牡蠣の旬は2~3月の春牡蠣を買え!生牡と冷凍の違いは?
牡蠣の旬は2~3月の春牡蠣を買え!生牡と冷凍の違いは?
まいど、食品バイヤーのしゅんです。
10月に入ると、スーパーの棚に
パック入りの牡蠣が並び始めますよね。
「お、今年も牡蠣の季節か!」
と、初物をカゴに入れるその前に。
ちょっと待ってください。
「この時期の牡蠣、本当に国産?」
「なんか水っぽくない?」
そんなふうに思ったこと、
ありませんか?
実はその違和感、
プロから見れば「正解」です。
今回は、業界の裏側を知る
現役バイヤーの視点から、
「出始めの牡蠣の産地トリック」と
「生と冷凍の使い分け」
について、忖度なしの本音で解説します。
1. 10月の牡蠣は外国産?産地の裏話
まず、一番気になる
「10月頃の牡蠣の産地」について。
結論から言います。
「加熱用」に関しては、
韓国産がかなり混ざっています。
これ、パッケージの裏側を
よーく見ないと気づきません。
なぜ10月に「韓国産」が増えるのか?
理由はシンプルで、
「日本の海水温がまだ高いから」です。
10月の広島や宮城は、
まだ牡蠣の生育には少し早く、
水揚げ量が安定しません。
しかし、スーパー側としては
「鍋シーズン開幕」の演出として、
棚に牡蠣を並べたい。
そこで、安定して入ってくる
韓国産の出番になるわけです。
「生食用」は国産がメイン
一方で、パックの「生食用(刺身用)」は、
10月でもほぼ国産です。
ただ、走りの時期は
北海道産などの「早生(わせ)」が多く、
値段の割に粒が小さいのが特徴です。
- 加熱用パック: 10月〜11月は韓国産に注意(安価なら特に)。
- 生食用パック: 国産が基本だが、粒は小さめ。
2. 生牡蠣(フレッシュ)の本当の旬
では、国産の真牡蠣(マガキ)が
一番美味しくなるのはいつか。
狙い目は「2月〜3月」
バイヤーとして断言します。
最高に美味しいのは
年明けの2月〜3月頃です。
10月〜12月はまだ身が若く、
あっさりとして水分が多い状態。
それが春の産卵に向けて
栄養(グリコーゲン)を溜め込み、
パンパンに膨れ上がるのが2月以降です。
「濃厚さ」と「クリーミーさ」が
段違いになります。
3. 冷凍牡蠣は「売れ残り」ではない
次に「冷凍牡蠣」の誤解を解きます。
「冷凍=鮮度が悪い」
と思っていませんか?
実は、加熱調理(カキフライや鍋)に限れば
冷凍牡蠣の方が優秀なケースが
多々あります。
春の巨大牡蠣をロックする
多くの良質な冷凍牡蠣は、
最も身が大きくなる3月〜5月の「春牡蠣」を
使用していることが多いんです。
暖かくなると菌のリスクで
「生食用」としての流通は減りますが、
身の大きさはピークを迎えます。
その最高の瞬間を急速冷凍するので、
言わば「旬のタイムカプセル」なのです。
4. 【重要】生食用を鍋に入れてはいけない
最後に、絶対に覚えて帰ってほしい
「バイヤーの鉄則」です。
「生でも食べられるんだから、
鍋に入れても一番美味しいはず」
と思って、「生食用」を買っていませんか?
それは大きな間違いです。
「生食用」は痩せている
生食用は、出荷前に滅菌海水の中で
数日間「断食」をさせられます。
(お腹の菌や汚れを吐き出させるため)
この断食で身が少し痩せて、
水分が多くなってしまいます。
これを鍋に入れると、
水分が一気に出て
豆粒みたいに縮んでしまうんです。
【しゅんの結論】
・生で食べるなら ➔ 生食用(1月〜3月が最高)
・鍋・フライにするなら ➔ 加熱用 or 冷凍(身が縮まない!)
一目でわかる!生食用 vs 加熱用・冷凍 比較表
| 項目 | 生食用(生鮮パック) | 加熱用(生鮮・冷凍) |
|---|---|---|
| 最適な食べ方 | 生食、カルパッチョ | 鍋、カキフライ、グラタン |
| 処理の違い | 滅菌海水で数日間「断食」 (菌を排出させるため) |
水揚げ後、即洗浄・出荷 (栄養を逃さない) |
| 身の状態 | 水分が多く、やや痩せている | 身が詰まっていて濃厚 |
| 加熱すると? | 水分が出て縮みやすい | 縮みにくくふっくら |
5. まとめ
スーパーの牡蠣選び、
実は奥が深いことが
伝わりましたでしょうか。
ポイントをおさらいします。
- 10月〜11月の加熱用は「韓国産」が混ざる可能性大。裏面チェックを。
- 国産の本当の旬(味が乗る時期)は2月〜3月。
- 鍋にするなら「生食用」ではなく「加熱用」か「冷凍」を選ぶこと。
「初物だから」と飛びつくのも粋ですが、
本当に美味しい時期を知っておくと
買い物の満足度が変わります。
今度スーパーに行ったら、
ぜひパックの裏側の「産地」を
チェックしてみてくださいね。
それでは、まいど!



