添加物って危険?安全?身体への影響は?正しく学んで向き合おう!
まいど、食品バイヤーのしゅんです。
「食品添加物って本当に安全なん?」
「ADIって何?どうやって決められてるの?」
スーパーで商品の裏を見るたび、カタカナだらけの添加物名を見て不安になる…。
そんな気持ち、めっちゃよう分かります。
私も仕事柄、年間数百種類の加工食品を扱ってきましたが、正直、最初は添加物のことをよう分かってませんでした。
でも、ある時、メーカーの品質管理担当者から「ADI」という基準について詳しく教えてもろうて、添加物に対する見方がガラッと変わったんです。
この記事では、食品添加物の安全性を判断する国際基準「ADI」の仕組みを、業界の裏側を知る現役バイヤーの視点から、できるだけ分かりやすく解説していきます。
難しい専門用語は極力避けて、「結局、何を基準に食品を選べばええの?」という疑問に、しっかり答えていきますわ。
この記事の重要ポイント
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ADIは「一生涯毎日食べ続けても健康に影響がない量」を示す国際基準 - ✓
動物実験での無毒性量の1/100という厳格な安全係数が設定されている - ✓
日本人の実際の摂取量はADIの数%〜数十%程度に留まっている - ✓
添加物ゼロよりも、バランスの良い食生活全体を意識することが重要
目次
ADI(一日摂取許容量)とは何か
ADIは「Acceptable Daily Intake」の略で、日本語では「一日摂取許容量」と呼ばれます。
簡単に言うと、「一生涯、毎日食べ続けても健康に影響がない量」を示す国際的な安全基準のこと。
WHO(世界保健機関)とFAO(国連食糧農業機関)の合同食品添加物専門家会議(JECFA)が、科学的データに基づいて設定しているんです。
体重1キログラムあたり、1日にどれだけの量まで摂取しても問題ないかを示す数値で、単位は「mg/kg体重/日」で表されます。
具体例で見るADIの数値
実際の添加物で見てみましょう。
| 添加物名 | ADI(mg/kg体重/日) | 体重60kgの人の1日許容量 |
|---|---|---|
| アスパルテーム(甘味料) | 0〜40 | 2,400mg(2.4g) |
| 安息香酸(保存料) | 0〜5 | 300mg |
| 亜硝酸ナトリウム(発色剤) | 0〜0.07 | 4.2mg |
この数値、実はものすごく保守的に設定されてるんです。
なぜなら、実際に健康影響が出ない量(無毒性量)の、さらに100分の1の量がADIとして設定されてるから。
つまり、めっちゃ安全マージンを取ってるってことですわ。
ADIはどうやって決められているのか
「そんな大事な基準、どうやって決めてるん?」
って気になりますよね。
実は、ADIの設定にはめっちゃ厳格なプロセスがあるんです。
ステップ1:動物実験で無毒性量を確認
まず、ラットやマウスなどの動物に、その添加物を様々な量で長期間(通常2年間)食べさせます。
その結果から、「何の悪影響も出ない最大の量」を見つけ出す。
これを「無毒性量(NOAEL:No Observed Adverse Effect Level)」と言います。
ステップ2:安全係数を掛ける
ここからが重要。
動物実験で得られた無毒性量を、そのまま人間に当てはめるわけじゃないんです。
安全係数として100分の1にするんですわ。
この「100」という数字の内訳は:
- 10倍:動物と人間の種差を考慮
- 10倍:人間の個人差(赤ちゃんからお年寄り、体質の違いなど)を考慮
つまり、10 × 10 = 100という安全マージンを取ってるんです。
計算式で見るADI
ADI = 無毒性量(NOAEL)÷ 100
例えば、動物実験で無毒性量が1,000mg/kg体重/日だった場合、人間のADIは10mg/kg体重/日に設定されます。体重60kgの人なら、1日600mgまでOKということになります。
ステップ3:定期的な見直し
ADIは一度決めたら終わりじゃありません。
新しい科学的知見が出てきたら、定期的に見直されるんです。
実際、過去には安全性の懸念から使用禁止になった添加物もあるし、逆にADIの数値が変更された例もあります。
このプロセス、めっちゃ時間もお金もかかるんですが、それだけ慎重に安全性を確認してるってことですわ。
実際の摂取量とADIの関係
「基準は分かったけど、実際にどれくらい摂ってるん?」
これ、めっちゃ大事な視点です。
厚生労働省が定期的に実施している「マーケットバスケット調査」によると、日本人の実際の添加物摂取量は、ADIの数%〜数十%程度に収まってるんです。
具体的なデータで見る実態
| 添加物 | ADI対比での実際の摂取割合 | 安全マージン |
|---|---|---|
| 保存料(ソルビン酸) | 約1.8% | 非常に大きい |
| 着色料(タール色素) | 約0.2% | 極めて大きい |
| 甘味料(サッカリン) | 約0.003% | 極めて大きい |
見てもろうて分かる通り、実際の摂取量はADIをはるかに下回ってるんですわ。
つまり、普通の食生活をしてる限り、ADIを超えることはほぼないってこと。
なぜ実際の摂取量は低いのか
理由は3つあります。
理由1:使用基準の厳格化
日本では、食品衛生法で添加物の使用量に上限が設定されてます。
