ふるさと納税のおせちは中国産?【2027年】返礼品の産地と通販の違い
※本記事にはプロモーションを含みます
まいど、食品バイヤーのしゅんです。
ふるさと納税でおせちを選んでいると、こんな考えが浮かびませんか。
「自治体が出してる返礼品やし、さすがに中国産なんか入ってへんやろ」
わかります。町の名前が付いていると、それだけで地元の食材でできている気がしてきますよね。
ただ、ふるさと納税の決まりを読むと、「返礼品であること」と「食材がどこの国のものか」は、じつは別の話なんです。
この記事では、総務省が決めている返礼品のルール(地場産品の基準)を読み、2027年用のおせちの返礼品ページを5件開いて、産地がどこまで書かれているかを確かめました。確認したのは2026年10月24日です。
食品の表示を毎日読んでいる仕事の目で、「分かること」と「分からないこと」を分けていきます。ふるさと納税と通販のどっちがお得か、という話はふるさと納税のおせちと通販どっちがお得?にまとめたので、ここでは産地だけに絞ります。
目次
「地場産品」は町の食材という意味ではない
ふるさと納税の返礼品は、何でもいいわけではありません。総務省の告示で「地場産品であること」が決められています。
問題は、この「地場産品」の中身です。
告示(平成31年総務省告示第179号)の第5条には、地場産品と認められる形がいくつも並んでいます。食べ物に関係が深いのは、最初の3つ。
- 1号:その自治体の区域内で生産されたもの
- 2号:原材料の主要な部分が、区域内で生産されたもの
- 3号:製造や加工など、工程の主要な部分を区域内で行い、相応の付加価値が生じているもの

おせちは、30〜50品の料理を詰め合わせた食べ物です。1つの町の食材だけでそろえるのは、かなり難しい。なので、3号の「その町で作った」という形で返礼品になっているものが目立ちます。このあと見る5件でも、3件がこの形でした。
外から仕入れた原材料でも、町で作れば地場産品
総務省のQ&Aには、3号で認められる例として、こんな書き方があります。
区域内の事業者が、区域外で生産された原材料を使い、区域内で加工しているもの
つまり、原材料がどこから来たかは問われていない。町の工場で作っていれば、海外の食材を使っていても返礼品になれる、ということです。
逆に、認められない例も載っていました。袋に詰めるだけ、ラベルを貼るだけ、といった作業。区域の外で作ったお茶を、区域の中のお店が「監修」しただけのもの。町で手を動かした中身が薄いと、地場産品にはなりません。
参考:総務省「ふるさと納税に係る指定制度の運用についてのQ&A」(令和5年6月27日)
最近の見直しも「どこで作ったか」の話
ルールは何度か見直されています。
2023年10月からは、加工品のうち熟成肉と精米だけ、原材料が同じ都道府県で生産されたものに限られました。よその国の牛肉を町で寝かせただけ、という返礼品はもう出せません。ただ、これは熟成肉と精米の話で、おせちは入っていません。
2026年10月からは、作った返礼品について「価値の半分以上がその区域で生まれた」ことを、作った事業者が証明し、自治体が一覧で公表する形になりました。これも、どこで手を加えたかの話です。
食材がどこの国のものかを決めたルールは、地場産品の基準の中に見当たりませんでした。
参考:総務省「ふるさと納税の次期指定に向けた見直し」(令和5年6月27日)・総務省「ふるさと納税の指定基準の見直し等」(令和7年6月24日)・「ふるさと納税の指定基準の改正等について」
叔母に言われて、ぼくも一回うなずいた
ここで、ちょっと身内の話をさせてください。
去年の秋、親戚の集まりで叔母が「今年のおせちはふるさと納税にしたんよ。返礼品やから、全部その町の食材なんやて」と言っていました。
正直、ぼくもその場では「まあ、そうなんちゃう」と返したんです。
帰りの電車でなんとなく気になって、スマホで総務省のQ&Aを開きました。そこで3号の例を読んで、「あ、ちゃうやん」と。仕入れの仕事をしていながら、返礼品のルールはちゃんと読んだことがなかった。ちょっと恥ずかしかったですね。
叔母にはその後、「町で作ったおせち、っていう意味やで」とだけ伝えました。それで返礼品の値打ちが下がるわけではないので。
返礼品ページで産地は分かる?5件を確認
では、実際の返礼品のページには何が書いてあるのか。
2027年用のおせちの返礼品から、冷蔵・冷凍、人数がばらけるように5件を選び、ふるさと納税サイトの返礼品ページを開きました。見たのは「原材料」「産地」「製造者」の欄と、地場産品にあたる理由の欄です。
