おせち

【2027年】昔ながらの伝統おせち通販6選!老舗料亭の味と料理の意味

昔ながらの伝統おせち通販6選のアイキャッチ(京の料亭おせちのお重)
しゅん

※本記事にはプロモーションを含みます

まいど、食品バイヤーのしゅんです。

「おせちは、昔ながらのやつがええねん」

年末が近づくと、親世代からこの一言が出る家は多いと思います。ところが通販のページを開くと、ローストビーフにテリーヌ、チーズの包み焼き。どれも華やかやけど、「昔ながら」と言われると、どれを選べばいいのか迷いますよね。

そもそも、伝統的なおせちって何なのか。黒豆と数の子が入っていればいいのか、それとも何か決まりがあるのか。

この記事では、おせちの伝統を「作る手間」「北前船が運んだ食材」「老舗の味の決まり」という3つの角度から掘り下げます。そのうえで、匠本舗の料亭監修おせちのお品書きを1品ずつ数えて、伝統の料理がどれだけ入っているかで6つを並べました。

ぼくは仕事柄、食品の規格書や品書きを読むのが日課です。カタログの写真の見栄えではなく、「何が入っているか」で選ぶ目線で書いていきます。

目次

伝統的なおせちとは?今の形になるまで

伝統的なおせち、と聞いて思い浮かぶのは、黒い重箱に黒豆、数の子、紅白のかまぼこ、煮しめが詰まった姿だと思います。

ただ、あの形は大昔からあったわけではありません。

もともと「おせち」は、季節の変わり目の節句に神様へ供えた料理全体のことでした。それが江戸時代の後期に、節句の中でも一番大事な正月の料理だけを指す言葉になっていきます。

おせちが今の形になるまでの流れ

重箱に詰めるのが当たり前になったのは明治のころ。庶民の家に広まったのは、婦人雑誌や料理雑誌がおせちの作り方を載せるようになってからだと言われています。

昭和の初めには百貨店がおせちを売り始め、1981年には紀文がパック入りのおせちを出しました。つまり「家で作るもの」から「買うもの」に変わってきた歴史も、もう40年以上あるわけです。

伝統は「形」より「中身の料理」に残っている

ここ、ぼくの考えを一度ひっくり返したところでもあります。

最初は、「伝統的なおせち=手作りのおせち」やと思っていました。通販で買った時点で伝統とは別物やろ、と。

でも、昔の家庭だって、近所の仕出し屋や料亭に頼んでいた家は少なくありません。今の料亭監修おせちは、その延長にあると言えます。大事なのは誰が作ったかより、昔から正月に食べてきた料理がちゃんと入っているかのほうです。

料理一つひとつの意味(黒豆=まめに働く、など)は、おせち料理の意味一覧にまとめています。この記事では、その一歩先の「なぜ伝統の料理は特別なのか」を見ていきます。

参考:ウェザーニュース「おせちと呼ぶようになったのはいつから?」、現代ビジネス(阿古真理)

伝統のおせちは「手間のかかる料理」の集まり

伝統的なおせち料理には、共通点があります。どれも、作るのにやたら時間がかかるんです。

家で作ると手間がかかる伝統のおせち料理

黒豆は、戻して煮るだけで丸1日

芦屋市保健センターが出しているおせちのレシピを見ると、黒豆は煮汁に一晩つけて戻し、アクを何度も取ってから、ごく弱火で約8時間煮るとあります。

8時間。仕事から帰って火にかけたら、寝る前に終わらない時間です。

しかも途中で煮汁から豆が出ると、表面にしわが寄る。「まめに暮らせますように」という願いの料理に、しわはちょっと困りますよね。

田作りとなますは、地味やけど気が抜けない

田作りは、小さなイワシを折れるくらいまで乾煎りしてから、たれを絡めます。名前の由来は、イワシを田んぼの肥料にすると米がよくとれたことから、豊作を願った料理だと説明されています。

