日本橋大増の弁当と店舗まとめ【2026年】銀座大増との違い・おせちも
※本記事にはプロモーションを含みます
まいど、食品バイヤーのしゅんです。
東京駅の駅弁売り場や、デパ地下のお弁当コーナーで「日本ばし大増」の名前を見たことはありませんか。
牛すき焼き重がグランプリを取ったと聞いて気になった人。デパートで見かけて、どんな店なのか調べに来た人。「銀座大増」と同じ店なのか迷っている人もいるかもしれません。
この記事では、大増がどんな店なのか、人気のお弁当とその値段、どこで買えるか、銀座大増との違いを、発表資料をもとに整理しました。
それと、食品の仕入れをしている人間として、ひとつ付け足したい話があります。この大増の味、お正月にはおせちで家に届けてもらえるんです。その話は、後半でしっかりします。
目次
日本橋大増ってどんな店?
日本橋大増は、明治33年(1900年)創業の東京の老舗です。読み方は「だいます」。
ブランド名の正式な書き方は「日本ばし大増」で、橋の字がひらがなになっています。検索では「日本橋大増」と漢字で書く人も多いので、この記事ではどちらも同じ店のこととして書きます。

魚の仲買から料亭、そして駅弁へ
始まりは、旧日本橋区長浜町の鮮魚の仲買です。そこから浅草と日本橋に料亭を構え、料亭の味を守ってきました。
2003年からはJR東日本グループで駅弁を作る会社の一員になり、2018年に社名が「日本ばし大増」に。2023年4月には、駅ナカのお店や駅弁を手がけるJR東日本クロスステーションに統合されました。
会社としての「日本ばし大増」はなくなりましたが、名前はブランドとしてそのまま残っています。いま駅や百貨店で見かける大増のお弁当は、このブランドの商品です。
店の歴史をもっと知りたい人へ
創業者の名前の由来や、料理長のことは、別の記事で詳しく書きました。
ここでは、お弁当と売り場の話に絞ります。気になる人は日本ばし大増(日本橋大増)のおせちとは?もどうぞ。
日本橋大増の人気のお弁当
大増のお弁当は、駅弁も百貨店のお弁当も、和食の折詰が中心です。
ここでは、発表資料で中身と値段がはっきりしているものを紹介します。

牛すき焼き重 グランプリを取った看板駅弁
いま一番名前が出ているのが、2026年3月に出た「日本ばし大増 牛すき焼き重」です。
国産牛を100%使ったすき焼きを、ご飯の上に敷きつめたお重。2026年9月に、食のプロが試食して点数をつける「ジャパン・フード・セレクション」で、最高賞のグランプリを取りました。

牛肉のまわりには、舞茸煮、玉子焼、結び白滝煮、人参煮、椎茸煮、厚揚げ煮。すき焼きの鍋に入っているものを、一つずつ煮物にして並べた形です。
ご飯は、肉と合わせるためにあえて味をつけず、少しかために炊いてあるそうです。
ここ、地味やけど大事なところなんですよね。冷めたご飯に甘辛いタレがしみこむと、時間がたつほどべちゃっとしてしまう。かために炊いておくのは、冷めて食べる駅弁ならではの工夫です。
値段は、2026年9月の発表で1,400円(税込)。発売のときは1,380円だったので、少し上がっています。
駅弁屋 祭 グランスタ東京では、2026年4〜6月の販売数で1番だったと、運営会社が発表しています(自社調べ・この1店の数字です)。
上幕之内 江戸の味をひと通り詰めた幕の内
2025年1月に出たのが「日本ばし大増 上幕之内」です。値段は1,680円(税込)。
おかずは、三陸産の銀鮭の塩焼き、すし玉青木の伊達平焼き、九条ネギ入りの揚げかまぼこ、江戸うま煮、鶏肉の江戸味噌焼き。
焼き魚、玉子焼き、かまぼこ、煮物、肉と、幕の内に入っていてほしいものが、きっちりそろっています。発表資料では「これぞ“The”幕之内」と紹介されていました。
東京弁当・銀だら幕之内・とりめし
ほかにも、大増の名前で売られているお弁当はいくつもあります。
2023年3月に東京駅のエキュート東京に店を出したときの発表では、東京弁当が1,850円、銀だら幕之内が1,450円、折詰の「吉野」が1,188円、野菜のうま煮が615円でした(どれも税込)。
ただ、これは3年前の値段です。牛すき焼き重が発売から半年で20円上がったように、お弁当の値段は時期や売り場で変わります。目安として見てください。
検索で一緒に出てくる「チキン弁当」は、1964年に日本食堂が売り出した東京駅の定番駅弁です。いまは大増と同じJR東日本クロスステーションの駅弁ですが、大増の名前がついた商品ではありません。ここ、ぼくも最初は大増のお弁当やと思い込んでいました。
大増のお弁当は「冷めてもおいしい和の折詰」が軸
どのお弁当にも共通する「江戸味」
牛すき焼き重も、上幕之内も、説明に必ず出てくる言葉があります。「江戸味」です。
江戸時代に広まった、甘みと辛みを強めにきかせた味つけのこと。大増の伝統の煮物は、江戸の町でおかずを売っていた「煮売屋」の味が原点だと説明されています。
上幕之内の「江戸うま煮」や「江戸味噌焼き」、牛すき焼き重の甘辛いタレ。名前は違っても、向いている方向は同じです。

