魚はなぜ日焼けするのか?疑問を解説!
まいど、食品バイヤーのしゅんです。
「魚も日焼けするん?」
「スーパーで見る黒っぽい鯛は、鮮度が悪いの?」
検索でこの記事にたどり着いたあなたは、そんな疑問を持っているはずです。
実は、魚の「日焼け」には、生物としての生存戦略や、流通の裏事情が深く関わっています。
年間数トンの魚を仕入れるプロの視点から、
「なぜ魚が日焼けするのか」という科学的根拠
を分かりやすく解説します。
これを読めば、魚の色の正体がハッキリ分かり、
買い物での失敗もなくなりますよ!
目次
なぜ魚が黒くなる?日焼けのメカニズム
結論から言うと、魚が日焼けするのは
「紫外線から身を守るための生理現象」
です。
人間が太陽の下にいると肌が黒くなるのと同じで、
魚も強い光を浴びると、皮膚にある「色素細胞」が反応します。
特に以下の条件で日焼けが起こりやすくなります。
- 生息域が浅い:水面に近いほど紫外線が強いため。
- 水の透明度が高い:光が奥まで届きやすいため。
- 逃げ場がない:生け簀(いけす)などで日陰に移動できない場合。
バイヤーとして多くの魚を見てきましたが、
「日焼け=腐っている」わけではありません。
あくまで「肌の色が変わっただけ」というケースがほとんどなんです。
魚の体を守る「メラニン色素」の働き
魚の皮膚には、黒色の「メラニン色素」を出す細胞があります。
これが日焼けの正体です。
なぜわざわざ黒くなるのか?
それは、有害な紫外線が体の奥深くまで入り込み、
内臓や遺伝子が傷つくのを防ぐためです。
いわば、自前の「日傘」をさしているような状態ですね。
魚にとって黒くなることは、自分を守るための立派な防御本能なんです。
鯛が黒いのは「日焼け」?それとも鮮度?
皆さんが一番気にするのは、スーパーの「真鯛(まだい)」じゃないでしょうか?
「本来は赤いはずなのに、なぜか黒っぽい……」
実は、これこそが典型的な日焼けの例です。
真鯛は本来、水深30m〜200mの比較的深い場所にいます。
そこは光が届きにくいので、美しい赤色を保てます。
しかし、養殖の生け簀は水面近くにあるため、
タイたちは逃げ場のない強烈な日光を浴びてしまいます。
その結果、メラニンが増えて黒ずんでしまうわけです。
「黒いタイ=養殖で日光を浴びた」
という目印にもなります。
鮮度が悪いわけではないですが、お祝い事などで見た目を重視する場合は、
鮮やかな赤色の個体を選ぶのがプロの買い方です。
養殖現場で行われる「日焼け対策」の裏側
最近のスーパーで、養殖でも赤いタイが増えていると思いませんか?
それは、生産者さんたちが必死に日焼けを防いでいるからです。
具体的には、以下のような工夫がされています。
- 遮光ネット:生け簀の上を黒いネットで覆い、日光を遮る。
- 深い生け簀:タイが潜れるように、生け簀の底を深くする。
- エサの工夫:アスタキサンチン(赤い色素)を含むエサを与え、内側から赤くする。
これらはすべて、「見た目の価値」を高めるための企業努力です。
バイヤーとしても、こうした手間をかけている生産者の魚は、
「品質管理が徹底されている」と判断して高く評価します。
まとめ:日焼けは「生きていた証」
魚の日焼けについて、疑問は解消されましたか?
最後に重要なポイントを振り返ります。
・魚が黒くなるのは紫外線から身を守るため
・犯人は皮膚にあるメラニン色素
・日焼け=即鮮度落ち、ではない
日焼けした魚は、いわば自然の中で、あるいは生け簀の中で、
「一生懸命生きていた証」でもあります。
見た目が少し黒っぽくても、目が澄んでいてエラが赤ければ鮮度はバッチリ。
むしろ「天然のたくましさ」を感じながら味わってみるのも、
粋な魚の楽しみ方かもしれません。
これからも、皆さんの食卓がもっと豊かになるような、
プロならではの情報を届けていきますね。
最後まで読んでくれておおきに!


