越前かに問屋「ますよね」は安い?まずい?おいしい?
【業界の裏側】越前かに問屋「ますよね」は本当に買いか?現役バイヤーが評判と実態を全暴露
「ネットでカニを買うの、正直怖くないですか?」
写真と全然違うスカスカのカニが届いた…。
解凍したら水っぽくて味がしない…。
そんな「カニ通販あるある」に泣かされる人を、僕は仕事柄もう何人も見てきました。
まいど!現役食品バイヤーのしゅんです。
普段は関西の通販会社で、年間数トンの海産物を仕入れています。
今日は、楽天でも超有名な「越前かに問屋ますよね」について、プロの視点からメスを入れます。
「ランキング1位だから安心」なんて思考停止は一番危険。
なぜこの店が売れているのか?
逆に、悪い口コミの正体は何なのか?
業界の裏事情を知るプロとして、会社の看板抜きで「本音」だけを暴露します。
今年のカニ選びで失敗したくない人は、ぜひ最後まで付き合ってください。
目次
1. 【基礎データ】ただの魚屋ではない?運営会社の正体
本題に入る前に、まずは相手(店)のことを知っておきましょう。
「ますよね」は、福井県敦賀市にある「有限会社 増米商店(ますよねしょうてん)」が運営しています。
ここ、ただの地元の魚屋さんだと思ったら大間違い。
業界内でも「化け物級」の数字を叩き出している企業なんです。
運営会社データ(2023年8月期時点)
| 会社名 | 有限会社 増米商店 |
|---|---|
| 創業 | 1959年(昭和34年) |
| 代表者 | 橘高 友樹(きったか ともき) |
| 売上高 | 約50億円 |
| 従業員数 | 約40名 |
※データ出典:日本ネット経済新聞(2023年9月14日号)および企業公式情報より
注目してほしいのは、「従業員約40名で売上50億」という異常な生産性です。
単純計算で、従業員1人あたり1億円以上を稼ぎ出しています。
これは、それだけ「EC(ネット通販)の仕組み」が完成されており、世界中から大量に買い付ける「資金力(バイイングパワー)」があるという証拠。
ポッと出のネットショップとは、背負っている看板の重さが違うことは頭に入れておいてください。
2. 【結論】ますよねは「カニ通販の最適解」になり得るか?
結論から言っちゃいます。
カニ通販で失敗したくないなら、「ますよね」は間違いなく最初の選択肢に入ります。
特に、通販初心者や、過去に失敗してトラウマがある人には強くおすすめできます。
理由はシンプルに3つ。
- 回転率が異常に速い(=古い在庫をつかまされるリスクが低い)
- 加工技術が高い(=食べる時のストレスがない)
- 実店舗のバックボーンがある(=ただの転売屋じゃない)
僕らバイヤーが一番恐れるのは、冷凍庫で何年も眠っていたような「ひねもの(古在庫)」をつかまされること。
その点、ますよねクラスの超有名店になると、飛ぶように売れていくので在庫の回転がめちゃくちゃ速いんです。
常に新しいロット(入荷分)が回っている。
これこそが、鮮度の最大の保証になります。
3. 業界人が一目置く「セリ番号23番」の正体
実はここが一番重要です。
先ほどの会社データにもありましたが、彼らは敦賀港の「仲買人(なかがいにん)」です。
仲買人の権利「セリ番号23番」とは?