紅白なますは、大根と人参を細く切りそろえて塩もみし、甘酢で和える料理。紅白は祝いの水引をかたどったもので、もとは生の魚も一緒に酢で和えていたから「膾」と書く、というのも面白いところです。

きんとんは、さつまいもを裏ごしして、透き通るまで練り上げる。これがまた腕にくる作業でして。

煮しめと飾り切りは、具ごとに別の仕事

一番手間がかかるのが煮しめです。

ごぼう、れんこん、人参、こんにゃく、椎茸。ごぼうは根を張る野菜なので一家の土台がしっかりするように、れんこんは穴から先が見通せるように、と具ごとに願いがあります。

そして見た目の工夫が「飾り切り」。人参は梅の型で抜いてからねじって「ねじり梅」に、こんにゃくは真ん中に切れ目を入れて端をくぐらせ、手綱のような形にします。

料亭のおせちでは、これを具ごとに別の鍋で炊いて味を含ませることも多い。色の薄いものは薄く、味をしみさせたいものは濃く、と分けるわけです。

ここで、ちょっとだけ昔話をさせてください。

ぼくが小学生のころ、大晦日の祖母の台所は朝から鍋が4つも5つも並んでいました。手綱こんにゃくをくぐらせる係を任されたのが嬉しくて、張り切って全部やったら、半分くらい切れ目が裂けてボロボロ。「ほどけた手綱で馬は止まらへんで」と笑われたのを、今でも覚えています。

あのとき祖母が一人で回していた量を、今の自分の家でやれと言われたら、正直しんどい。通販のおせちが当たり前になった理由は、ここにあると思います。

参考:芦屋市保健センター「簡単手作りおせちレシピ」(PDF)

松風焼きは「裏がない」から縁起がいい

もうひとつ、名前が気になる伝統料理を紹介しておきます。松風焼きです。

鶏のひき肉を平たく焼いて、表にけしの実やごまをまぶした料理。表は賑やかなのに、裏には何もついていません。

静岡県島田市の資料によると、この「裏に何もない」ところから、隠しごとのない正直な生き方ができるようにという意味が込められているそうです。

なんで焼き物の裏表で人生訓やねん、とツッコミたくなりますが、こういう言葉遊びこそ、おせちの伝統らしさだと思います。

参考:島田市「松風焼き」(PDF)

北前船が運んだ京の正月 棒鱈とにしん

伝統のおせちを調べていて、ぼくが一番おもしろいと思ったのがここです。

京都のおせちには、海から遠い町なのに、北海道の海の幸がたくさん入っています。棒鱈、にしん、数の子、昆布。理由は、江戸時代の「北前船」にあります。

北前船が北海道から京都に運んだ食材と正月料理

北前船は、北海道や東北、北陸と、京都・大阪をつないで日本海を行き来した商いの船です。干した魚や昆布は日持ちがするので、長い船旅にも耐えられました。

棒鱈は「京都が一番のお得意さん」だった

棒鱈は、マダラを干して棒のように固くした干物です。

農林水産省の「にっぽん伝統食図鑑」によると、江戸時代の棒鱈の一番の得意先は京都で、正月料理の「芋棒」を作るのに欠かせない、年越しになくてはならない食材だったそうです。

芋棒は、京の伝統野菜のえびいもと棒鱈を一緒に炊いた料理。京料理には旬の食材どうしを組み合わせて引き立て合う「であいもん」という考え方があって、その代表です。

棒鱈から出るゼラチン質がえびいもの煮崩れを防ぎ、えびいものアクが棒鱈を柔らかくする、と言われています。うまくできた組み合わせです。

京都のおせちに棒鱈が欠かせないのは、北前船のおかげ

関東の家で育った人は、棒鱈を見たことがないかもしれません。逆に京都の人にとっては、入っていないと正月が来た気がしない料理。伝統のおせちは、地域によって中身が変わるものなんです。