- 愛知県小牧市(和風三段重・3人前・38品・冷蔵):原材料の欄はなく、アレルギーの一覧だけ。地場産品の理由には、食材の仕入れから盛り付け、梱包までの工程を市内で行う、と書かれていた
- 愛知県大府市(生おせち三段重・3〜5人前・冷蔵):原材料・産地の記載はなし。理由の欄は「付加価値等の過半を一定程度上回る割合の製造工程が市内で行われている」という一文
- 京都府亀岡市(料亭の特三段重・約4人前・冷蔵):原材料の一覧はあった。産地が分かるのは「丹波黒豆」「丹波栗」「丹波黒どり」といった名前と、栗きんとんの「国内製造」くらいで、料理ごとの産地はなし
- 新潟県加茂市(日本料理店の三段重・3〜4人前・48品目・冷蔵):段ごとの原材料の一覧があり、産地が書かれていたのは「うるち米(国産)」「すけそうたらの卵 米国」「たら アメリカ」の3か所だけ
- 福岡県田川市(博多久松の「高羽」三段重・3人前・36品・冷凍):原材料・産地の記載はなし。理由の欄には、市内の自社工場で原材料の仕入れから盛り込み・冷凍・梱包まで行う、と告示の3号にあたることが書かれていた

5件とも、料理1品ずつの産地の一覧はありませんでした。
そして、「中国産」という言葉は、使う・使わないのどちらの形でも、5件のどこにも出てきません。入っているとも、入っていないとも、ページからは言えない。これが見た範囲の事実です。
加茂市のページに「米国」「アメリカ」と書かれていたように、返礼品のおせちにも海外の食材は使われています。これは悪いことではありません。ただ、「返礼品だから国産」ではない、という裏付けにはなります。
もうひとつ。亀岡市の返礼品は、理由の欄が「近くの市町村と共同で出す返礼品」(告示第5条第8号イ)になっていました。地場産品の理由は1つではない、ということも覚えておくと、ページを読むときに迷いにくくなります。
届いた箱のラベルで分かるのは、基本1つだけ
「ページに書いてなくても、届いたらラベルに書いてあるやろ」
そう思う人もいるはず。ここは短めにいきます。
国内で作った加工食品は、2022年4月から原料原産地の表示が義務になりました。ただし対象は、重さがいちばん多い原材料1つ。おせちのような詰め合わせは、製品全体で見て1つでよい、とされています。
「国内製造」という書き方にも注意です。これは、その加工品を作った場所のこと。元の原料の国は分かりません。
そもそも食品表示のルールは、商品に付けるラベルの決まりです。ネット上のページに原材料や産地を書く義務はなく、消費者庁のガイドブックも「できるだけ載せるのが望ましい」という書き方にとどまっています。返礼品のページに産地がないのは、手抜きというより、ルールどおりの姿なんです。
表示のしくみは、コンビニおせちは中国産?の記事で図にして説明しています。
参考:消費者庁「新たな原料原産地表示制度」・消費者庁「インターネット販売における食品表示の情報提供に関するガイドブック」
同じ「高羽」でも通販の公式なら産地が分かる
ここで、おもしろいことに気づきました。
田川市の返礼品になっていた博多久松の「高羽」。博多久松は自分の通販サイトでも、同じ名前のおせちを売っています。6.5寸の三段重、3人前、36品。数字は返礼品と同じです。
その通販の公式ページから「原材料・アレルギー」の表を開くと、36品すべてに「原産地」の欄がありました。
- 主原料が日本だけの料理:15品(黒豆蜜煮、紅白祝いなます、いわし梅煮など)
- 海外だけの料理:16品(数の子はアメリカ、海老はタイ、栗は韓国など)
- 日本と海外の両方:5品(田作り、伊達巻など)
数えたのは当サイトです。表の中に「中国」の文字はありませんでした。博多久松はよくある質問で「中国産主原料は不使用」と書いていて、あわせて「調味料や、調味料に使用されている原料の産地は問いません」とも断っています。

返礼品と通販の高羽が、中身までまったく同じかは確かめていません。それでも、ここから分かることがあります。
産地の情報がないのではなく、返礼品のページに載っていないだけ、ということがある
作っている会社が通販もしていれば、そちらに原材料表がある場合がある。返礼品ページの「製造者」や「提供事業者」の名前は、産地を調べるときの手がかりになります。
博多久松のおせち全体の産地は博多久松のおせちは中国産?で数えています。公式の原材料表は博多久松の公式通販
