サーモンの通販おすすめ!種類の違いと生で食べられるものの選び方
まいど、食品バイヤーのしゅんです。
通販でサーモンを買おうとして、種類の多さに手が止まったことはありませんか。
アトランティックサーモン、トラウトサーモン、銀鮭、紅鮭。
名前は似てるのに値段はバラバラで、そのまま刺身でいけるのかどうかも書いてなかったりします。
僕は関西の食品通販会社で、年間何トンもの海産物を見てきました。
そのなかで分かった、種類ごとの違いと、通販で失敗しない選び方をまとめます。
読み終わるころには、商品ページのどこを見ればいいかがはっきりしてるはずです。
この記事の重要ポイント
① 通販のサーモンは、おおまかにアトランティック、トラウト、銀鮭、紅鮭、秋鮭の5つ
② 刺身でいけるのは「生食用」と書かれたアトランティックサーモンとトラウトサーモンが基本
③ 紅鮭と国産の秋鮭は加熱前提。刺身では食べない
④ 世界の養殖量はノルウェーが一番なのに、日本の輸入はチリ産が大半という妙なねじれがある
⑤ 迷ったら、生食用と書かれたトラウトサーモンのサクが扱いやすい
目次
通販のサーモンって結局どれを選べばええの
先に言うと、通販で見かけるサーモンはだいたい5種類に絞れます。
まず、寿司屋やスーパーで「サーモン」と呼ばれてるものの正体はアトランティックサーモンです。
ノルウェーやチリで養殖されているタイセイヨウサケで、脂がしっかりのっていて甘みが強いのが持ち味。
生食用として管理されて入ってくるので、そのまま刺身や寿司にできます。
次にトラウトサーモン。
これはニジマスを海で大きく育てたもので、正体はマスなんですよね。
アトランティックより身の味が濃くて、脂はちょっと軽め。サク、切り身、丼用スライスと形のバリエーションが多くて、値段も安定してます。
銀鮭は宮城やチリで養殖される、身のやわらかいサーモンです。
適度に脂があって冷めても硬くなりにくいので、焼いて弁当やおにぎりに向いてます。基本は加熱用ですが、生食用と書かれたものなら刺身でもいけます。
残りの紅鮭と秋鮭は天然もの。
紅鮭は身の色が濃くて塩焼きにすると香りが立ちます。国産の秋鮭は脂が控えめで、鍋やムニエル、ちゃんちゃん焼き向き。
実はここで一回、僕自身がやらかしてます。
仕事を始めて間もないころ、紅鮭の切り身を「サーモンやし刺身でいけるやろ」と思って生でつまんで、先輩に本気で怒られました。
天然の鮭は寄生虫のことがあるので、加熱するか、条件を満たして冷凍したものしか生で食べたらあかんのです。
生で食べられるサーモンと、食べたらあかんサーモン
ここが通販でいちばん事故りやすいところです。
養殖のアトランティックサーモンとトラウトサーモンは、餌や環境が管理されているぶん、アニサキスのリスクが低いとされています。
だから生食用として売られているし、届いてすぐ刺身にできます。
一方で、天然のシロザケ、いわゆる秋鮭。
北海道では昔から「ルイベ」といって、カチカチに凍らせてから薄く切って食べる文化があります。
あれは味の演出やなくて、凍らせないと生では危ないから生まれた食べ方なんですよね。
厚生労働省は、アニサキス対策として中心部を60度で1分以上加熱するか、マイナス20度で24時間以上冷凍することを示しています。
通販で天然の鮭を生で食べたいなら、この条件で凍結処理された「刺身用」「ルイベ用」の表記があるものを選んでください。
紅鮭も同じで、通販で見る紅鮭はほぼ塩鮭かスモーク用です。刺身用はまず出てきません。
有名なんはノルウェーやのに、日本はチリ産だらけという話
通販のサーモンを見てると、やたらチリ産に当たります。
世界のサケ・マスの養殖量は、2024年でノルウェーがだいたい165万トン、チリが100万トンほど。ノルウェーが一番です。
それやのに、日本が輸入するサケ・マスは数量でみるとチリが7割以上を占めていて、ノルウェーは1割ちょっと。
ってなんでやねん、と最初は思いました。
調べていくと、理由は日本向けの主力商品にありました。
日本でいちばん量が動くのは、実は刺身用のアトランティックサーモンやなくて、焼き物や弁当に使う冷凍の銀鮭なんです。
この冷凍銀鮭が、ほぼチリ産。年によっては輸入の大半をチリが占めます。
チリは日本と同じ太平洋側で、冷凍のコンテナ船で大量に運びやすい。だから量で押してくる。
刺身用のチルド(冷蔵)サーモンは鮮度が命なので、こっちはノルウェーやチリから飛行機で運ばれてきます。
少し話がそれましたが、要するに「チリ産だから安物」ではないということです。
用途が違うだけで、チリの養殖と加工の技術はかなり高い。銀鮭を焼いて食べるなら、チリ産で全然問題ありません。
参考:世界の養殖量はGLOBAL NOTE(2024年)、日本の輸入シェアは水産庁・農林水産省の資料をもとにしています。
通販で外さんための、商品ページの見方
スーパーと違って、通販は現物を触れません。
そのぶん、商品ページの表記をちゃんと読むだけで、失敗はかなり減ります。
チェックしてほしいのは次のあたりです。
- 「生食用」「刺身用」と書いてあるか。書いてなければ加熱用と考える
- 魚種と産地(できれば海域)まで書いてあるか。「サーモン」だけの表記はちょっと不安
- 届く状態が冷凍なのかチルドなのか
- サクなのか、切り身なのか、スライスなのか。用途に合っているか
- 「解凍」と書かれていないか。一度解かして再パックしたものは、味も鮮度も落ちてます
特に最後の「解凍」表示。
これは意外と見落とされがちなんですが、解凍表示のものは避けるだけで、通販サーモンのハズレはだいぶ減ります。
あと、近所に品ぞろえのいい魚屋やコストコがあるなら、無理に通販を使わなくてもいいと思います。
チルドのサーモンは鮮度が命なので、その日に買える店があるならそっちが有利です。まとめ買いして冷凍しておきたい人や、生食用が近所で手に入りにくい人に、通販は向いてます。
まとめ
通販のサーモンは、脂ののったアトランティック、使い勝手のいいトラウト、焼きの銀鮭。
この3つの性格を押さえておけば、大きく外しません。
紅鮭と秋鮭は加熱用、というのだけは忘れんようにしてください。僕みたいに怒られます。
迷ったら、生食用のトラウトサーモンのサク。
商品ページで「生食用」「魚種」「産地」の3つを確認して、届いたら生食は翌日まで、残りはすぐ小分け冷凍。
これだけで、家でもけっこう満足できるサーモンが食べられます。
ほな、また!