にしんと数の子は「親子」で入る

にしんも北前船の代表的な積み荷でした。身欠きにしんは保存がきくので、京都まで運ばれて甘露煮やにしん蕎麦になりました。

おせちでは、にしんとその卵の数の子を合わせた「親子にしん」という料理があります。数の子は、にしん=「二親」からたくさんの子が生まれることにかけた子孫繁栄の料理。そこに親のにしんまで入れてしまうのですから、念押しもいいところです。

参考:農林水産省「棒鱈煮」、農林水産省「えびいもと棒だらの炊いたん」、農林水産省「にしんの甘露煮」、紀文「縁起のよいおせち料理のいわれ」

老舗料亭が守る「味の決まり」

通販のおせちを選ぶとき、「料亭監修」の文字はよく見ます。ただ、料亭ごとに守っている決まりはまったく違います。今回の6品を監修している店の歴史を並べてみました。

伝統おせち6選を監修する料亭と料理人の歴史

京都の道楽は「真味淡」

京都・東山の道楽は、江戸時代初期の寛永年間に創業した料亭です。建物は京都市の歴史的意匠建造物に指定されています。

道楽に代々伝わる教えが「真味淡」。濃い味は美味しいけれど偏った味で、本当の味はさらりと淡く、飽きがこないもの、という考え方です。京の薄味の原点のような言葉だと思います。

日本橋の大増は「江戸味」

一方、東京・日本橋の大増は明治33年の創業。こちらが大事にしているのは「江戸味」です。

商品ページの説明では、江戸の煮売屋(煮物を売る店)の味が原点で、甘・辛の両方を強めにして素材の持ち味を引き出す、とあります。真味淡とは正反対。

同じ「伝統の味」でも、京と江戸でここまで違う。家族の舌がどちらに慣れているかで、選ぶ店は変わってきます。

味ま野は「冷めても美味しい」

京都岡崎の味ま野は、創業120余年の仕出し屋「ともえ」の流れをくむ店です。

仕出しは、料理を家に届ける出前のこと。食べるころには必ず冷めています。だから「冷めても美味しい」が絶対条件で、それは濃い味にすることではなく、下味と出汁で下ごしらえをしっかりすることだ、と説明されています。

冷たいまま食べるおせちと、仕出しの考え方。これは相性がいい。

参考:匠本舗の各商品ページ(2026年10月10日確認)

伝統の16品チェック 6品の一覧

ここから、具体的なおせち選びに入ります。

並べ方の物差しは、「伝統の16品」がお品書きにいくつあるか。祝い肴(黒豆・数の子・田作り・たたき牛蒡)、口取り(紅白蒲鉾・伊達巻・きんとん・昆布巻)、焼き物(ぶり・鯛・海老)、酢の物(紅白なます)、煮しめ(椎茸・梅花人参・こんにゃく・高野豆腐)の16品です。

同じ数のときは、祝い肴が多いほうを上にしました。金目鯛は鯛の仲間ではないので、鯛には数えていません。

伝統おせち6選で伝統の16品がいくつそろうか

まずは6品を表で並べておきます。

おせち 価格 16品 伝統の目印
1位 新玉の息吹 23,000円 15品 棒鱈・親子鰊・松笠烏賊
2位 柳雅 18,800円 13品 祝い肴4品すべて
3位 清新 14,900円 13品 棒鱈・親子鰊・梅花蒟蒻
4位 雲海 15,800円 13品 梅花人参・花こんにゃく
5位 七蕾亀粋 16,800円 12品 江戸味の煮物・昆布巻き
6位 煌賀 17,800円 12品 鯛・椎茸・高野豆腐

すべて匠本舗・税込・送料無料・冷蔵でお届け・消費期限2027年1月2日。新玉の息吹と清新は10月31日までの早割価格、柳雅・雲海・七蕾亀粋・煌賀は届く日を指定しない場合の特別価格(2026年10月10日確認)。「16品」は商品ページのお品書きを当サイトで数えた数。

