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牡蠣の養殖方法はホタテの殻?成育期間は1年と3年?台風は嬉しい?全部解説!

spring0809@gmail.com

まいど、食品バイヤーのしゅんです。

突然やけど、みんな「牡蠣(カキ)」好きか?

冬になると無性に食べたくなる
あのプリプリの身と、
口いっぱいに広がる海の香り。

たまらんよな。

でも、それと同時に
こんな不安もっとらん?

「牡蠣ってあたるのが怖い…」
「スーパーで買うと縮む気がする…」

正直言うて、
その不安はあながち間違いやない。

実はな、
俺らプロのバイヤーが牡蠣を仕入れる時、
味よりも先にチェックする
「決定的なポイント」があるんや。

それが、今回話す
「漁獲までのドラマ」と「育成期間」

普段、食卓に並ぶ牡蠣が
どんな海で、「何年かけて」育てられ、
どうやって洗われているか。

これを知るだけで、
「本当に安全で美味しい牡蠣」
自分で選べるようになるで。

業界の裏側を見てきた俺が、
建前抜きでガッツリ解説していくわ!

海に吊るすだけ?そんな甘くない養殖の現実

まず、一番大きな誤解を解いとくな。

「牡蠣の養殖なんて、
海にイカダ浮かべて吊るしとけば
勝手に育つんちゃうん?」

って思ってる人、正直にお手上げ!

…うん、やっぱり結構おるな(笑)

もし漁師さんがそれを聞いたら、
激怒して冬の海に突き落とされるレベルやで。

牡蠣作りは、実は緻密な「畑仕事」と同じ。

いや、相手が大自然の「海」なぶん、
畑仕事より遥かに過酷で繊細かもしれん。

場所選びが味の8割を決める

牡蠣ってな、1日に約300リットルもの
海水を吸って、吐き出すんや。

ドラム缶1.5本分やで?
とんでもない量やろ。

つまり、ここが重要。

「吸い込む海水の質」=「牡蠣の味」

だから、山からミネラルたっぷりの
雨水が流れ込む「汽水域(きすいいき)」やないと、
あの濃厚でクリーミーな旨味は出ぇへんのよ。

「森が海を育てる」って言葉があるけど、
牡蠣はまさにその代表選手。
漁師さんは、代々受け継がれた
「一番栄養が集まる潮の道」を
必死で守っとるんや。

台風は敵か味方か?「海の耕運機」の秘密

ここで、ちょっと意外な「現場のリアル」を教えたるわ。

「台風が来ると牡蠣が全滅するんちゃうか?」
普通はそう思うよな。

もちろん、イカダが壊れたりする被害はめっちゃ怖い。
せやけど、実は漁師さんの間では
「台風は海の耕運機(こううんき)」
なんて呼ばれることもあるんや。

なんでかって?
強烈な風と波が、海を底からガッツリかき混ぜる。
そうすると、海底に沈んでた栄養分が全体に広がったり、
夏の暑さで酸欠気味やった海に酸素が戻ったりするんや。

そのおかげで、台風の後に
牡蠣が一気にプリップリに育つこともある。

自然の脅威さえも味方につける。
ほんま、海の世界は奥が深いと思わへんか?

命がけの作業!ホタテの殻と「種付け」

スーパーで売ってる牡蠣、
パック詰めされてて綺麗やけど、
あれがどうやって育つか知ってるか?

実は、「ホタテの殻」を使うんや。

夏場、海に漂ってる牡蠣の赤ちゃん(幼生)を
ホタテの殻に付着させる。

これを「採苗(さいびょう)」って言うんやけど、
これがまた、一世一代の博打みたいなもん。

タイミングが数日ズレるだけで、
牡蠣がつかずにフジツボばっかり付いて
その年は全滅…なんてこともある。

間引きと温湯処理の苦労

無事に赤ちゃんが付いても、
そこからが地獄の始まりや。

海の中は敵だらけ。
海藻や他の生物が殻に付くと、
牡蠣が栄養を取れずに死んでまう。

だから漁師さんは、
一度海から牡蠣を引き上げて、

お湯につけて余計な生物を駆除する
「温湯(おんとう)処理」

なんて作業をすることもある。

真冬の海の上で、
凍えるような寒風に吹かれながらの作業や。
想像しただけで震えるやろ?