冷めて食べる料理は、味の作り方が違う
ちょっと脱線させてください。
何年か前の年末、大阪から東京への出張帰りに、新幹線で駅弁を2つ買ったことがあります。1つはその場で食べて、もう1つは家族へのおみやげに持ち帰りました。
家に着いたのは夜の10時過ぎ。冷蔵庫に入れておいた弁当を、翌朝、妻が「冷たいままでもおいしいね」と食べていたんです。
あのとき思ったんですよね。冷めて食べる前提の料理って、最初から味の作り方が違うんやなと。
温かいうちに食べる料理は、出来たての香りや湯気で味を感じます。冷めると、それがなくなる。だから駅弁は、甘さも塩気も少し強めにして、冷めても味がぼやけないように作ってあります。
この条件、お正月のおせちとまったく同じなんです。おせちも年末に作って、元日に冷たいまま食べる料理ですから。
日本橋大増のお弁当はどこで買える?
大増のお弁当が買える場所は、大きく分けて駅と百貨店です。

駅なら東京・新宿・上野・大宮
牛すき焼き重は、東京駅の「駅弁屋 祭 グランスタ東京」をはじめ、新宿駅の「駅弁屋 祭 セレクト 新宿南改札内」、上野駅の「駅弁屋 上野中央改札口」、大宮駅の「駅弁屋 祭 セレクト エキュート大宮」で売られています。
上幕之内も、東京・新宿・上野・大宮の駅弁屋さんで扱っています。
どれも改札の中のお店なので、新幹線や特急に乗る前に買う人向けの売り場です。
牛すき焼き重は予約もできる
JR東日本の通販サイト「JRE MALL」には、牛すき焼き重を予約して、東京駅の「駅弁屋 踊 グランスタ東京店」で受け取る商品ページがあります。
確実に手に入れたい日は、こういう予約を使う手もあります。受け取れる日や締め切りは、ページで確かめてください。
百貨店なら高島屋・東武・伊勢丹など
百貨店では「日本ばし大増 新宿高島屋店」のような名前の売り場で、お弁当や折詰、和惣菜を売っています。
上幕之内の発表に載っていたのは、新宿高島屋店、日本橋高島屋店、立川伊勢丹店、川越丸広店。池袋の東武百貨店では、地下2階に和惣菜・弁当・折詰の売り場があります。
ほかにも横浜や玉川の髙島屋、そごうなど、首都圏のデパ地下に売り場が並んでいます。お店によって置いているお弁当が違うので、目当ての商品があるなら、行く前に電話で聞くのが確実です。
なお、日本ばし大増の公式サイトは、10月26日に見に行ったときは一時停止中の画面になっていました。売り場の最新情報は、各百貨店のショップ案内も合わせて見てください。
日本橋大増と銀座大増の違い
同じ「大増」の名前でも、日本橋大増と銀座大増は別のお店です。そして銀座大増は、もう営業していません。

