世界のカニ漁場マップ!産地で味が変わる理由と「マガダン」の秘密
世界のカニ漁場マップ!産地で味が変わる理由と「マガダン」の秘密
まいど、食品バイヤーのしゅんです。
みなさん、カニを買うとき、産地ってどこまで見てますか?
「ロシア産」「カナダ産」
パッケージには大体こう書いてあると思います。
でも、これだけやと
本当の味は分からんのです。
実は、同じロシア産でも「どこの海で獲れたか」によって、カニの身の詰まり方や甘みは全然違います。
僕らプロのバイヤーは、もっと細かい「海域」や「港」を見て仕入れを決めています。
今回は、普段あまり語られない「世界のカニ漁場」について、裏側を少しだけお話しします。
特に、知っていると通ぶれる「マガダン」というキーワードは必見です。
この記事を読めば、スーパーや通販でカニを選ぶときの「目」が変わるはずです。
1. 世界最大級!北太平洋エリア(ロシア・アラスカ)
まず、日本に入ってくるカニの大部分を占めるのがこのエリア。
いわゆる「北の海」です。
極寒の海で育つカニは、身を守るために殻の中にしっかりと身を蓄えます。
過酷な海「ベーリング海」
アラスカとロシアの間にある海です。
ここは世界一過酷な漁場とも言われていますが、その分、カニの資源量はめちゃくちゃ豊富です。
- 主なカニ:タラバガニ、ズワイガニ
ダイナミックなタラバガニなどは、この辺りで獲れることが多いですね。
流氷の恵み「オホーツク海」
ロシアと北海道の間に広がる海です。
冬になると流氷がやってきますが、この流氷が豊富なプランクトン(栄養分)を運んでくるんです。
だから、ここで育つカニは栄養満点で美味しくなります。
- 主なカニ:タラバガニ、ズワイガニ、毛ガニ、花咲ガニ
日本で食べる「冷凍カニ」の主力産地の一つと言えます。
2. バイヤー注目の「マガダン」とは?
さて、ここからが今回の本題です。
通販サイトや市場で、たまに「マガダン産」という表記を見かけたことはありませんか?
実はこれ、
プロの間では「品質の証」なんです。
マガダンとは、ロシアの極東、オホーツク海の北部に面した港町、およびその周辺海域のことを指します。
なぜここが特別なのか、理由は明確です。
極寒の水温と豊富な栄養
マガダン水域はオホーツク海の中でも特に北に位置するため、水温が非常に低いです。
さらにプランクトンが非常に豊富。
この環境で育つ「ズワイガニ(オピリオ種)」は、以下のような特徴を持ちます。
- 身の詰まり(入り)が非常に良い
- カニ本来の甘みが強い
- 殻が硬く、中身が守られている
業界では単に「ロシア産」と呼ぶだけでなく、あえて「マガダン産」と指定して取引することで、ブランド価値を持たせているんです。
もし通販で「マガダン」という文字を見つけたら、
「お、この店はいい産地を押さえてるな」
と思って間違いありません。
3. 資源豊富な北大西洋エリア(ノルウェー・カナダ)
北太平洋の反対側、北大西洋も重要なカニの産地です。
近年、資源量が増えていて注目されています。
バレンツ海(ノルウェー・ロシア北)
ここには面白い歴史があります。
もともとこの海にタラバガニはいませんでした。
1960年代にロシアがタラバガニを放流したところ、環境が合っていたのか爆発的に繁殖。
今では重要な漁場になっています。
カナダ東岸
日本のスーパーでよく見かける「カナダ産ズワイガニ」の多くはここから来ています。
ニューファンドランド島周辺などが有名ですね。
安定した品質と供給量があるので、食卓の味方と言えるでしょう。
4. 日本近海とその他のエリア
もちろん、我が国日本のカニも忘れてはいけません。
日本近海(日本海・北海道)
松葉ガニや越前ガニ、毛ガニなど、ブランド価値が高いカニが水揚げされます。
海外産との最大の違いは「鮮度」。
冷凍せずに「活」や「茹でたて」で流通できるため、価格は高くなりますが味は格別です。
その他のエリア
寒い海以外にもカニはいます。
- アメリカ西海岸:濃厚な甘みのダンジネスクラブ
- 東南アジア・オーストラリア:マッドクラブ、アサヒガニ
- 中国沿岸:上海ガニ、ワタリガニ
5. まとめ
今回は世界のカニ漁場についてお話ししました。
ひとくちに「外国産のカニ」と言っても、育った海によって個性があります。
- 日本に来る冷凍カニの多くは北太平洋(ロシア・アラスカ)産。
- 中でも「マガダン産」は、身入りと甘みが良い高品質の証。
- スーパーで見るカナダ産は北大西洋から来ていることが多い。
次にカニを買うときは、産地表記をじっくり見てみてください。
もし商品ページに「マガダン」という言葉があったら、
「これは当たりの可能性が高いぞ」
と判断して大丈夫です。
賢く選んで、美味しいカニを食べてくださいね。
ほな、また!




