海産物

【プロが警告】カニ・ホタテの「電子レンジ解凍」は絶対NG!一番ウマい解凍法と「流水」の真実

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【プロが警告】カニ・ホタテの「電子レンジ解凍」は絶対NG!一番ウマい解凍法と「流水」の真実

まいど!現役食品バイヤーのしゅんです。

ネット通販で奮発して買った、
特大のホタテやカニ。

 

届いた箱を開けた瞬間のワクワク感、
たまらんですよね。

 

でも、ちょっと待ってください。

 

その「解凍」、
説明書も見ずに適当にやってませんか?

 

正直に言います。

 

僕らバイヤーがどれだけ産地を厳選して、
最新の冷凍技術で鮮度を閉じ込めても…

 

食べる直前の「解凍」をミスると、
味は「ゴミ」になります。

 

「早く食べたいからレンジでチン」
「お湯につけちゃえ」

 

これ、業界の人間が見たら
膝から崩れ落ちるレベルの暴挙です。

 

今回は、なぜ冷蔵庫解凍が良いのか、
なぜレンジやお湯がダメなのか。

 

そして、よく議論になる
「流水解凍は袋に入れる?入れない?」
という疑問にも、プロの本音で決着をつけます。

 

これを読めば、
せっかくの高級海産物を
ドブに捨てるような失敗はなくなりますよ!

1. 【結論】一番うまいのは「冷蔵庫」一択

まず結論から言いますね。

時間があるなら、
迷わず「冷蔵庫でじっくり解凍」してください。

 

これが最強にして、
唯一の正解と言ってもいいです。

なぜ冷蔵庫解凍が最強なのか?

理由はシンプル。

 

氷と水の「温度差」を
極限までなくせるから。

 

海産物の細胞の中には、
水分が含まれています。

 

冷凍すると、この水分が
鋭利な「氷の結晶」になります。

 

ここで大事なのが、
「ドリップ(解凍液)」の話です。

 

急激に温度を上げると、
氷が一気に溶けて水になり、
細胞の外に溢れ出してしまいます。

 

実はこれ、ただの水じゃありません。
「旨味成分」そのものなんです。

 

  • 冷蔵庫(約5℃)の場合:
    氷がゆっくり溶けるため、細胞が水分をもう一度吸収する時間がある。「旨味」が身の中に戻る。
  • 常温(約20℃以上)の場合:
    一気に溶けて、細胞が水を吸収しきれず外に漏れる。「旨味」が流れ出る。

 

つまり、冷蔵庫で半日〜1日かけるということは、
「旨味を逃さないための防衛戦」
なんです。

 

特にホタテの貝柱のような
繊細な繊維を持つ食材は、
この差が食感にモロに出ます。

2. 「流水解凍」は直接?袋?プロの正解はこれ

「そんな半日も待てるか!」
「今日の晩ごはんに使いたいんや!」

 

わかります。そんな時の次善の策が
「流水解凍」です。

でもここで、よくある疑問。

 

「食材に直接水をかけていいの?」

 

説明書には「直接流水で」と書いてあるものもあれば、
「袋に入れて」とあるものもありますよね。
これ、迷いますよね。

直接かけるのは「氷の膜」を取る時だけ

結論から言うと、
「最初の数十秒だけ直接、あとは袋に入れる」
これが一番失敗しない方法です。

 

カニなどの冷凍品は、乾燥を防ぐために
「グレース」と呼ばれる氷の膜で覆われています。

 

これを洗い流すためには、
最初に直接水をかける必要があります。

 

説明書に「直接流水で」と書かれているのは、
主にこのグレースを落とすことや、
時短を最優先している場合が多いです。

長時間「真水」につけるとマズくなる

しかし、氷が取れたあとも
ずっと真水につけっぱなしにするのはオススメしません。

 

なぜか?
「浸透圧」の問題です。

 

理科の授業みたいですが、重要です。
真水は、海産物の体液よりも濃度が薄い。

 

そのため、直接水につけておくと、
食材の中にどんどん水が入っていこうとします。

 

その結果どうなるか。

 

  • 身が水を吸って「水っぽくブヨブヨ」になる。
  • 逆に、食材の「旨味」が水に溶け出す。
  • カニ味噌などは流れ出てしまう。

 

「味が薄い」「食感が悪い」と感じる原因の多くはこれ。

 

だからこそ、僕は声を大にして言いたい。

 

氷の膜をサッと洗い流したら、
すぐにジップロック等の袋に入れて
水に沈めてください。

 

これが、旨味を守りながら
早く解凍するプロのテクニックです。

3. なぜ「電子レンジ」と「お湯」は最悪なのか?

