カニ

ずわいがにとたらばがにの違い!味と値段と脚の数で比べて、どっちを選ぶか

笹の葉の上に置かれたボイルずわいがに
しゅん

※本記事にはプロモーションを含みます

まいど、食品バイヤーのしゅんです。

カニを通販で買おうとすると、たいてい最初にぶつかるのがこれです。

ずわいがにと、たらばがに。どっちを選べばいいのか。

値段もサイズも見た目も違うし、そもそも何がどう違うのか、よく分からないまま雰囲気で選んでしまう。

この記事では、その二つがどれくらい別物なのかを整理したうえで、あなたの目的ならどっちを買うべきか、というところまで話します。

仕事でカニの仕入れを長くやってきた立場から、産地や値段の裏側にも触れます。

読み終わるころには、通販のカニ選びで迷う時間がだいぶ減っているはずです。

目次

そもそも別の生き物、たらばはヤドカリの仲間

皿にのったボイルたらばがに

意外に知られていませんが、ずわいがにとたらばがには、生き物としての種類が違います。

ずわいがにはクモガニ科という、いわゆる本物のカニのグループです。

一方のたらばがには、分類上はヤドカリの下目に入ります。

見た目はどう見てもカニなんですが、系統をたどるとヤドカリの親戚、というわけです。

その名残が脚の数に出ています。

ずわいがには左右に5対、合わせて10本の脚があります。

たらばがにを見ると、脚は8本しかないように見える。

これ、僕が新人のころに本気で悩んだところで。

入荷したたらばの脚を数えて8本しかないので、「規格違いのハネモノが混ざってる」と思って産地に電話で問い合わせたことがあります。

返ってきた答えは、5対目の脚が小さく退化して、甲羅の内側に隠れているから、というものでした。

実際には10本あって、ちゃんと見える脚が8本なだけ。ハサミの左右の大きさが違うのも、ヤドカリらしい特徴です。

電話口で笑われて、それ以来カニの脚は数える前に甲羅の裏を見るようになりました。

食べたときの違いは、カニ味噌があるかないか

笹の葉の上に置かれたボイルずわいがに

味の方向性は、この二つでかなりはっきり分かれます。

たらばがにには、カニ味噌がほとんどありません。

正確にいうと、味噌になる部分が食用に向かないので、基本は捨ててしまう。

そのかわり、脚の身が太くて食べ応えがあります。味は淡白で、ぷりっとした食感。焼きガニやボイルで、大きな脚にかぶりつくのが持ち味です。

ずわいがには逆です。

一本一本の脚は細めですが、身がみっちり詰まっていて、噛むと繊細な甘みが広がります。

そしてカニ味噌が濃くておいしい。刺身、しゃぶしゃぶ、鍋のだし、最後は甲羅に日本酒を注いで、と、味わいの幅が広いんですよね。

正直にいうと、僕も昔はたらばの方が上等なカニやと思っていました。

脚が太くて見栄えがするので。

でも扱う量が増えてくると、どっちが上という話じゃなくて、食べたい形が違うだけやなと分かってきました。

かに本舗 特大4L生たらばがに肩脚

向いてる人:太い脚にかぶりつく焼きガニを、たらばで楽しみたい人(かに本舗 特大4L生たらばがに肩脚1肩・総重量約1.2kg(net1.1kg)・ロシア産・8,800円)

かに本舗の4L生たらば肩脚を見る

焼きガニの焼き方を読む

産地と値段のリアルな話

ここは通販で買う前に知っておくと、値段の見え方が変わります。

小型の漁船が並ぶ港漁船が並ぶ港(イメージ・写真:Unsplash)

たらばがには、国内で水揚げされるのは北海道だけです。

それも量は限られていて、日本で流通するたらばの大半はロシア産、それにアメリカ産。

「たらばは国産が一番」と思われがちですが、近年はロシアもアメリカも漁獲量が減っていて、産地だけで良し悪しを決めにくくなっています。

ずわいがにの方は、海外産だとロシア産が中心です。漁獲量が多くて、価格も比較的こなれています。

一方で、松葉がに、越前がに、加能がにといった国産のブランドずわいは、まったく別の値段の世界。同じずわいでも、外国産と国産ブランドでは何倍も差がつきます。

相場そのものは年によって大きく動きます。

2024年時点の目安でいうと、ずわいがには1キロあたりおおむね1000円台から3500円くらい、海外産だと1500円から2500円あたり。年末の12月から1月にかけては、需要が集中してぐっと上がります。

たらばの姿ものは、活きや生だと1杯で数万円という価格帯です。

参考:カニの相場については流通業者による2024年の相場解説などを参照しています。

ボイルと生、通販ならどっちを選ぶか

種類を決めたら、次に迷うのがボイルか生か、です。

茹でて赤くなったたらばがにたらばがに(イラスト:いらすとや)

