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広島県産牡蠣がなぜ美味しいのか?2.0%の塩分濃度と相対取引

spring0809@gmail.com

まいど、食品バイヤーのしゅんです。

 

突然ですが、冬の食卓を想像してみてください。

 

湯気が立ち上る土鍋。
その主役は、もちろん「牡蠣(カキ)」

 

でも、ネットで牡蠣を取り寄せるとき、
こんな「絶望」を味わったことはありませんか?

 

【よくある失敗談】

「届いた時は立派だったのに…
鍋に入れたら豆粒みたいに縮んで消えた」

「解凍したら水浸し。
身がスカスカで味がしない…」

 

せっかくの贅沢が台無し。
これ、本当に悔しいですよね。

 

でも実はこれ、運が悪かったわけじゃありません。
「選んではいけない牡蠣」を選んでしまっただけなんです。

 

今回は、現役バイヤーの私が
もっとも信頼を寄せている「広島県産牡蠣」について。

 

なぜ広島の牡蠣は、
加熱しても縮まず、濃厚な旨味が溢れ出すのか。

 

そこには、生産工程における厳格な数値管理と、
広島特有の「逃げ場のない取引構造」が存在します。

 

業界の裏事情を知るプロとして、
本当に美味しい牡蠣の「真髄」を暴露します。

 

これを読めば、もう二度と
「水っぽいハズレ牡蠣」にお金をドブ捨てすることはなくなりますよ。

1. 加熱しても縮まない「2.0%の減菌ルール」とは

結論から言います。

 

広島の牡蠣が美味しい最大の理由。
それは、行政と生産者が一体となって決めた
「ある厳しい数値基準」を守っているからです。

牡蠣は漁獲された後、安全のために
「減菌・浄化」というプールで洗浄される工程があります。

 

ここで重要なのが、そのプールの「塩分濃度」です。

 

「減菌時の塩分濃度は
2.0%を下回らないように調整する」

 

これ、どういうことか分かりますか?
少し専門的な、業界の裏話をします。

水ぶくれを防ぐための鉄の掟

牡蠣という生き物は、真水や薄すぎる塩水につけると、
浸透圧の関係で水を吸ってパンパンに膨らみます。

 

もし、真水に近いプールで洗浄したらどうなるか。

 

牡蠣は水を吸って体重が増え、見た目はプリプリになります。
しかし、それは「水太り」しただけの状態。

 

加熱すると、吸い込んだ水分が一気に放出され、

 

「あれ?鍋に入れたら消滅した?」

という悲劇が起きるのです。

旨味を逃さない広島のプライド

広島県では、こうした品質低下を防ぐために、
「減菌処理時の塩分濃度」について
厳しい指導指針を設けています。

 

  • 2.0%以上の濃度を保つことで、過剰な水分吸収を防ぐ
  • 牡蠣本来の濃厚な成分を流出させない

 

このルールを徹底しているからこそ、
広島産の牡蠣は、余計な水を吸っていません。

 

つまり、
「身の重さ=ほぼ100%牡蠣の旨味」
なんです。

 

だから、鍋に入れてもカキフライにしても、
身が縮まず、パンッとした弾力が残るわけです。

2. 広島が強い理由は「相対取引」の文化にある

もう一つ、広島の牡蠣が圧倒的にレベルが高い理由があります。
それは、流通の仕組みそのものが他とは違うからです。

広島の牡蠣取引の多くは、
市場の競り(オークション)ではなく、
「相対(あいたい)取引」
で行われています。

なぜ「相対取引」だと品質が上がるのか?

市場の「競り」だと、誰が作った牡蠣か分からなくなることが多く、
「今日だけ売れればいいや」という質の悪いものが混ざるリスクがあります。

しかし、広島で主流の「相対取引」は違います。
生産者とバイヤーが、1対1で契約を結ぶのです。

 

これは生産者にとって、非常にプレッシャーがかかる仕組みです。

 

「もし変な牡蠣を出したら、来年は契約を切られる」

 

名前と顔を出して取引する以上、
下手なものは絶対に出せない。

 

この緊張感が、県全体の品質を底上げしているんです。

 

生産者の顔が見える取引構造
×
継続契約のための品質維持

 

僕らバイヤーも、実績のある生産者と信頼関係を築き、
「今年の出来はどう?」と連絡を取り合いながら仕入れます。

 

だからこそ、広島の牡蠣は
「ハズレを引く方が難しい」
と言われるほどの安定感を誇るのです。

3. まとめ:本物の牡蠣で冬の食卓を贅沢に

今回は、広島の牡蠣がなぜ別格なのか、
その裏側についてお話ししました。

 

【本日の重要ポイント】

  • 漁獲後の減菌工程で「濃度2.0%以上」を徹底し、水太りを防止。
  • 県全体で「相対取引」が主流のため、生産者は品質に責任を持たざるを得ない。
  • 結果、加熱しても縮まない濃厚な身が消費者に届く。

 

安さだけで選んだ「水太りした牡蠣」で
ガッカリするのは、もう終わりにしましょう。

 

生産者のプライドと、厳しいルールが守り抜いた
「本物の広島牡蠣」は、
一口食べた瞬間の潮の香り、クリーミーさが別次元です。

 

ぜひ、この冬は本物の味を体験してみてください。
家族の反応が劇的に変わりますよ。

 

まいど!

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