さて、ここからが本題です。

 

なぜ、説明書には必ず
「電子レンジ解凍NG」「お湯解凍NG」
と書かれているのか。

「ちょっとくらいええやろ?」
と思っているあなた。

 

その理由を知ったら、二度とできなくなりますよ。

温水解凍(お湯)がダメな理由

「お湯の方が早く溶けるやん」

 

確かに氷は溶けます。
でも、食材は死にます。

 

① 温度差による細胞破壊
マイナス18℃の食材を、
いきなり40℃以上のお湯に入れる。

 

この60℃近い温度差は、
食材にとっては「爆発」と同じです。

 

外側の細胞が一瞬で破壊され、
中の旨味成分(ドリップ)が
ダム決壊のように流出します。

 

② 表面だけ煮える「生煮え」状態
お湯につけると、
中心が溶ける前に、表面だけ熱が通ってしまいます。

 

「外は白く煮えてボソボソ、中は凍ってガリガリ」

 

これが一番最悪なパターン。
刺身で食べるはずのホタテが、
生温かいゴムみたいになります。

電子レンジ解凍がダメな理由

今の電子レンジには
「解凍モード」とかありますよね?

 

肉ならまだしも、
海産物には絶対に使わないでください。

 

理由は、電子レンジの加熱の仕組みにあります。

 

レンジは「マイクロ波」で
食材に含まれる「水分子」を振動させて熱を作ります。

 

ここで大問題が発生します。

 

「水」と「氷」では、
マイクロ波の吸収率が全然違うんです。

 

水の方が、圧倒的に熱くなりやすい。

 

つまりどうなるか?

  1. 少し溶けて「水」になった部分だけが、猛烈に加熱される。
  2. その部分は沸騰して煮える。
  3. でも、隣の「氷」の部分はまだ凍ったまま。

 

結果、
「一部は煮えて固くなり、一部は凍っている」
という、修復不可能なムラができます。

 

レンジから出したホタテの下に、
水たまりができていませんか?

 

あれは水ではありません。
「ホタテの魂(旨味)」の死骸です。

4. まとめ:解凍こそが最後の「調理」

今回は、かなり熱く語ってしまいました。

 

でも、それくらい
「解凍」は重要なんです。

 

【本日の重要ポイント】

  • 基本は「冷蔵庫」で半日〜1日じっくり。これが一番うまい。
  • 流水解凍は、「氷の膜を洗い流してから袋に入れる」のが鉄則。
  • 「お湯」は細胞破壊と生煮えの元。
  • 「電子レンジ」は加熱ムラとドリップ流出で食材を破壊する。

 

僕らバイヤーが、
北海道の港で食べたあの感動の味。

 

それを自宅で再現できるかどうかは、
最後のあなたの「待ち時間」にかかっています。

 

焦る気持ちをグッとこらえて、
冷蔵庫に入れて待つ時間も、
「美味しくなるためのスパイス」だと思って楽しんでください。

 

最高の状態で解凍された海産物は、
マジで飛びますよ。

 

それでは、よいグルメライフを!
まいど!

自己紹介
しゅん(管理人)
しゅん(管理人)
ボイルのカニが好き!

名前:しゅん
現役食品バイヤー / 40代会社員

関西の食品通販会社に勤務する40代の現役バイヤー。
仕事で年間数トンのカニや海産物を見ていますが、ネット上の「写真詐欺」や「素人レビュー」の多さに絶望し、このブログを開設しました。

会社の看板(建前)は一切抜き。業界の裏事情を知るプロとして、本当にコスパが良い商品の「選び方」と「本音」を暴露します。
趣味は競合他社の商品の自腹チェック。

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