の各商品ページから見られます。
参考:博多久松「高羽 原材料・アレルギー」・博多久松「ご利用ガイド よくある質問」
寄附の前に、返礼品の産地を確かめる手順
じゃあ、ふるさと納税でおせちを選ぶとき、どうすればいいか。
見るところを順番に並べるとこうなります。
- 返礼品ページに「原材料」の欄があるか。あれば、産地が書かれた料理を拾う
- 「製造者」「提供事業者」の名前を見る。その会社が通販もしていれば、公式ページに原材料表がないか探す
- 理由の欄で、地場産品のどの形か(町で作った、町の食材、共同の返礼品など)を見る
- それでも分からなければ、寄附の前に自治体か事業者に問い合わせる
- 届いたら箱のラベルを見る。ただし分かるのは基本1つの原材料だけ
いちばん確かなのは、問い合わせです。返礼品ページには自治体の問い合わせ先が書いてあるので、気になる料理を名指しで聞く。「数の子とあわびの産地を教えてください」くらい具体的に聞くと、答えも返ってきやすいと思います。
ただ、おせちの返礼品は申し込みの締め切りが12月中旬から下旬のものが多く、上限の数で早めに終わることもあります。返事を待っているうちに締め切り、ということもあるので、聞くなら秋のうちに。
注文前に料理ごとの産地が見られるおせち4選
「1品ずつ自分の目で確かめてから決めたい」
そういう人には、注文前に料理ごとの産地表を見られる通販のおせちが向いています。
匠本舗(かに本舗と同じ会社が運営するおせちの通販)は、各商品ページの「原材料・アレルゲンについてはこちら」から、料理ごとに「内容量」「主原料」「主原料原産地」が並んだ表を開けます。全55商品を数えた結果は匠本舗のおせちは中国産?にまとめました。主原料が中国の料理が入っていたのは、1商品だけです。
その中から4品を選びました。順位は、こう決めています。
- 主原料が中国の料理が入っていないこと(4品とも0品)
- 主原料が国産だけの料理の割合(国産の割合)
- 人数と、今日の値段
国産の割合は、各商品の原材料表で、主原料原産地が日本だけの料理を数えたものです。同じ名前の料理は1品として数え、「国内製造」だけの料理は国産に入れていません。2026年10月24日に4品の表を開き直し、10月20日に数えたときと内容が変わっていないことと、「中国」の文字がないことを確かめました。
まずは4品を表で並べておきます。
| おせち | 価格 | 国産の割合 | 人数 |
|---|---|---|---|
| 1位 雲海 | 15,800円 | 43%(44品中19品) | 約3〜4人前 |
| 2位 七蕾亀粋 | 16,800円 | 35%(52品中18品) | 約4〜5人前 |
| 3位 煌賀 | 17,800円 | 33%(51品中17品) | 約4〜5人前 |
| 4位 柳雅 | 18,800円 | 32%(65品中21品) | 約4〜5人前 |
匠本舗の商品ページ(2026年10月24日確認・税込・送料無料)。4品とも早割の段階がない特別価格(届く日を指定しない場合)。国産の割合は匠本舗の原材料表から当サイトで数えたもの(表の崩れで数品ずれることがあります)。

正直に書いておくと、4品とも国産の割合は3〜4割です。数の子や海老、栗などは海外産が中心で、表にはアメリカ、タイ、韓国といった国名がふつうに並びます。
「全部国産」が条件なら、この4品は当てはまりません。国産の割合が高い商品は国産おせちの通販おすすめ6選で比べています。ここで大事にしたのは、全部の料理の産地を、お金を払う前に自分で確かめられること。そこが返礼品のページとの違いです。
1位 雲海 3〜4人前で国産の割合がいちばん高い
向いてる人:3〜4人で、44品の料理ごとの産地を注文前に表で確かめてから選びたい家
有馬温泉「奥の細道」の大田忠道さんが監修した三段重で、約3〜4人前。匠本舗の雲海は、4品の中で国産の割合がいちばん高いおせちです。
原材料表の44品のうち、主原料が日本だけの料理は19品。いか梅酢、ふくさ焼き、帆立明太、湯葉有馬煮などが並びます。
海外の料理も、どの国かが表で分かります。あわびは韓国、いくらはデンマーク、数の子は「アメリカ又はカナダ」、ロブスターは「マダガスカル又はインドネシア又はインド」。中国と書かれた料理はありませんでした。
口コミは99件で平均4.2(2026年10月24日確認)。去年より前のシーズンの声もまとめて表示されているので、件数は「長く売れてきた目安」として見てください。