銀座大増は折詰と仕出しの店だった
銀座大増は、銀座6丁目の銀座通り沿いに本店を構えていた日本料理の店です。「創業90余年」をうたい、折詰のお弁当や仕出し、会席料理を扱っていました。会議や研修の仕出し弁当で名前を知っている人もいると思います。
その銀座大増は、2021年6月30日ですべての営業を終えると告知していました。
運営していた株式会社銀座大増は、国の法人情報サイト(gBizINFO)で、2022年3月8日に「清算の結了等」で登記が閉じられたと載っています。グルメサイトでも、銀座の本店や高輪台の店は閉店の表示になっていました。
名前が似ている理由は?
ここは、正直に言うと、はっきりした答えが見つかりませんでした。
日本ばし大増の資料にも、銀座大増の資料にも、お互いの関係を書いたものは見当たりません。昔のどこかでつながりがあったのかもしれませんが、確かめられないことは書かないでおきます。
わかっているのは、運営していた会社が別だったことと、いま買える「大増」は日本ばし大増のほうだ、ということです。
似た名前のお店の取り違え、仕事でもよくあるんですよ。ぼくも新人の頃、名字が同じ水産会社と食品の商店を取り違えて、見積もりを別の会社に送ったことがあります。名前に同じ字が入っていると、人はつい同じ店やと思ってしまう。
検索して「あれ、閉店してる?」と驚いた人は、たぶん銀座大増の閉店の情報を見ています。日本ばし大増は、いまも駅と百貨店で営業中です。
銀座大増のおせちを探していた人へ
銀座大増は、おせちも扱っていた店でした。だから「銀座大増 おせち」で探して、ここにたどり着いた人もいるはずです。
残念ながら、銀座大増のおせちはもう買えません。
同じように甘辛い江戸の味のおせちを、東京の老舗の監修で探すなら、次の章で紹介する日本ばし大増の監修おせちがいちばん近い選択肢です。
大増の味をお正月に食べるなら「七蕾亀粋」
日本ばし大増は、デパ地下や駅弁だけでなく、おせちも監修しています。
通販の匠本舗で売っている「東京『日本ばし 大増』監修七段重 七蕾亀粋」です。匠本舗で大増が監修しているおせちは、この1つだけ。
向いてる人:お弁当で知った大増の江戸味を、お正月に4〜5人で囲みたい家
東京「日本ばし 大増」監修七段重 七蕾亀粋【805】
- 七段重(亀甲重七箱)・約4〜5人前・冷蔵 16,800円
- 通常価格 28,000円
- 届く日は12月29〜31日のどれか(選べない)
- 消費期限は2027年1月2日
匠本舗の商品ページ(2026年10月26日確認・税込・送料無料)。日付で値段が上がる早割の段階はなし
七つのお重に、主役が一つずつ
七蕾亀粋は、亀の甲羅の形をした六角形のお重を、七つ組み合わせたおせちです。盛り付け済みの冷蔵で届くので、冷蔵庫から出して蓋を開ければ、そのまま食べられます。
それぞれのお重の真ん中に、ロブスター、海老、赤海老の雲丹和え、焼き雲丹、蟹甲羅盛り、帆立の燻製、あわびとローストビーフと、主役になる品が置かれています。
蓋を開けるたびに「次は何が入ってる?」と盛り上がれる作りです。
お弁当の味とつながっているのは煮物と焼き物
大増のお弁当を食べたことがある人に見てほしいのは、主役のまわりを固める煮物と焼き物です。

