付で辞任しています。
参考:J-CASTニュース「おせち料理ネット購入でトラブル 販売会社代表が辞任」(2011年1月3日)
騒ぎはそれだけでは終わりませんでした。
年明けには、横浜市の保健所が1月4日から6日まで3日続けて販売会社を調べ、傷んだおせちや健康被害の訴えについて、食品衛生法の面から事実を確かめています。1月6日には、農林水産省と神奈川県も、食品の表示のルール(JAS法)の面から調べに入りました。購入者の一部からは、体調を崩したという報告もあったと伝えられています。
参考:J-CASTニュース「『スカスカおせち』騒動拡大中 農水省、県、市が調査乗り出す」(2011年1月7日)
1月の終わりには、おせちに本物ではないキャビアが使われていたことも明らかになりました。クーポンサイトの運営会社はサイト上で謝罪し、今後は商品を出す会社に、商品情報の客観的な根拠を出してもらうと表明しています。
参考:J-CASTニュース「おせちトラブル偽キャビアなど使用も判明 グルーポンがサイト上で謝罪」(2011年1月31日)
その後、2011年2月には消費者庁が、おせちを作った会社に措置命令を出しました。実際には売られていない「通常価格」と比べて安く見せた、二重価格の表示などが問題とされています。クーポンサイトの運営会社も、再発防止を求められました。
参考:INTERNET Watch「『ネガティブな体験』でクーポン代返金、おせち問題受けグルーポンが方針」(2011年3月4日)
何が問題だったのか
報道を読み返して、仕入れの仕事をしている立場から気になったところがあります。
ひとつは、作れる量を超えて売ってしまったこと。おせちは、年末の数日で一気に作って一気に届ける商品です。500セットという数そのものより、それを年末に詰めきれる人手と段取りがあったかどうか。そこが崩れると、詰め方が雑になり、届くのも遅れます。
もうひとつは、「半額」の根拠です。元の値段が本当にその値段で売られていたものなのか。ここが確かでないと、「安いから」という理由で選んだ人ががっかりすることになります。
最初は「写真と違った」のがいちばんの問題やと思ってたんです。でも、写真と違ったのは結果で、もとをたどると、売る量と値段の付け方に無理があった。そう考えるほうがしっくりきます。
写真の豪華さより、作る体制と値段の根拠を見る
「二重価格」ってどういうこと?
事件で問題になった「二重価格」についても、少しだけ説明しておきます。通販のおせちは「通常価格◯円→特別価格◯円」という表示が多いので、知っておいて損はありません。
二重価格は、「通常価格2万1000円を半額の1万500円に」のように、比べる値段と実際の値段を並べて安さを見せる表示のことです。表示そのものは違反ではありません。問題は、比べている元の値段が本物かどうかです。
消費者庁は、過去に売っていた値段と比べる場合、一般的には、さかのぼって8週間のうち半分以上の期間その値段で売っていれば、ふつうの販売価格とみてよい、という考え方を示しています。逆に、その値段で売った期間が通算2週間に満たないような場合は、ふつうの販売価格とはいえない、としています。

参考:消費者庁「二重価格表示」
スカスカおせち事件のおせちは、2万1000円で売っていた実績がないのに、その値段を「通常価格」として半額に見せていた。そこが問題とされたわけです。
買う側としては、「何割引き」の大きさより、実際に払う値段とその中身で比べるのがいちばん確かです。
注文前にここを見ればスカスカは避けやすい
じゃあ、通販でおせちを選ぶとき、どこを見ればいいのか。注文前に確かめたいところを並べました。

- 品目数と人前:「33品目・約3〜4人前」のように、両方が書いてあるか。片方しかないと量の見当がつかない
- お重の大きさ:「6.5寸」「8.5寸」など、寸(サイズ)が書いてあるか
- 口コミの数:何年にもわたって、何百件・何千件とあるか。少ない件数のベタぼめは当てにしにくい
- 割引前の値段:「通常価格」で売る期間が実際にあるか。価格表で確かめられるか
- 会社の情報:住所・電話番号・届く日がはっきり書いてあるか
- 届く形:盛り付け済みで届くのか、自分で詰めるのか
口コミの数は、特に大事です。一年だけなら運よく良い声が集まることもありますが、何年も売られて何千件と声があれば、ばらつきも含めて見えてきます。

