人工甘味料は本当に危険なのか?食品バイヤーが業界の裏側を徹底解説
人工甘味料は本当に危険なのか?食品バイヤーが業界の裏側を徹底解説
まいど、食品バイヤーのしゅんです。
「人工甘味料って体に悪いんでしょ?」
こんな質問、もうホンマに何百回と聞かれてきました。
カロリーゼロの清涼飲料水、ダイエット食品、低糖質のお菓子…
今やコンビニやスーパーに並ぶ商品の多くに、人工甘味料が使われています。
でも、ネットで検索すると「発がん性がある」「腸内環境を壊す」といった不安を煽る情報ばかり。
正直、何を信じたらええのか分からんくなりますよね。
実は、人工甘味料の「危険性」については、業界内でもかなりシビアな議論が続いてるんです。
この記事では、年間数千トンの食品を扱う現役バイヤーとして、人工甘味料の本当のリスクと正しい付き合い方を、業界の裏側も含めて徹底解説します。
この記事の重要ポイント
- 人工甘味料は国の厳しい安全基準をクリアしているが、過剰摂取には注意が必要
- 種類によって安全性やリスクが異なる(アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムKなど)
- 「カロリーゼロ」でも太る可能性がある科学的メカニズム
- 業界が語らない「添加物表示の抜け穴」と商品選びの実践知識
- プロが実践する人工甘味料との賢い付き合い方
目次
人工甘味料とは?そもそもどんなものなのか
まず基本から押さえておきましょう。
人工甘味料っていうのは、化学的に合成された甘味成分のことです。
砂糖と比べて圧倒的に少ない量で甘みを感じられるため、カロリーを抑えた食品や飲料に広く使われています。
実はこの「少量で甘い」っていう特性が、メーカーにとってはめちゃくちゃ都合ええんです。
なぜなら、原価を大幅に下げられるから。
砂糖を1kg使うところを、人工甘味料なら数グラムで済む。
これ、原価率で考えたら雲泥の差なんですよ。
天然甘味料との違い
ちなみに、甘味料には「人工甘味料」と「天然甘味料」があります。
天然甘味料は、ステビアやエリスリトールなど、自然由来の成分から作られたもの。
一方、人工甘味料は完全に化学合成されたものです。
ただし、「天然=安全」「人工=危険」という単純な図式は成り立ちません。
実際、天然甘味料でも過剰摂取すれば下痢を引き起こすものもあるし、人工甘味料でも厳格な安全基準をクリアしてるものもあります。
重要なのは、「何を、どれだけ摂るか」です。
主な人工甘味料の種類と特徴
日本で使用が認められている主な人工甘味料を見ていきましょう。
それぞれに特徴があり、安全性の議論も異なります。
| 甘味料名 | 甘味度(砂糖比) | 主な用途 | 安全性評価 |
|---|---|---|---|
| アスパルテーム | 約200倍 | 清涼飲料水、ガム、ダイエット食品 | ★★★☆☆ |
| スクラロース | 約600倍 | 飲料、アイス、焼き菓子 | ★★★★☆ |
| アセスルファムK | 約200倍 | 飲料、漬物、佃煮 | ★★★☆☆ |
| サッカリン | 約200〜700倍 | 歯磨き粉、漬物 | ★★☆☆☆ |
※安全性評価は現時点での科学的知見と使用実績に基づく相対評価です。
アスパルテーム:最も議論が多い甘味料
アスパルテームは、人工甘味料の中でも特に議論が多い成分です。
2023年、WHO(世界保健機関)傘下の国際がん研究機関(IARC)が、アスパルテームを「発がん性の可能性がある物質」に分類しました。
これ、ニュースで大きく取り上げられて、めちゃくちゃ騒がれましたよね。
ただし、ここで知っておいてほしいのは、IARCの分類は「発がん性の証拠の強さ」を示すもので、「どれだけ危険か」を示すものではないということ。
実は、この分類には「アロエベラの葉の抽出物」や「漬物」も含まれてるんです。
同じ分類やからって、全部が同じレベルで危険というわけやないんですよ。
とはいえ、妊婦さんや小さいお子さんがおる家庭では、できるだけ避けた方が無難やと個人的には思います。
スクラロース:比較的安全性が高いとされる
スクラロースは、砂糖を原料に化学処理して作られる人工甘味料です。
体内でほとんど吸収されず、そのまま排出されるため、カロリーゼロを実現できます。
現時点では、FDA(アメリカ食品医薬品局)やEFSA(欧州食品安全機関)でも安全性が認められており、比較的リスクは低いとされています。
ただし、最近の研究では、高温加熱すると有害物質が生成される可能性が指摘されています。
焼き菓子などに使われる場合は、ちょっと注意が必要かもしれませんね。
「危険」と言われる根拠は何か?科学的データを検証
ここからが本題です。
人工甘味料が「危険」と言われる理由を、科学的データをもとに検証していきましょう。
発がん性のリスク
まず、最も心配されるのが発がん性です。
先ほど触れたアスパルテームについては、IARCが「発がん性の可能性がある」と分類しましたが、これはあくまで「限定的な証拠がある」というレベル。
実際、一日摂取許容量(ADI)を守っている限り、健康リスクは極めて低いとされています。
ADIっていうのは、「毎日一生涯食べ続けても健康に影響がない量」として設定された基準値のこと。
アスパルテームの場合、体重1kgあたり40mgがADIです。
体重60kgの人なら、1日2400mg(2.4g)まで。
これ、カロリーゼロのコーラで換算すると、1日に約12缶分に相当します。
正直、こんな量を毎日飲む人はおらんでしょう。
腸内環境への影響
最近、特に注目されているのが、人工甘味料が腸内細菌に与える影響です。
2022年に発表された研究では、スクラロースやサッカリンなどの人工甘味料が、腸内細菌のバランスを乱す可能性が示唆されています。
腸内細菌が乱れると、どうなるか?