これ、業界的にはかなり強いパワーワードです。
普通のネット通販会社は、市場の仲買人から商品を仕入れます。
つまり、そこでマージン(手数料)が乗るし、時間もかかる。
でも、ますよねは自分たちで直接セリに参加できる権利(セリ番号23番)を持っています。
これはどういうことかというと、
- 中間マージンがないから安く出せる
- 港に揚がったものを一番に目利きできる
要は、「プロ中のプロが、一番いい場所で仕入れている」ということ。
「産地直送」と謳う店は多いですが、「産地市場直接買付」ができる店は実は少ないんですよ。
この「仕入れの強さ」が、他店が真似できないコスパの源泉になっています。
4. 他店とは違う!ますよね独自の「3つの強み」を深掘り
「でも、ネットでカニ売ってる店なんて山ほどあるでしょ?」
その通りです。
しかし、ますよねには競合が真似できない、構造的な「3つの強み」があります。
ここが、失敗しないための決定的な差になります。
1. 「元祖」カット済み蟹のパイオニア(証拠あり)
今でこそ当たり前になった「殻が半分カットされているカニ」。
実はこれ、ますよねが「元祖」と言われています。
「え?元祖とか言ったもん勝ちじゃないの?」
そう思いますよね。僕もバイヤーなので最初は疑ってかかりました。でも、データを調べると「言ったもん勝ちではない客観的な証拠」が見えてきました。
【プロが裏取り】ここがパイオニアの証明
- ✅ 証拠1:楽天「グルメ大賞」の受賞履歴
競合他社がまだ「姿(まるごと)」を売っていた2010年~2012年頃、すでにますよねはこの「カット済み」商品で大賞を連続受賞しています。他店が真似し始める数年前に、すでに頂点を取っていたという歴史的事実があります。 - ✅ 証拠2:レビューの日付が古すぎる
商品レビューを確認すると、2009年や2010年の投稿が大量に残っています。多くのライバル店の類似商品は2013年以降のものが多く、タイムラグが明確です。 - ✅ 証拠3:厳しいモール審査をクリア
楽天などの大手モールは「元祖」や「No.1」という表記に非常に厳格です。10年以上この商品名で販売できていること自体が、運営側にきちんとした根拠を提出し、認められている証拠です。
つまり、長年のノウハウがある「本家」だからこそ、カットの精度や鮮度管理が一味違うんです。
2. 「敦賀加工」へのこだわり
ここがプロとして一番評価できるポイント。
多くの激安カニ通販は、コストを下げるために「中国やベトナム」の工場で加工・パック詰めまで行います。
しかし、ますよねは原料(カナダ産やロシア産)を輸入しても、最終加工地を地元の「福井県敦賀市」に設定している商品が多い。
日本の厳しい衛生基準で管理された工場で、日本人の目で検品されてから出荷される。
口に入れるものだからこそ、この「見えないコスト」をかけている点は、もっと評価されるべきです。
3. 「ゴースト店」ではない実店舗の存在
ネット通販には、マンションの一室でPCだけで運営している「実体のない店」も多いです。
トラブルがあっても連絡がつかない…なんてことも。
一方、ますよねは日本海最大級の市場の中に「かに喰亭ますよね」という超人気レストランを構えています。
週末には観光客で行列ができる有名店です。
もしネットで変な商品を売れば、リアル店舗の評判もガタ落ちして店が潰れますよね。
つまり、「逃げも隠れもできない環境」で商売をしている。
これが、我々消費者にとって最大の「信用の担保」になるわけです。
5. バイヤーが自腹でも買いたい「狙い目商品」はコレ
じゃあ、具体的に何を買えばいいのか。
膨大な商品数の中から、プロ目線で「これはガチでコスパが良い」と断言できるものを厳選しました。
鉄板中の鉄板「元祖カット済み生ずわい蟹」
ますよねを一躍有名にした伝説の商品。
これの何がすごいって、「包丁がいらない」こと。
カニって殻を剥くのが面倒で、食卓がシーンとなりがちですよね(笑)。
これは職人が絶妙に殻をカットしてくれているので、箸でつるんと身が出せます。
しゃぶしゃぶや鍋にするなら、これ一択です。
裏の主役「特大にほんうなぎ蒲焼」
「カニ屋でウナギ?」と思いました?
実はこれが、知る人ぞ知る隠れヒット商品。
カニのオフシーズンを支える柱商品だけに、気合の入り方が違います。
スーパーのゴムみたいな鰻とは別物。ふっくら肉厚で、冷凍庫に常備しておくと「今日ご飯作るの面倒だな…」って時に神扱いされます。
6. まとめ:失敗しないカニ選びの鉄則
最後に、今日のポイントをまとめます。
「ますよね」で買うなら、以下の3つを覚えておいてください。
- ✅ 鍋やしゃぶしゃぶなら「カット済み生ずわい」一択。
- ✅ 加工地が「敦賀」である安心感はプライスレス。
- ✅ 実店舗がある「逃げない店」から買うのが一番の保証。
ネット通販は「顔が見えない」からこそ、実績と歴史がある店を選ぶのが一番のリスクヘッジです。
仲買人のプライドにかけて商売をしている「ますよね」なら、少なくとも「騙された!」という最悪の事態は防げます。
今年の冬は、賢く選んで、美味しいカニをお腹いっぱい楽しんじゃいましょう!
バイヤーのしゅんでした。