昔ながらの伝統おせち通販おすすめ6選

1位 新玉の息吹 京の伝統料理が一番そろう特大重

向いてる人:5〜6人で、棒鱈や親子鰊まで入った昔ながらの京のおせちを囲みたい家

道楽監修 新玉の息吹の中身を見る

寛永年間創業の道楽が監修する、8.5寸の特大三段重です。

16品のうち、入っていないのはたたき牛蒡だけ。黒豆、数の子、田作り、紅白蒲鉾、伊達巻、鳴門金時の金団、鱈子昆布巻、鰤照煮、鯛野菜砧巻、海老旨煮、紅白膾、椎茸旨煮、梅花人参、紅白梅花蒟蒻、高野豆腐含煮と、伝統の料理がずらっと並びます。

新玉の息吹の特大三段重のお重

特大の三段に京の料理が詰まった新玉の息吹(画像:匠本舗)

それ以上に目を引くのが、16品の外側です。商品ページで「昔ながらの京おせちの定番」と書かれた棒鱈煮、にしんと数の子を合わせた親子鰊、鰊甘露煮。さらに松笠烏賊白焼、石蓴(あおさ)鶏松風、お多福豆、花大根、筍旨煮まで入っています。

さっき紹介した北前船の食材と、松風焼き、飾り切りが、ほぼ全部このお重に入っている。伝統のおせちを1つだけ選ぶなら、まずこれを見てほしいです。

京都東山 料亭「道楽」監修特大重 福来重 新玉の息吹(約5〜6人前・冷蔵)


  • 10月31日まで 23,000円
  • 11月1日〜12月10日 23,500円
  • 12月11日から 32,000円(通常価格)

匠本舗の商品ページ(2026年10月10日確認)。税込・送料無料

  • 向いてる人:5〜6人で、棒鱈や親子鰊まで入った昔ながらの京のおせちを囲みたい家
  • 気をつけたい点:8.5寸の特大重なので冷蔵庫の場所をかなり取る。京の薄味寄りで、濃い味に慣れた家には物足りないかもしれない。ロブスター旨煮やサラダなど新しい品も入る

道楽監修 新玉の息吹の中身を見る

2位 柳雅 関東と関西の祝い肴がそろう五段重

向いてる人:4〜5人で、祝い肴は一つも欠かしたくない家

味ま野監修 柳雅の中身を見る

「冷めても美味しい」の仕出しの流れをくむ味ま野の監修。五段重です。

柳雅の強みは祝い肴です。黒豆、数の子、きび田作り、たたきごぼう。関東の三つ肴と関西の三つ肴を、両方まとめて満たしているのは6品の中で柳雅だけでした。

柳雅の有頭海老と黒豆・田作りが並ぶお重

柳雅の有頭海老のまわりに黒豆や田作りが並ぶ(画像:匠本舗)

口取りは紅白蒲鉾と伊達巻、芋金団と渋皮栗。焼き物はぶり照焼と有頭海老、小鯛笹漬。紅白なます柚子入りに、花こんにゃく煮の紅白と、鶏とカボチャの高野豆腐。白花豆やうぐいす豆、ゆば有馬煮、にしん彩親子和えといった、伝統の脇役も多めです。

一方で、昆布巻、椎茸、梅花人参はお品書きに見当たりません。煮しめの「いかにも」な具は少なめで、えび桜ロールやマリネなど洋風の品も入ります。

京都岡崎「味ま野」監修伍段重 柳雅(約4〜5人前・冷蔵)


  • 届く日の指定なし 18,800円
  • 通常価格 28,800円

匠本舗の商品ページ(2026年10月10日確認)。税込・送料無料。早割の段階値上げなし

  • 向いてる人:4〜5人で、祝い肴は一つも欠かしたくない家
  • 気をつけたい点:煮しめの椎茸・梅花人参・昆布巻が入らない。洋風の品も混ざる。五段あるので冷蔵庫の高さに注意