ただし、口コミの読み方にもコツがあります。匠本舗のように、過去の年の口コミもまとめて表示している店では、何年も前の声が混ざっています。おせちの中身は毎年少しずつ変わるので、並べ替えができるなら「新しい順」にして、去年のお正月の声を中心に読むのがおすすめです。
お重の大きさも、数字で確かめられます。匠本舗の商品ページでは、たとえば「8.5寸」の特大重を、ふつうのお重の約1.7倍と説明しています。寸が書いていない商品は、品目数と人前からおおよその量を考えるしかありません。
それから、星5のほめ言葉より、星3の声のほうが役に立つことが多いです。「味はいいけど量が少ない」「品によっては人数分ない」といった、具体的な指摘が書かれていることが多いからです。
ほかにも、届いてから後悔しやすいポイントは通販おせちで後悔しない選び方にまとめています。
通販おせちが「写真と違う」と感じる理由
事件ほどひどくなくても、「写真と違う」と感じる通販おせちの話はいまもよく聞きます。仕入れの目線で見ると、そう感じやすい理由がいくつかあります。
まず、商品写真は見せ方がうまい。真上から光を当てて、ロブスターや海老のような目玉を前に出して撮ります。届いた重箱を食卓で見ると、照明も角度もちがうので、どうしても地味に見えます。
それから、食材の大きさの揺れ。海老やロブスターは自然のものなので、毎年同じ大きさがそろうとは限りません。写真に写っているのが大きめの個体だった、ということもあります。
もうひとつ見落としがちなのが、商品ページの注意書きです。匠本舗のおせちのページには、使う食材や飾り付け、料理の分量や配置は、予告なく変わる場合があると書かれています。写真はあくまで見本で、まったく同じものが届くわけではない、ということです。
写真の撮り方や食材の大きさのちがいは、ある意味で手作りの料理の宿命みたいなものです。ここまでは、どの店でも多かれ少なかれ起きること。問題になるのは、品目が足りない、量が明らかに少ない、写真にある目玉そのものが入っていない、といった場合です。
写真との「見え方の差」と「中身の不足」は分けて考える
届いたら、まずやること
どれだけ気をつけて選んでも、届いてみたら「あれ?」ということはありえます。そんなときのために、届いた日にやることを書いておきます。
ふたを開けたら、取り分ける前に全体の写真を1枚。気になるところがあれば、そこのアップも撮っておきます。
次に、付いているお品書きと見比べて、品目がそろっているか確かめます。足りない品があれば、どれがないのかをメモしておく。
そのうえで、その日のうちに店へ連絡。年末は店も配送会社も混み合うので、翌日に回すほど話が進みにくくなります。

連絡先や、症状ごとの動き方は通販おせちのトラブル対処法でくわしくまとめています。
匠本舗のおせちはどうか
ここからは、このブログでいちばんよく紹介している匠本舗について、上のチェックに当てはめてみます。
品目数と人前は、ほとんどのおせちに両方書いてあります。お重は一段ごとにフィルムで包んで、盛り付け済みの冷蔵で届く形。届く日は12月29〜31日のどれかで、住所や電話番号も商品ページの下に載っています。
割引前の値段については、匠本舗は早割の価格表を出していて、たとえば「匠」は12月11日から31日までは通常価格の20,000円で売る、と書かれています。
作り方の面では、毎年の常連の主婦の人たちに家でおせちを食べてもらう試食会を開き、見た目・味・値段を評価してもらって改良している、と商品ページで説明しています。また、産地の不確かな原材料は使わない、とも書かれています。
ここは店の説明なので、そのまま信じるかどうかは読む人しだいです。ただ、どう作っているかを具体的に書いている店のほうが、少なくとも確かめる手がかりは多い。わたしはそう考えています。
それから口コミ。看板商品の「匠」は、2012年からの声がたまっていて4,848件、平均4.3でした(2026年10月7日に数えたもの)。
ただ、低評価がないわけではありません。星1〜2の278件の中には、「写真と違う」という声が21件ほど、「量が少ない」という声が44件ほどありました。4,848件のうちの数十件なので割合は小さいですが、ゼロではない。そこは正直にお伝えしておきます。