メーカーはこの基準を守らなあかんので、そもそも大量には使えないんです。
理由2:メーカー側の自主規制
これ、業界におる私やからこそ言えることなんですが、多くのメーカーは法律の基準よりもさらに厳しい社内基準を設けてます。
消費者の不安を意識して、「必要最小限」しか使わへんようにしてるんですわ。
理由3:食事のバリエーション
同じ加工食品ばっかり食べる人は少ないですよね。
いろんな食品を食べることで、特定の添加物だけが集中して摂取されることはないんです。
業界から見た添加物とADIの実態
ここからは、バイヤーとして現場を見てきた私の本音をお話しします。
メーカーの取り組みの裏側
正直な話、今の食品メーカーは添加物削減にめっちゃ力を入れてます。
なぜかというと、消費者の「無添加志向」が強まってるから。
実際、私が取引してるメーカーでも:
- 保存料を使わず、窒素充填や真空パックで保存性を高める
- 合成着色料の代わりに、野菜や果物の色素を使う
- 化学調味料の代わりに、昆布や鰹節の天然だしを使う
こういった努力をしてる企業が増えてるんです。
ただし、ここで知っておいてほしいのは、「無添加」が必ずしも「より安全」とは限らないってこと。
「無添加」の落とし穴
例えば、保存料を使わない代わりに塩分濃度を上げたり、砂糖を大量に使ったりするケースもあるんです。
これって、添加物は減っても、塩分や糖分の摂りすぎにつながる可能性がある。
また、保存料を使わないことで、微生物の繁殖リスクが高まることもあります。
実際、過去には無添加をうたった商品で食中毒が発生した事例もあるんですわ。
添加物の有無だけで判断するんやなくて、総合的な安全性を見ることが大事なんです。
ADIの有用性と限界
ADIは非常に優れた安全指標ですが、完璧ではありません。
ADIの強み:
- 科学的根拠に基づいた客観的な基準
- 国際的に統一された評価方法
- 定期的な見直しによる最新性の維持
ADIの限界:
- 動物実験がベースなので、人間での長期影響は完全には分からない
- 複数の添加物を同時摂取した時の相互作用は評価が難しい
- 個人の体質や健康状態による差は反映されにくい
だからこそ、ADIを参考にしつつも、自分の体調や生活習慣も含めて総合的に判断することが重要なんですわ。
消費者が知っておくべき食品の選び方
じゃあ、実際にスーパーで商品を選ぶとき、どうしたらええのか。
バイヤーの視点から、実践的なアドバイスをお伝えします。
原材料表示の正しい見方
原材料表示は、使用量が多い順に書かれてるって知ってました?
つまり、添加物が最初の方に書かれてる商品は、けっこうな量が使われてるってこと。
逆に、添加物が表示の後ろの方にあれば、使用量は少ないと判断できます。
また、「/」や改行で区切られてる部分から先が添加物の表示になってるので、そこを見れば何種類の添加物が使われてるかすぐ分かりますわ。
バランスを重視する
添加物ゼロにこだわるより、食事全体のバランスを考える方がずっと大事です。
例えば:
- 加工食品に頼りすぎず、生鮮食品も取り入れる
- 同じ商品ばかり食べない(添加物の偏りを防ぐ)
- 野菜や果物をしっかり摂って、解毒機能を高める
こういう意識の方が、よっぽど健康的な食生活につながるんです。
信頼できるメーカーを選ぶ
これ、業界にいるからこそ言えるんですが、メーカーの姿勢って商品に現れます。
信頼できるメーカーの特徴:
- 原材料の産地や製造工程を公開してる
- お客様相談室がしっかり対応してくれる
- 品質管理の認証(ISO、HACCPなど)を取得してる
- トレーサビリティ(追跡可能性)が確立されてる
こういう企業は、添加物の使用においても、ちゃんと科学的根拠に基づいて判断してることが多いんです。
過度な不安は持たない
最後にこれだけは言わせてください。
食品添加物に対する過度な不安は、かえってストレスになります。
ADIという厳格な基準があって、実際の摂取量はその数%程度。
普通の食生活をしてる限り、添加物が原因で健康を害する可能性は極めて低いんです。
それよりも、塩分・糖分・脂質の摂りすぎや、野菜不足、運動不足といった生活習慣の方が、健康への影響は大きい。
添加物を気にするのもええけど、優先順位を間違えへんようにしてほしいんですわ。
まとめ
長々と書いてきましたが、ここまで読んでくれてありがとうございます。
この記事で一番伝えたかったのは、「添加物=悪」という単純な見方をやめようってこと。
ADIという国際基準は、何十年もの科学的データに基づいて、めっちゃ厳格に設定されてます。
しかも、無毒性量の100分の1という、かなり保守的な数値。
日本人の実際の摂取量は、そのADIのさらに数%〜数十%程度に収まってる。
つまり、普通に食事してる分には、まず問題ないってことなんです。
もちろん、「だから添加物バンバン摂ってええで!」って言うつもりはありません。
できるだけ生鮮食品を中心にした食生活を心がけるのは、やっぱり大事。
でも、添加物に過度に神経質になりすぎて、食事を楽しめへんくなったり、ストレスを感じたりするのは本末転倒やと思うんです。
現役バイヤーからのメッセージ
正しい知識を持って、賢く食品を選ぶ。
そして何より、美味しく楽しく食事をする。
それが、一番の健康法やと私は思います。
この記事が、あなたの食品選びの参考になれば嬉しいです。
またな!