こうした見えへん苦労の積み重ねで、
あのプリプリの身が出来上がるわけよ。

1年ものVS3年もの?味を決める「期間」の秘密

さて、ここでバイヤーとして
よく聞かれる質問がある。

「牡蠣って、どれくらいの期間で育つの?」

これ、実は産地や育て方によって全然違う。
大きく分けて、
「1年牡蠣」「2〜3年牡蠣」があるんや。

それぞれの特徴を、
バイヤー視点の比較表にまとめたから見てみてな。

タイプ 1年牡蠣
(播磨灘、広島の一部など)
2〜3年牡蠣
(三陸、北海道など)
育成期間 約6ヶ月〜1年
(驚異的なスピード)
約2年〜3年
(じっくり熟成)
身の特徴 ・身が白くて美しい
・加熱しても縮みにくい
・フレッシュで甘い
・身が大粒で濃厚
・コクと深みが強い
・磯の香りが豊か
おすすめ 鍋、蒸し牡蠣、フライ 生食、焼き牡蠣

驚異の「1年牡蠣」とは?

通常、牡蠣は出荷サイズになるまで
2〜3年はかかるのが普通やった。

でもな、栄養分が異常に豊富な海域
(例えば瀬戸内海の一部など)では、
春に種付けして、その年の冬には
出荷できるサイズまで爆速で育つんや。

これが「1年牡蠣」

若いから殻も薄くて柔らかいし、
「加熱しても身が縮みにくい」

っていう最強のメリットがある。
鍋に入れたら消しゴムみたいになった…
という悲劇が起きにくいんや。

一方で、寒冷地で2〜3年かけて育つ牡蠣は、
荒波に揉まれて貝柱が太くなり、
濃厚な「海のミルク」感が強くなる。

どっちが良い悪いやなくて、
「料理に合わせて使い分ける」のが
プロの楽しみ方やな!

収穫後の「24時間」が安全性の分かれ道

さて、収穫までのドラマを知ったところで、
最後はバイヤーとして
一番声を大にして言いたいところ。

「牡蠣の安全性は、水揚げ後に決まる」

これ、テストに出るで(笑)

海から上げたばかりの牡蠣は、
正直言うて、まだ「食材」としては未完成。
泥も付いてるし、雑菌もおる可能性がある。

ここで重要なんが「浄化(じょうか)」っていう工程や。

滅菌海水プールでの断食

信頼できる産地や業者はな、
水揚げした牡蠣をすぐに出荷せぇへん。

紫外線やオゾンで殺菌した
「無菌の海水プール」に、
24時間以上漬け込むんや。


そうすると牡蠣はどうするか?

綺麗な海水を吸って、
体の中の汚れや雑菌を
全部吐き出してくれる。

いわば、牡蠣のデトックスやな。

この工程をどんだけ徹底してるか。

これが「あたる牡蠣」と「安全な牡蠣」の
決定的な差になるんや。

激安の牡蠣なんかは、
この時間が短かったり、
設備が古かったりする場合があるから要注意やで。

まとめ:プロが選ぶ牡蠣の条件

ここまで読んでくれてありがとうな。
牡蠣が食卓に届くまでのドラマと時間、
なんとなく分かってもらえたか?

最後に、失敗しない選び方の要点をまとめるで。

しゅんの「牡蠣選び」極意


  • 場所が命:山からの栄養が届く海域で育ったものを選ぶ。

  • 期間を見る:縮まないなら「1年牡蠣」、濃厚さなら「2〜3年牡蠣」。

  • 浄化工程:「滅菌海水で浄化済み」と明記されているものが一番安心。

ただ「安いから」で選ぶんやなくて、
漁師さんの「手間ひま」と、
「育成期間」のストーリー。

ここにお金を払う価値は十分にある。
それが、最高に美味くて安全な牡蠣に
ありつく近道やと俺は思うで。

今年の冬は、
「これは何年モノかな?」なんて考えながら、
本物の牡蠣を楽しんでみてな!

ほな、また次の記事で会おうな!

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