味ま野監修 柳雅の中身を見る

3位 清新 道楽の味を3〜4人で手頃に

向いてる人:3〜4人で、京の伝統の味を手頃な値段で試したい家

道楽監修 清新の中身を見る

1位と同じ道楽の監修で、こちらは通常サイズの三段重。10月31日までなら14,900円と、6品の中で一番手頃です。

清新の三段重のお重

道楽監修の三段重 清新(画像:匠本舗)

新玉の息吹と同じく、棒鱈煮と親子鰊が入っているのが最大の特徴。黒豆、数乃子、田作の三つ肴に、紅白蒲鉾、伊達巻、鳴門金時金団、鱈子昆布巻、鰤照煮、海老旨煮、紅白膾、梅花人参、梅の花の形の蒟蒻、高野豆腐含煮、筍旨煮、大根炊と、京のおせちらしい顔ぶれです。

焼き物の魚は金目鯛の幽庵焼で、真鯛は入りません。椎茸もお品書きにはありませんでした。

単品で詳しく知りたい人は清新の口コミと中身にまとめています。

京都東山 料亭「道楽」監修おせち 平安祝重 清新(約3〜4人前・冷蔵)


  • 10月31日まで 14,900円
  • 11月1日〜12月10日 15,200円
  • 12月11日から 20,000円(通常価格)

匠本舗の商品ページ(2026年10月10日確認)。税込・送料無料

  • 向いてる人:3〜4人で、京の伝統の味を手頃な値段で試したい家
  • 気をつけたい点:真鯛と椎茸は入らない。京の薄味なので、甘辛い煮物が好きな家には5位の七蕾亀粋のほうが合う

道楽監修 清新の中身を見る

4位 雲海 煮しめの具がきちんとそろう三段重

有馬温泉の旅館「奥の細道」の館主、大田忠道さんの監修です。

雲海は、煮しめの具がしっかりしています。椎茸旨煮、梅花人参含め煮、赤と白の花こんにゃく旨煮、寿高野。紅白なます、赤白のかまぼこ、伊達巻、きんとん、栗甘露煮、ぶり照り焼、小鯛甘酢漬け、祝い海老と、16品のうち13品がそろいます。

そのほか、出世魚のこはだを使った卯の花和え、松前漬、湯葉有馬煮、うぐいす豆と、伝統寄りの品が多めです。

足りないのは祝い肴の田作りとたたき牛蒡、それに昆布巻。黒豆と数の子はあるので、三つ肴のうち2つという形になります。

奥の細道「大田忠道」監修おせち 太閤の御膳 雲海(約3〜4人前・冷蔵)


  • 届く日の指定なし 15,800円
  • 通常価格 20,800円

匠本舗の商品ページ(2026年10月10日確認)。税込・送料無料。早割の段階値上げなし

  • 向いてる人:3〜4人で、煮しめまできちんと入った和のお重を手頃に選びたい家
  • 気をつけたい点:田作り・たたき牛蒡・昆布巻は入らない。黒糖ローストポークなど洋風の品も少し入る

大田忠道監修 雲海の中身を見る

5位 七蕾亀粋 日本橋の老舗の江戸味

明治33年創業、日本橋の大増の監修。七段重です。

江戸味の煮物が軸で、椎茸含め煮、梅花人参含め煮、鰤奉書煮、湯葉柚子煮。祝い肴は金箔黒豆、数の子醤油漬け、田作りの関東の三つ肴がそろいます。一口昆布巻き、紅白なます、紅白の蒲鉾、栗甘露煮とさつまいも金団、連子鯛、海老艶煮も入ります。