通販で届くカニは、大きく分けてボイル済みと生冷凍の二つ。

結論からいうと、家庭で食べるならボイル済みの方が失敗しにくいです。

ボイルは水揚げ後すぐ、鮮度のいい状態でプロが茹でて急速冷凍しています。解凍したらそのまま食べられるし、加熱しすぎて身がパサつく心配もない。

生冷凍は、カニしゃぶや焼きガニで「生から火を入れる食感」を楽しみたい人向けです。

ただ、生は解凍と加熱のさじ加減で結果がかなり変わります。半解凍で調理する、火を入れすぎない、といったコツが要るので、慣れていないと持ち味を出しきれません。

初めての通販カニなら、ずわいでもたらばでも、まずはボイルを選んでおくのが無難やと思います。

かに本舗 大型4Lボイルずわいがに肩脚

向いてる人:初めての通販ガニで、解凍するだけのボイルずわいを選びたい人(かに本舗 大型4Lボイルずわい肩脚7〜8肩・総重量約2.5kg・常温2時間前後で解凍・12,800円)

かに本舗の4Lボイルずわい肩脚を見る

結局、どっちを買えばいいのか

目的から逆算すると、選ぶべき方はだいたい決まります。

  • とにかく脚をがっつり食べたい、焼きガニにしたい、子どもが喜ぶ迫力がほしい たらばがに
  • カニ味噌も含めて味わいたい、刺身やしゃぶしゃぶ、鍋のだしまで使いたい ずわいがに
  • 予算を抑えつつカニ気分を味わいたい 海外産のずわいがに
  • 贈り物や特別な日で、名前の通ったカニを出したい 国産ブランドのずわいがに

逆に、二人や三人で少しだけ食べるなら、姿のカニを丸ごと買う必要はないと思います。

ずわいがにのポーション、つまり殻をむいた棒肉の状態のものを選べば、食べる手間もごみも少なくて、量の割に満足度が高いです。

殻から出汁を取りたい、見た目の豪華さがほしい、という場合だけ姿を選ぶ。そういう分け方でいいと思います。

ずわいがにとたらばがにのよくある質問

タラバガニとズワイガニ、どっちが美味しい?

どっちが上というより、食べたい形で選ぶのが正解です。脚の太い身にかぶりつきたいならたらばがに、身の甘みとカニ味噌まで味わいたいならずわいがにが向いています。

タラバガニとズワイガニ、どっちが高い?

種類だけでは決まらず、産地とブランドで大きく変わります。2024年時点の目安では、ずわいがには1キロあたりおおむね1000円台から3500円くらい、たらばの姿ものは活きや生だと1杯で数万円という価格帯です。同じずわいでも、松葉がにや越前がになど国産ブランドは外国産の何倍もの値段になります。

タラバガニはヤドカリの仲間って本当?

本当で、たらばがには分類上ヤドカリの下目に入ります。脚が8本に見えるのは、5対目の脚が小さく退化して甲羅の内側に隠れているためで、実際には10本あります。ハサミの左右の大きさが違うのも、ヤドカリらしい特徴です。

タラバガニとズワイガニの味の違いは?

いちばんの違いは、カニ味噌があるかないかです。たらばがには味噌がほとんどなく、太い脚の身は淡白でぷりっとした食感です。ずわいがには脚が細めでも身がみっちり詰まっていて繊細な甘みがあり、カニ味噌も濃くておいしいです。

刺身やしゃぶしゃぶにするならどっち?

刺身やしゃぶしゃぶまで楽しむなら、ずわいがにが向いています。ずわいは刺身、しゃぶしゃぶ、鍋のだしと味わいの幅が広いカニです。通販で生冷凍を選ぶ場合は、半解凍で調理して火を入れすぎないといったコツが要るので、慣れていなければボイル済みが無難です。

カニを通販で買うなら

カニ通販おすすめランキング8選

8店を、1kgあたりの値段・正味の重さ・送料で比べました。迷ったらここから選べば大きく外しません。

10秒でわかるカニ診断で選ぶランキングを見る

まとめ

ずわいがにとたらばがには、見た目が似ているだけで、中身はかなり違う生き物です。

たらばは脚の身に全振りしていて、豪快に食べるカニ。

ずわいは身の甘みと味噌の両方を楽しめる、味わいの幅で勝負するカニ。

どっちが上という話ではなくて、その日食べたい形に合わせて選ぶのが正解です。

脚で選ぶならたらば、味噌まで含めた味わいで選ぶならずわい。

この軸さえ持っておけば、通販のカニ選びで大きく外すことはなくなります。

ほな、また!

よく読まれている記事TOP3

記事URLをコピーしました