免疫力の低下、肥満、糖尿病のリスク増加など、さまざまな健康問題につながる可能性があります。
ただし、これもまだ研究段階の話。
「絶対に危険」とは言い切れないんですが、長期的に毎日摂取し続けるのは避けた方が賢明やと思います。
カロリーゼロでも太る?そのメカニズム
ここ、めちゃくちゃ重要です。
「カロリーゼロやから太らへん」って思ってませんか?
実は、人工甘味料を摂取しても、かえって太りやすくなるという研究結果が出てるんです。
そのメカニズムはこうです。
人工甘味料を摂ると、脳は「甘いものが入ってきた」と認識します。
でも実際にはカロリーがないため、体は「エネルギー不足」と判断。
結果として、もっと食べたくなる、つまり食欲が増進するんです。
さらに、インスリンの分泌にも影響を与え、血糖値のコントロールが乱れる可能性も指摘されています。
ダイエット目的で人工甘味料を摂ってるのに、逆に太ってしまう。
これ、皮肉な話ですよね。
業界が語らない人工甘味料の裏側
ここからは、業界内でしか知られていない話をします。
正直、あんまり表に出したくない内容やけど、読者さんには知っておいてほしい。
添加物表示の抜け穴
実は、商品パッケージの「添加物表示」には、いくつかの抜け穴があります。
例えば、「甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物)」と書かれていても、実際には他の甘味料も併用されているケースがあります。
なぜなら、複数の甘味料を組み合わせることで、より砂糖に近い甘さを再現できるから。
また、「香料」として一括表示されている中に、実は甘味料が含まれていることもあります。
これ、完全に合法なんですが、消費者にとっては分かりにくいですよね。
コスト削減の実態
もう一つ、業界の本音を言うと、人工甘味料はコスト削減の切り札なんです。
砂糖の価格が高騰している中、少量で甘みを出せる人工甘味料は、メーカーにとって非常に魅力的。
実際、原価率を5〜10%下げることも珍しくありません。
そのため、「健康志向」や「カロリーオフ」を謳いながら、実際には利益率を上げるために使われているケースも多いんです。
もちろん、全てのメーカーがそうとは言いませんが、こういう背景があることは知っておいてください。
安全性を重視した商品の選び方
じゃあ、実際にどうやって商品を選べばええのか?
プロとして実践している選び方をお教えします。
原材料表示の見方
まず、商品を手に取ったら、必ず裏面の原材料表示をチェックしてください。
原材料は、使用量の多い順に記載されています。
もし、「甘味料」が最初の方に書かれていたら、かなりの量が使われている証拠。
できるだけ、原材料表示の後半に記載されているものを選びましょう。
また、複数の人工甘味料が併用されている商品は避けた方が無難です。
それだけリスクも重なる可能性がありますから。
できるだけ天然甘味料を選ぶ
もし甘味料入りの商品を選ぶなら、できるだけ天然甘味料を使ったものを選んでください。
具体的には、ステビア、エリスリトール、羅漢果エキスなど。
これらは自然由来で、人工甘味料に比べてリスクが低いとされています。
ただし、天然やからといって無制限に摂ってええわけやありません。
何事も、適量が大事です。
そもそも甘味料不使用の商品を選ぶ
最もシンプルで確実な方法は、甘味料を使っていない商品を選ぶこと。
「無添加」や「砂糖のみ使用」と表示されている商品を探してみてください。
最近は、健康志向の高まりから、こういった商品も増えてきています。
多少値段は高くなりますが、長期的な健康を考えたら、むしろコスパはええと思いますよ。
まとめ:人工甘味料との賢い付き合い方
長くなりましたが、ここまで読んでくれてありがとうございます。
最後に、プロとして伝えたい「人工甘味料との賢い付き合い方」をまとめます。
人工甘味料は、適量なら問題ないが、長期的な過剰摂取はリスクを伴います。
特に、妊婦さんや小さいお子さんがいる家庭では、できるだけ避けた方が無難です。
「カロリーゼロ」に惑わされず、原材料表示をしっかり確認する習慣をつけてください。
可能であれば、天然甘味料や無添加の商品を選び、甘いもの自体を控える食生活を心がけることが、最も健康的です。
業界の裏側を知った上で、自分と家族の健康を守るための選択をしてください。
「安いから」「カロリーゼロやから」という理由だけで選ぶんやなくて、何が入っているのか、どんなリスクがあるのかをちゃんと理解した上で選んでほしい。
それが、現役バイヤーとして、あなたに伝えたい一番大事なメッセージです。
あなたとあなたの大切な人の健康を守るために、賢い選択をしてくださいね。