わかさぎの佃煮のような、甘辛い江戸の味がよく似合う品も入っているのが大増らしいところ。

入らないのは伊達巻、こんにゃく、高野豆腐、たたき牛蒡。ローストビーフやムール貝など、洋風の品もそれなりに入ります。

東京「日本ばし 大増」監修七段重 七蕾亀粋(約4〜5人前・冷蔵)


  • 届く日の指定なし 16,800円
  • 通常価格 28,000円

匠本舗の商品ページ(2026年10月10日確認)。税込・送料無料。早割の段階値上げなし

  • 向いてる人:4〜5人で、関東らしい甘辛い煮物で正月を迎えたい家
  • 気をつけたい点:伊達巻が入らない。七段に分かれるので一段ずつは小さめ。洋風の品も混ざる

大増監修 七蕾亀粋の中身を見る

6位 煌賀 鯛と煮しめが入る特大二段重

「和食の鉄人」として知られた中村孝明さんの監修。特大の二段重です。

※中村孝明さんは2026年1月に亡くなっています。匠本舗の商品ページによると、おせちの監修は中村さん本人によるもので、亡くなったあとの監修業務は本人の意思で株式会社孝明が引き継いでいます。

煌賀の特大二段重のお重

特大二段に海の幸が並ぶ煌賀(画像:匠本舗)

真鯛俵焼き、ぶり鳴門、海老艶煮と、焼き物がしっかり。椎茸旨煮、梅花人参含め煮、高野豆腐含め煮、いんげん含め煮と、煮しめの具も入ります。金箔黒豆、数の子醤油漬け、松前漬け、伊達巻き、紅白の蒲鉾、金団と渋皮栗もそろいます。

ただ、田作り、たたき牛蒡、昆布巻、こんにゃくはお品書きにありません。和風ミートローフやいちごとクリームチーズの包みのような品も多く、「伝統一色」というより、伝統の芯に今の料理を足したお重です。

「中村孝明」監修おせち 煌賀(特大二段重・約4〜5人前・冷蔵)


  • 届く日の指定なし 17,800円
  • 通常価格 27,800円

匠本舗の商品ページ(2026年10月10日確認)。税込・送料無料。早割の段階値上げなし

  • 向いてる人:4〜5人で、鯛や煮しめなど伝統の芯は押さえつつ、子どもが食べやすい品もほしい家
  • 気をつけたい点:田作りと昆布巻が入らない。洋風・甘い品が多めで、純粋な昔ながらを求める人には向かない

中村孝明監修 煌賀の中身を見る

伝統のおせちを通販で選ぶコツ

「伝統」の文字ではなく、お品書きを数える

通販のページには「伝統の味」「昔ながら」という言葉がよく出てきます。でも、言葉だけでは中身はわかりません。

おすすめは、この記事の16品をメモして、お品書きと見比べること。10品を切っていたら、「伝統の顔をした今風のおせち」と思っていいと思います。

商品ページの料理写真の下に、料理名と説明が並んでいるのが匠本舗のお品書きです。注文前に一度、上から下までスクロールしてみてください。

家の伝統は、東か西かで決まる

もうひとつ大事なのが、家族の「いつもの正月」がどちらの味か。

京都や関西の家なら、棒鱈や親子鰊が入った道楽の2品。関東の家なら、甘辛い江戸味の七蕾亀粋。祝い肴で揉めそうな、東と西が混ざった家なら、たたきごぼうと田作りが両方入る柳雅、という分け方が分かりやすいです。

関東と関西のおせちの違いは、和風おせち通販おすすめ7選でも詳しく比べています。

早割と届く日は、伝統とは別に確認する

道楽の2品は早割があって、11月1日から少し値上がりし、12月11日からは通常価格に戻ります。柳雅・雲海・七蕾亀粋・煌賀は早割の段階がない特別価格で、届く日を指定しない場合の値段です。

