牡蠣を加熱したのになぜあたる?原因と理由や対策を徹底解説!料理中に意識することとは!
まいど、食品バイヤーのしゅんです。
「ちゃんと鍋に入れて火を通したはずやのに…」
「フライで揚げたのに、なんで夜中にお腹が痛くなるんや!」
この経験、ホンマに辛いですよね。
大好きな牡蠣を食べて、あの地獄のような苦しみを味わうなんて、まさに天国から地獄や。
僕も仕事柄、毎年何トンもの牡蠣を扱いますが、
「加熱すれば絶対安全」
この思い込みこそが、一番危険なんやと痛感してます。
実は、プロから見ると「あたるべくしてあたっている」ケースがほとんどなんですよ。
今回は、業界の裏側を知る人間として、
なぜ加熱してもあたってしまうのか、その「意外な落とし穴」と「鉄壁の回避術」
を包み隠さずお話しします。
これを読めば、もうビクビクしながら牡蠣を食べる必要はありません。
美味しい牡蠣を、心の底から安心して楽しめるようになりますよ!
1. 最大の原因は「中心温度」の勘違い
まず結論から言います。
加熱したのにあたる人の9割は、
「火を通したつもり」になっているだけ
です。
ノロウイルスの生命力を見くびったらアカン
牡蠣であたる主な原因は「ノロウイルス」です。
こいつが厄介なのは、ちょっと熱いお風呂に入れたくらいじゃ死なないってことです。
厚生労働省が推奨している殺菌条件を見てください。
「中心温度85℃~90℃で
90秒以上の加熱」
これ、思った以上にハードル高いんです。
例えばカキフライ。
衣がきつね色に揚がっていても、中の牡蠣はまだ半生なんてことはザラにあります。
鍋に入れても、沸騰したスープにサッとくぐらせただけ(しゃぶしゃぶ感覚)では、ウイルスの息の根を止めることはできません。
牡蠣の身がキュッと縮んで、プリプリ感がなくなるくらいまでしっかり火を通さないと、ウイルスは生き残ってるんです。
大粒の牡蠣ほど要注意
特に最近人気の「大粒牡蠣」や「ブランド牡蠣」。
身が分厚い分、中心まで熱が伝わるのに時間がかかります。
表面はアツアツでも、中心部はまだぬるい…というのが一番危ないパターン。
「美味しい半レア状態で食べたい!」という気持ちは痛いほどわかりますが、体調を崩したくないなら、
「心を鬼にして、しっかり煮込む」
これがプロとしての鉄則です。
2. 意外な盲点!「二次汚染」という罠
「いやいや、俺はカチカチになるまで煮込んだで!」
それでもあたる人がいます。
その原因の多くが、調理中の「うっかりミス」による二次汚染です。
トングや箸の使い回し、してませんか?
これ、バーベキューや鍋パーティーでよくある光景です。
- 生の牡蠣を掴んだトングで、焼けた牡蠣を皿に取る。
- 生の牡蠣が入っていたパックの汁が、サラダや他の食材に飛び散る。
- 生の牡蠣を触った手で、そのままスマホを触ったり、口元を拭ったりする。
これ全部、アウトです。
ノロウイルスは感染力がめちゃくちゃ強いので、ほんの数個のウイルスが口に入っただけで発症します。
加熱した牡蠣そのものは安全でも、
「その牡蠣を口に運ぶまでのルート」
が汚染されていたら、何の意味もないんです。
調理器具は「生用」と「加熱後用」で絶対に分ける。
これは面倒でも必ず守ってください。
3. 「生食用」と「加熱用」の決定的違い
最後に、スーパーでよく聞かれるこの質問。
「新鮮なのが生食用で、古くなったのが加熱用なんでしょ?」
これ、大きな間違いです。
鮮度ではなく「育った海」の違い
実は、生食用も加熱用も、水揚げされた鮮度は同じくらい良いんです。
違いは、育った海域の「水質」と「処理」にあります。
- 生食用:
保健所が指定した「菌が少ないきれいな海域」で獲れたもの。または、滅菌海水で数日間絶食させ、体内の汚れを吐き出させたもの。 - 加熱用:
プランクトンが豊富な(=菌やウイルスもいる可能性がある)海域で育ったもの。栄養たっぷりで味が濃いが、ウイルスリスクがあるため必ず加熱が必要。
ここで重要なのは、
「加熱用の方が、栄養分が多くて味が濃厚なことが多い」
という事実です。
だからといって、「新鮮そうやから」といって加熱用の牡蠣を生で食べるのは、ロシアンルーレットをするようなもの。
絶対にやめてくださいね。
4. まとめ:これで安心!牡蠣を楽しむ鉄則
今回は「加熱したのになぜあたるのか」についてお話ししました。
牡蠣は本当に美味しい食材です。
正しく恐れて、正しく扱えば、最高の冬の味覚です。
最後に、要点をまとめておきます。
- ✅ 中心温度85℃で90秒以上、縮むまでしっかり加熱する!
- ✅ 生の牡蠣を触った箸やトングで、食べる料理を触らない!
- ✅ 「加熱用」は絶対に生で食べない!(鮮度は関係ない)
もし、万が一あたってしまった場合は、下痢止めを飲まずに(毒を出し切るため)、スポーツドリンクなどで水分補給をして安静にしてくださいね。
(症状がひどい時は、迷わず病院へ!)
皆さんの食卓が、安全で美味しい牡蠣で彩られることを願っています。
ほな、また次の記事でお会いしましょう!
食品バイヤーのしゅんでした。