奥の細道「大田忠道」監修おせち 太閤の御膳 雲海(三段重・約3〜4人前・冷蔵)
- 届く日の指定なし 15,800円
- 通常価格は20,800円
- 届く日は12月29〜31日のどれか(選べない)
匠本舗の商品ページ(2026年10月24日確認)。税込・送料無料。口コミ99件・平均4.2
- 向いてる人:3〜4人で、44品の料理ごとの産地を注文前に表で確かめてから選びたい家
- 気をつけたい点:あわび・いくら・数の子・ロブスターなど、主役の食材は海外産。届く日を選べない
- しゅんのひとこと:返礼品ページで産地が分からず迷っている人には、まず表を開いて比べる材料にしてほしい1品です
雲海の中身は雲海の口コミにまとめています。
2位 七蕾亀粋 4〜5人前で52品の産地が分かる七段重
向いてる人:4〜5人で、小さなお重7つに分かれたおせちを、料理ごとの産地を確かめて選びたい家
東京・日本橋の「日本ばし 大増」が監修した七段重で、約4〜5人前。匠本舗の七蕾亀粋は、小さなお重が7つに分かれた形です。
原材料表は52品。主原料が日本だけの料理は18品で、4〜5人前の3品の中では割合がいちばん高くなりました。
主役になるのは、ロブスター旨煮(マダガスカル・インドネシア・イエメン)、焼き雲丹貝盛り(チリ)、あわび福良煮(韓国)、ローストビーフ(ニュージーランド・オーストラリア)。蟹甲羅盛りは「日本・韓国」と2つの国が書かれていました。
東京「日本ばし 大増」監修七段重 七蕾亀粋(約4〜5人前・冷蔵)
- 届く日の指定なし 16,800円
- 通常価格は28,000円
- 届く日は12月29〜31日のどれか(選べない)
匠本舗の商品ページ(2026年10月24日確認)。税込・送料無料
- 向いてる人:4〜5人で、小さなお重7つに分かれたおせちを、料理ごとの産地を確かめて選びたい家
- 気をつけたい点:口コミはまだない。お重が7つあるので、冷蔵庫の置き場所を先に空けておきたい
- しゅんのひとこと:4〜5人前で1万円台、しかも全52品の産地が見られる。比べる材料としては十分です
3位 煌賀 ロブスターと蟹味噌の二段重
向いてる人:4〜5人で、ロブスターと蟹味噌の甲羅盛りが入った二段重を、料理ごとの産地を確かめてから選びたい家
「和の鉄人」として知られた中村孝明さんが監修した、特大の二段重です。約4〜5人前。
※中村孝明さんは2026年1月に亡くなっています。匠本舗の商品ページによると、おせちの監修は中村さん本人によるもので、亡くなったあとの監修業務は本人の意思で株式会社孝明が引き継いでいます。
匠本舗の煌賀の原材料表は51品。主原料が日本だけの料理は17品で、七蕾亀粋とほぼ同じ割合です。
ロブスター旨煮はマダガスカル・インドネシア・イエメン、蟹味噌甲羅盛りは日本・韓国、いくら醤油漬けはロシア、あわび福良煮は韓国。和風ミートローフや、いちごとクリームチーズのオーロラ包みのような、子どもが手を伸ばしやすい料理も、産地まで表に出ています。
「中村孝明」監修おせち 煌賀(二段重・約4〜5人前・冷蔵)
- 届く日の指定なし 17,800円
- 通常価格は27,800円
- 届く日は12月29〜31日のどれか(選べない)
匠本舗の商品ページ(2026年10月24日確認)。税込・送料無料
- 向いてる人:4〜5人で、ロブスターと蟹味噌の甲羅盛りが入った二段重を、料理ごとの産地を確かめてから選びたい家
- 気をつけたい点:口コミは件数が少なく、別の商品の声も混ざって表示されていたので、中身の評判では選びにくい。二段重なので横の広さが要る
- しゅんのひとこと:主役の食材の国が全部表で分かるので、「どこの海老や?」と気になる人ほど向いています
4位 柳雅 65品と料理の数がいちばん多い伍段重
京都岡崎の「味ま野」が監修した伍段重で、約4〜5人前。匠本舗の柳雅は、原材料表の料理が65品と、4品でいちばん多いおせちです。
主原料が日本だけの料理は21品。数は4品の中で最多ですが、料理の数が多いぶん、割合では32%になりました。「国内製造」の料理が10品あり、これは国産に入れていません。
海外の料理には、有頭海老(ベトナム)、数の子(アメリカ又はカナダ)、渋皮栗(韓国)、銀鮭西京焼き(チリ)などが並びます。アワビ煮の主原料原産地は「台湾」と書かれていました。
京都岡崎「味ま野」監修伍段重 柳雅(約4〜5人前・冷蔵)
- 届く日の指定なし 18,800円
- 通常価格は28,800円
- 届く日は12月29〜31日のどれか(選べない)