ブリを大根で巻いて煮た「鰤奉書煮」、国産のホタルイカをだしで炊いた「蛍烏賊含め煮」、ワカサギをはちみつと醤油で甘辛く炊いた「公魚の佃煮」、生姜をきかせた「豚もも生姜煮」。
上幕之内の江戸うま煮や、牛すき焼き重の甘辛いタレと、同じ方向の味つけです。お弁当で「大増の甘辛、好きやな」と思った人なら、おせちの味の想像はつきやすいと思います。
ここで一つ、訂正させてください。ぼくは最初、駅弁の会社が作るおせちなら、駅弁みたいに主役がドンと一つのおせちやろと思っていました。ところが品書きを見ると、原材料表に並ぶ料理は51品。七つのお重に少しずつ、かなりの数が詰めてあります。
産地と日持ち
匠本舗のおせちには、料理ごとの主原料の産地をまとめた表があります。七蕾亀粋の51品のうち、中国産が主原料の料理は0品でした(2026年10月26日の表で当サイトが確認)。
届くのは12月29〜31日のどれかで、消費期限は2027年1月2日。冷蔵で届くので、大晦日から三が日の前半で食べきる量だと考えてください。
七蕾亀粋を選ぶ前に気をつけたい点
良いところだけでなく、注文前に知っておいてほしいこともあります。
- お客様の口コミはまだ0件:今シーズンの新しい商品のため(10月26日時点)
- 主役は1つずつ:ロブスター・あわび・蟹甲羅盛りは、切り分けてみんなで分ける量
- 味は甘辛め:薄味の京風のおせちが好きな家には、濃く感じるかもしれない
- 届く日は選べない:日付を指定できる805Nは28,000円になる
- お重が七つある:冷蔵庫と食卓の置き場所は先に空けておきたい
- お弁当とおせちは別の商品:味の方向が似ているだけで、同じ料理が入っているわけではない
お重ごとの中身や量は日本ばし大増のおせちとは?、口コミの読み方は日本橋大増のおせち口コミは?で細かく書いています。
七蕾亀粋とほかの料亭監修おせちを比べる
大増の江戸味が気になる一方で、「うちは人数が少ない」「京風の薄味のほうが好き」という家もあると思います。
匠本舗の料理人・料亭監修のおせちで、七蕾亀粋と比べやすいものを並べておきます。
| 商品 | 価格 | 量 | お重 |
|---|---|---|---|
| 七蕾亀粋(日本ばし大増) | 16,800円 | 約4〜5人前 | 七段 |
| 雲海(大田忠道) | 15,800円 | 約3〜4人前 | 三段 |
| 煌賀(中村孝明) | 17,800円 | 約4〜5人前 | 特大二段 |
| 柳雅(味ま野) | 18,800円 | 約4〜5人前 | 五段 |
匠本舗の各商品ページ(2026年10月26日確認・税込・送料無料・届く日の指定なしの価格)
3〜4人なら、いちばん手頃な雲海。有馬の大田忠道さんが監修した三段重です。
同じ4〜5人前で、江戸の甘辛なら七蕾亀粋、京都の上品な薄味なら柳雅。お重の数より、見た目の豪華さを一つにまとめたいなら、特大の二段重の煌賀、という分け方になります。
煌賀を監修した中村孝明さんは2026年1月に亡くなっています。匠本舗の商品ページによると、おせちの監修は中村さん本人によるもので、亡くなったあとの監修業務は本人の意思で株式会社孝明が引き継いでいます。
それぞれの監修者のことは、大田忠道のおせち(雲海)、味ま野のおせち(柳雅)、中村孝明のおせち(煌賀)で書いています。
よくある質問
Q. 大増の読み方は?
「だいます」です。ブランド名は「日本ばし大増」と書き、橋の字はひらがなです。
Q. 日本橋大増と銀座大増は同じ店?
別の店です。銀座大増は銀座6丁目に本店があった折詰と仕出しの店で、2021年6月末に営業を終えています。いま駅や百貨店で売っている「大増」のお弁当は、日本ばし大増のものです。
Q. 日本橋大増の牛すき焼き重はどこで買える?
東京駅の駅弁屋 祭 グランスタ東京、新宿駅・大宮駅の駅弁屋 祭 セレクト、上野駅の駅弁屋 上野中央改札口などで売られています。値段は2026年9月の発表で1,400円(税込)でした。
Q. 日本橋大増の店舗はどこにある?
主な売り場は首都圏の百貨店です。日本橋高島屋、新宿高島屋、立川伊勢丹、川越丸広、池袋の東武百貨店などに「日本ばし大増」の売り場があります。置いている商品は店ごとに違います。
Q. 日本橋大増のおせちはある?口コミは?
匠本舗の「七蕾亀粋」が、日本ばし大増の監修したおせちです。届く日を指定しなければ16,800円(10月26日確認)。今シーズンの新商品のため、10月26日時点でお客様の口コミは0件でした。
まとめ:大増の江戸味を家でも
日本ばし大増は、日本橋の魚の仲買から始まり、料亭を経て、いまは駅弁と百貨店のお弁当で知られる明治33年創業の老舗です。
いま話題なのは、国産牛100%でグランプリを取った牛すき焼き重。上幕之内や東京弁当も、甘辛を強めにした「江戸味」でまとまっています。
買えるのは、東京・新宿・上野・大宮の駅弁屋さんと、首都圏の百貨店の売り場。名前の似た銀座大増は別の店で、2021年に営業を終えています。
冷めてもおいしい江戸味は、お正月のおせちにこそ向いている
そして、その大増の味をお正月に家で食べられるのが、監修おせちの七蕾亀粋です。
七つのお重に主役が一つずつ。そのまわりを、お弁当と同じ方向の甘辛い煮物や焼き物が固めています。4〜5人で大増の味を囲みたい家なら、16,800円の七蕾亀粋はよくできた七段重だと思います。
3〜4人なら雲海、薄味が好きなら柳雅も見比べてみてください。
ほな、また!
出典:JR東日本クロスステーション「日本ばし大増 牛すき焼き重」グランプリ受賞の発表(2026年9月17日)・「日本ばし大増 上幕之内」発売の発表(2025年1月23日)・「日本ばし大増 エキュート東京店」開店の発表(2023年2月28日)、東武百貨店 池袋店ショップガイド「日本ばし大増」、Yahoo!ニュース エキスパート(2026年7月6日)、gBizINFO「株式会社銀座大増」、Wikipedia「日本ばし大増」、匠本舗の七蕾亀粋・雲海・煌賀・柳雅の商品ページと七蕾亀粋の原材料表(いずれも2026年10月26日確認・税込)。価格は変わることがあるため、購入前に各店・公式サイトでご確認ください。