「写真」に触れた声も、もう少しくわしく見てみます。2026年のお正月に「匠」を食べた人の口コミ250件のうち、「写真」という言葉が出てくるのは8件でした。
いちばん多かったのは、ロブスターが写真より小さかったという声で3件ほど。ほかに、伊勢海老の殻の一部がなかったという声や、写真と実物に差があってがっかりしたという強い不満もありました。
一方で、「初めてネットで頼んだが、写真と実物の違いがなく充実していた」という声や、届いたおせちを友人が写真に撮って楽しんでいた、という声もあります。
250件の中で写真の不満が数件、という数字をどう見るか。わたしは、「ゼロではないけれど、スカスカおせち事件のような話とはまったく別もの」と受け止めました。ロブスターの大きさが気になる人は、もう少し大きいお重を選ぶか、ロブスターが目当てでないおせちを選ぶのがいいと思います。
低評価の中身は匠本舗のおせちはまずい?で詳しく見ています。
口コミで選べるおせち4選
順位は、口コミの数と評価、量と品目数、値段で決めました。価格は2026年10月7日に匠本舗の公式サイトで確かめたもので、税込・送料無料です。
1位 匠本舗 匠 口コミ4,848件
向いてる人:何千件の口コミがあるおせちで、外れを避けたい3〜4人の家
京都祇園の料亭「岩元」が監修した三段重。50品目で約3〜4人前です。匠本舗の「当店販売実績1位」の商品で、口コミの数はおせちの中でいちばん多い。
今年はカニ身入りのすり身を蒸した「からすみ蟹爪新丈」や「かれいの昆布和え」を加え、全体の品数も増やしたと商品ページにあります。口コミでは、かまぼこで場所を取っていないところをほめる声もありました。スカスカに見えやすい「詰め物」が少ないのは、選ぶ理由のひとつになります。
京都祇園 料亭「岩元」監修おせち 匠【060】
- 50品目・約3〜4人前 14,900円(早割・通常20,000円)
- 12月29〜31日のいずれかにお届け
匠本舗の商品ページ(2026年10月7日確認・税込・送料無料)。口コミ4,848件・平均4.3
- 向いてる人:何千件の口コミがあるおせちで、外れを避けたい3〜4人の家
- 気をつけたい点:早割は10月31日まで。12月11日からは20,000円になる
2位 匠本舗 雲海 値段が変わらない三段重
向いてる人:いつ頼んでも同じ値段の、わかりやすいおせちがいい人
奥の細道「大田忠道」監修の三段重。43品目で約3〜4人前です。
早割の段階がなく、いつ頼んでも15,800円。割引前の値段と比べて得かどうかを考えなくていいので、値段のわかりやすさでは一番です。
ロブスターやあわびに加えて、湯葉有馬煮や鯛広島菜巻のような手間のかかる和の品が多いおせち。豪華な食材だけに頼らず、仕事をした品で重箱を埋めているので、ふたを開けたときの密度が出やすいタイプです。
奥の細道「大田忠道」監修おせち 太閤の御膳 雲海【496】
- 43品目・約3〜4人前 15,800円
- 12月29〜31日のいずれかにお届け
匠本舗の商品ページ(2026年10月7日確認・税込・送料無料)。口コミ99件・平均4.2
- 向いてる人:いつ頼んでも同じ値段の、わかりやすいおせちがいい人
- 気をつけたい点:口コミは99件と、匠に比べると少ない
3位 匠本舗 極 大人数で口コミ2,251件
向いてる人:7〜8人の大人数で、評価の高いおせちを選びたい人
同じく「岩元」監修の六段重で、約7〜8人前。口コミは2,251件あり、星1〜2の低評価は3%ほどでした。
80品目を六段に詰めたおせちで、カニ身入りのすり身を蒸した「からすみ蟹爪新丈」、桜鱒の燻製、カキの煮物、金目鯛、ナマコのぽん酢和えなど、海の幸が中心。もともとは、匠を2個買っていた大人数のお客さんの声から生まれた商品だと紹介されています。
京都祇園 料亭「岩元」監修六段重 極 桜大福付き【260】
- 約7〜8人前 27,300円(早割・通常40,000円)
- 12月29〜31日のいずれかにお届け
匠本舗の商品ページ(2026年10月7日確認・税込・送料無料)。口コミ2,251件・平均4.5
- 向いてる人:7〜8人の大人数で、評価の高いおせちを選びたい人
- 気をつけたい点:六段重なので、冷蔵庫の空きをしっかり作っておく必要がある
大人数向けは大人数おせち通販おすすめ7選でも比べています。
4位 匠本舗 清祥 10,800円で平均4.5
