ブリの旬の時期はいつ?うまいブリの見分け方は?出世魚の名前も解説!
ブリの旬の時期はいつ?うまいブリの見分け方は?出世魚の名前も解説!
まいど、食品バイヤーのしゅんです。
冬になると、スーパーや回転寿司で主役級の扱いを受ける「ブリ」。
脂がのってて最高に旨いですよね。
でも、仕事柄よくこんな質問をされます。
「ブリとハマチって何が違うん?」
「出世魚って言うけど、いつからブリになるん?」
「養殖と天然、正直どっちがいいの?」
これ、意外とちゃんと答えられる人は少ないんです。
実は、ブリほど「名前」と「時期」で味が変わる魚も珍しい。
ここを理解していないと、
「旬を外したパサパサのブリ」
を掴まされることになります。
今回は、業界の裏側を知るバイヤーとして、
ブリのややこしい呼び名のルールから、
スーパーで役立つ「最高に旨い一皿の選び方」まで、包み隠さずお話しします。
1. ブリの旬はズバリ「冬」!寒ブリの凄さ
結論から言います。
天然のブリが一番おいしい時期、いわゆる「旬」は、
12月〜2月の真冬
です。
この時期のブリは「寒ブリ(かんぶり)」と呼ばれ、別格の扱いを受けます。
なぜ冬のブリは別格なのか?
理由はシンプルで、「産卵前の爆食い」があるからです。
ブリは春になると産卵のために南下を始めます。
その長い旅に備えて、秋の終わりから冬にかけてエサをたっぷり食べ、体に栄養(脂)をパンパンに溜め込むんです。
特に日本海側で獲れる寒ブリは、
- 皮下脂肪が分厚い
- 身の締まりが良い
- 口の中で溶けるような旨味
これらが揃った、まさに「海の宝石」です。
逆に夏場の天然ブリは、産卵後で痩せていることが多く、脂も少なめ。
あっさりはしていますが、「あの濃厚なブリ」を求めて食べるとガッカリするかもしれません。
2. 地域で違う?出世魚の呼び名まとめ
ブリは成長するにつれて名前が変わる「出世魚(しゅっせうお)」の代表格です。
昔の武士や学者が、元服(成人)や出世のタイミングで名前を変えていた風習になぞらえています。
縁起が良い魚として、お正月のおせち料理に使われるのもこのためですね。
ただ、この呼び名が関東と関西で全然違うのがややこしいポイント。
ざっくりと表にまとめました。
サイズ別・呼び名の違い
基本的には80cm以上になったものを「ブリ」と呼びます。
関東エリア(東京など)
- ワカシ(35cm以下)
- イナダ(35〜60cm)
- ワラサ(60〜80cm)
- ブリ(80cm以上)
関西エリア(大阪など)
- ツバス(35cm以下)
- ハマチ(35〜60cm)
- メジロ(60〜80cm)
- ブリ(80cm以上)
関西人の私からすると「イナダ?ワラサ?なんやそれ?」ってなるんですが、逆に関東の人から見たら「メジロって鳥か?」ってなりますよね。
スーパーで買い物をする際は、
80cmを超えた貫禄ある魚=ブリ
と覚えておけば間違いありません。
3. ハマチとブリの決定的な違い
ここで一つ、業界の「暗黙の了解」についてお話しします。
先ほどの表で、関西では中型サイズを「ハマチ」と呼ぶと書きました。
しかし現在、スーパーや回転寿司で見かける「ハマチ」の多くは、少し違う意味合いで使われています。
ハマチ=養殖という常識
実は市場や流通の現場では、
養殖のブリを総称して
「ハマチ」と呼ぶことが多い
という傾向があります。
サイズに関わらず、養殖モノは「ハマチ」、天然モノの大きいのを「ブリ」と区別して呼ぶケースがあるんです。
(※最近は養殖技術が上がり、立派なサイズの養殖モノを「養殖ブリ」として売ることも増えました)
「えっ、じゃあハマチ(養殖)より天然ブリの方がいいの?」
と思いますよね?
正直に言います。
今の養殖技術はめちゃくちゃ凄いです。
安定して脂がのっていますし、管理が行き届いているので寄生虫のリスクも低い。
「旬の時期(冬)」なら天然の寒ブリが香りと旨味で勝りますが、
時期を外した夏場などは、管理された養殖ハマチ(ブリ)の方が美味しかったりします。
4. 失敗しない!美味しいブリの選び方
最後に、スーパーで切り身を買う時の「目利きポイント」を伝授します。
パック詰めされた切り身でも、ここを見れば鮮度が分かります。
血合い(ちあい)の色を見る
身の端っこにある、赤黒い部分。
ここが「鮮やかな赤色」をしているものが新鮮です。
時間が経つと、ここが茶色っぽく、どす黒く変色していきます。
茶色くなった血合いは生臭さの原因になるので、お刺身で食べるなら絶対に避けてください。
脂のサシの入り方
美味しいブリ(特に腹身)は、ピンク色の身に白い脂肪の線がくっきりと入っています。
全体的にぼんやり白濁しているのではなく、
赤と白のコントラストが
はっきりしているもの
これを選んでください。間違いなく旨いです。
まとめ
・天然ブリの本当の旬は12月〜2月の真冬。
・出世魚として名前が変わるが、80cm以上がブリ。
・養殖モノもレベルが高いので、時期によっては賢い選択。
・切り身は「血合いの赤さ」で鮮度を見極める。
これだけ知っていれば、もうスーパーで迷うことはありません。
ぜひ、今夜は脂ののった美味しいブリを楽しんでください!