匠本舗の商品ページ(2026年10月24日確認)。税込・送料無料
- 向いてる人:4〜5人で、品数の多いおせちを、料理ごとの産地を確かめて選びたい家
- 気をつけたい点:国産の割合は4品で最も低い。口コミはまだない。お重が5つある
- しゅんのひとこと:65品の産地を全部確かめられるのは、それだけで一つの安心材料です
「中国産を使わない」と店がはっきりうたっているおせちを探すなら、中国産不使用のおせち通販5選もあわせてどうぞ。
よくある質問
Q. ふるさと納税のおせちに、国産のものはある?
あります。ただ、返礼品であることは国産の保証になりません。地場産品の基準は「その町で作った」ことを認める形が中心で、食材の国は決めていないからです。全部国産かどうかは、返礼品ページに「国産」と書かれているか、自治体や事業者に聞いて確かめてください。
Q. 地場産品基準の3号とは?わかりやすく言うと?
その自治体の区域内で、製造や加工など工程の主要な部分を行い、相応の付加価値が生じているもの、です。総務省のQ&Aでは、区域外で生産された原材料を区域内で加工したものも認められる例に入っています。袋詰めやラベル貼りだけでは認められません。
Q. 中国産不使用のおせちは、ふるさと納税でも選べる?
選べる場合があります。たとえば博多久松は自社の通販で「中国産主原料は不使用」と書いていて、田川市の返礼品にもなっています。ただし今回見た返礼品ページには、その書き方はありませんでした。不使用かどうかは、作っている会社の公式ページか問い合わせで確かめるのが確実です。
Q. 地場産品基準は最新でどう変わった?
2026年10月から、作った返礼品について「価値の半分以上が区域内で生じた」ことを事業者が証明し、自治体が一覧で公表する形になりました。それより前の2023年10月には、熟成肉と精米だけ原材料を同じ都道府県産に限る見直しがありました。どちらも、おせちの食材の国を決めたものではありません。
まとめ
ふるさと納税のおせちが中国産かどうかは、今回見た返礼品ページ5件からは分かりませんでした。中国産という言葉は、使う・使わないのどちらの形でも書かれていません。
- 地場産品は「その町で作った」という意味の形が中心で、食材の国の決まりではない
- 返礼品ページ5件とも、料理ごとの産地の一覧はなかった。米国産の食材が書かれた返礼品もあった
- 届いた箱のラベルで分かる産地は、基本的に重さ1位の原材料1つだけ
- 同じ名前のおせちでも、作った会社の通販ページには料理ごとの産地表があることがある
返礼品であることは、国産のしるしではない
ふるさと納税で選ぶなら、製造者の名前から公式ページを探すか、寄附の前に自治体へ問い合わせる。それがいちばん確かです。
お金を払う前に全部の料理の産地を自分で見たいなら、通販のおせちのほうが早い。選ぶならこうなります。
- 3〜4人で、国産の割合が高めのもの:匠本舗 雲海(15,800円・44品中19品が国産だけ)
- 4〜5人で、小分けの七段重:匠本舗 七蕾亀粋(16,800円・52品中18品)
- 4〜5人で、ロブスターと蟹味噌の二段重:匠本舗 煌賀(17,800円・51品中17品)
4品とも、主原料が中国の料理は入っていません。
ほな、また!
出典:総務省「ふるさと納税に係る指定基準について」(平成31年総務省告示第179号ほか)・「ふるさと納税に係る指定制度の運用についてのQ&A」(令和5年)・報道資料(令和5年6月27日)・報道資料(令和7年6月24日)/消費者庁「新たな原料原産地表示制度」・「インターネット販売における食品表示の情報提供に関するガイドブック」/ふるさと納税サイトの各返礼品ページ(愛知県小牧市・愛知県大府市・京都府亀岡市・新潟県加茂市・福岡県田川市)/博多久松「高羽」原材料・アレルギー・ご利用ガイド/匠本舗 各商品ページと原材料表(雲海・七蕾亀粋・煌賀・柳雅)。いずれも2026年10月24日確認・税込。