京都東山の料亭「はり清」監修。43品目で約3〜4人前、10,800円です。口コミは670件で平均4.5。
星の内訳は、星4以上が620件で9割以上。黒糖ローストポークや鶏肉の利休焼など肉料理が多く、値段のわりに品数がそろっていることが、高い評価につながっているようです。
京都東山 料亭「はり清」監修おせち 清祥【461】
- 43品目・約3〜4人前 10,800円
- 12月29〜31日のいずれかにお届け
匠本舗の商品ページ(2026年10月7日確認・税込・送料無料)。口コミ670件・平均4.5
- 向いてる人:安さと評価の両方を見たい人
- 気をつけたい点:大人4人でしっかり食べるには控えめな量
あの年のお正月、親戚の集まりで
事件があった2011年のお正月、親戚の集まりでもこの話題が出ました。
テレビのニュースで写真が流れて、叔父が「ネットでおせちなんか頼むからや」と言ったんです。わたしは食品の仕事をしているので、なんとなく肩身がせまかった。
あれから15年くらいたって、いまは通販でおせちを頼む家もずいぶん増えました。ただ、叔父の一言はいまでも頭のどこかに残っていて、記事を書くときに「写真だけで判断させてへんか」と自分に聞くクセになっています。
スカスカに見えにくいおせちの特徴
最後に、これまでいろんなおせちを見てきて、「スカスカに見えにくい」と感じるおせちの特徴をまとめておきます。あくまでわたしの経験からの話です。
- 仕切りが多い:小さく区切られていると、品数が多く見え、隙間もできにくい
- 品目数が人前に対して多い:約3〜4人前で40品目を超えるかどうかがひとつの目安
- かまぼこなどの詰め物に頼っていない:大きな詰め物で場所を埋めていない
- 盛り付け済みで届く:自分で詰めるタイプは、詰め方しだいで隙間ができる
匠本舗で言えば、約8人前で110もの仕切りがある「百彩」のようなおせちもあります。家族が多い家で、とにかく「ぎっしり感」がほしいなら、こういうおせちを見てみるのも手です。
逆に、二段重や一段重の小さめのおせちは、もともとの品数が少ないぶん、隙間が目立ちやすい。少人数向けを選ぶときは、品目数と写真の両方をじっくり見てください。
よくある質問
スカスカおせち事件はいつ?
2010年の年末に販売・配達されたおせちで、2011年1月に大きく報じられました。消費者庁の措置命令は2011年2月です。
届いたおせちがスカスカだったら?
まず箱を開けた状態で写真を撮り、食べる前にすぐ店へ連絡してください。連絡のしかたは通販おせちのトラブル対処法でまとめています。
通販おせちの口コミに写真は載っている?
店によってちがいます。匠本舗の「お客様の声」は文章だけで、口コミの中にも「写真を送りたいのにできない」という声がありました。写真付きで確かめたい人は、楽天など写真を投稿できる口コミも合わせて見るといいと思います。
スカスカおせち事件の店はどこ?
報道によると、おせちを作ったのは横浜市の飲食店経営会社「外食文化研究所」で、「バードカフェ」の名前のおせちとして、クーポンサイト「グルーポン」で売られていました。
写真と中身が少し違うのはよくある?
盛り付けの向きや食材の大きさは、写真と多少ちがうことがあります。品目そのものが足りない、明らかに量が少ない、という場合は店に相談してよい内容です。
まとめ
スカスカおせち事件は、作れる量を超えて売ったこと、元の値段の表示に根拠がなかったことが重なって起きた出来事でした。
写真ではなく、品目数・人前・口コミの数・値段の根拠で選ぶ
15年たったいまも、「スカスカ」という言葉がサジェストに出てくるのは、それだけ多くの人が同じ不安を持っているということだと思います。不安を消す近道は、注文前に数字を見ること、届いたらすぐ写真を撮って確かめること。この2つだけで、あの事件のような目に遭う心配はぐっと減ります。
- 1位:匠本舗 匠(14,900円・口コミ4,848件)
- 2位:匠本舗 雲海(15,800円・値段が変わらない)
- 3位:匠本舗 極(27,300円・約7〜8人前)
ほな、また!
出典:J-CASTニュース(2011年1月3日)/J-CASTニュース(2011年1月7日)/INTERNET Watch(2011年3月4日)/匠本舗 各商品ページ・お客様の声(2026年10月7日確認・税込・送料無料)