どれも冷蔵でのお届けで、消費期限は2027年1月2日。解凍はいりませんが、冷蔵庫の空きは届く前に作っておきましょう。特に新玉の息吹は8.5寸の特大重です。

よくある質問

Q. おせちの伝統的な料理には何がある?

祝い肴(黒豆・数の子・田作り、関西はたたきごぼう)、口取り、焼き物、酢の物、煮しめが伝統的なおせちの柱です。

この記事では、そこから代表的な16品を選んで数えました。地域によっては、京都の棒鱈や親子にしんのように、その土地ならではの料理も「伝統の一品」になります。

Q. おせちに棒鱈が入るのはなぜ?

京都の正月料理として、江戸時代から食べられてきたからです。

北前船で北海道から運ばれた棒鱈は、日持ちのする貴重な海の幸でした。農林水産省の資料では、江戸時代の棒鱈の一番の得意先は京都で、えびいもと炊く「芋棒」に欠かせない年越しの食材だったと紹介されています。

Q. 松風焼きにはどんな意味がある?

裏に何もないことから、「隠しごとのない正直な生き方ができるように」という意味があります。

表にはけしの実やごまをまぶしますが、裏には何もつけません。その見た目を、裏表のない生き方に重ねた料理です。

Q. 煮しめにはどんな意味がある?

具ごとに願いが込められていて、ごぼうは一家の土台がしっかりするように、れんこんは先が見通せるように、とされています。

人参を梅の形にしたり、こんにゃくを手綱の形にしたりする飾り切りも、正月らしさを出すための工夫です。

Q. 昔ながらのおせちは通販でも買える?

買えます。ただし「伝統」「昔ながら」の言葉ではなく、お品書きの中身で選ぶのが大事です。

料亭監修のおせちでも、洋風の品が多いものから、棒鱈や親子にしんまで入った京のおせちまで幅があります。祝い肴と煮しめがそろっているかを、注文前に確かめてください。

おせちを通販で頼むなら

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まとめ:伝統のおせちは「中身の料理」で選ぶ

伝統的なおせちは、形や言葉ではなく、昔から正月に食べてきた料理が入っているかで選ぶのがコツです。

黒豆を8時間かけて煮る手間、北前船が京都に運んだ棒鱈とにしん、裏がないから縁起がいい松風焼き。どれも、正月を大事にしてきた人たちの知恵の積み重ねです。

今回の6品を目的別にまとめると、こうなります。

  • 伝統の料理を一番そろえたい5〜6人 → 新玉の息吹(23,000円)
  • 祝い肴を一つも欠かしたくない4〜5人 → 柳雅(18,800円)
  • 京の伝統を3〜4人で手頃に → 清新(14,900円)
  • 煮しめ重視の3〜4人 → 雲海(15,800円)
  • 関東の甘辛い味で4〜5人 → 七蕾亀粋(16,800円)

迷ったら、伝統の16品のうち15品がそろう新玉の息吹

京都の家でも東京の家でも、「これが入ってへん」と言われにくいのはこの1品だと思います。人数が少ないなら、同じ道楽の清新から始めてみてください。

道楽監修 新玉の息吹を見る

今年の正月は、お重を開けたときに一品ずつ「これはなんで入ってるんやろ」と話してみてください。伝統の意味を知っていると、同じ黒豆でもちょっと味わいが変わりますよ。

ほな、また!

出典:匠本舗の各商品ページ(新玉の息吹・柳雅・清新・雲海・七蕾亀粋・煌賀、いずれも2026年10月10日確認)、芦屋市保健センター「簡単手作りおせちレシピ」、島田市「松風焼き」、農林水産省「棒鱈煮」、農林水産省「えびいもと棒だらの炊いたん」、農林水産省「にしんの甘露煮」、観光庁 多言語解説文「北前船」、紀文「縁起のよいおせち料理のいわれ」、ウェザーニュース、現代ビジネス。価格は変わることがあるため、購入前に公式サイトでご確認ください。

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