美味しい牡蠣のおすすめ見分け方!クリーム色でビラビラが真っ黒が正解!
美味しい牡蠣のおすすめ見分け方!クリーム色でビラビラが真っ黒が正解!
まいど、食品バイヤーのしゅんです。
寒くなってくると無性に食べたくなるのが、プリップリの牡蠣(カキ)。
カキフライ、鍋、バター焼き……想像するだけでたまりませんよね。
でも、ネット通販で牡蠣を買って、こんな経験したことありませんか?
「届いた時は大粒だったのに、
解凍したら水浸しで小指サイズになった…」
「加熱したら身が縮んで、
衣だけのカキフライになった…」
これ、正直に言いますね。
半分は「選び方」で回避できます。
ネット上の写真は、プロのカメラマンが撮った「奇跡の一枚」であることが多いんです。
そんな写真に騙されず、本当にコスパが良く、美味しい牡蠣を見抜くには「見るべきポイント」が決まっています。
今日は、業界の裏側を知るバイヤーとして、
「水増し牡蠣の避け方」から「用途別の正解」まで、包み隠さずお話しします。
これを読めば、もう二度と「水っぽい縮んだ牡蠣」にガッカリすることはなくなりますよ。
目次
最大の罠「グレーズ(氷の膜)」を見抜け!
結論から言います。
ネット通販で牡蠣を買う時、一番チェックせなあかんのは「総重量」ではなく「正味重量(解凍後重量)」です。
なぜなら、冷凍牡蠣には乾燥を防ぐために「グレーズ」と呼ばれる氷の膜がついているからです。
1kgの袋に入っているのは、1kgの牡蠣ではない
業界の常識ですが、冷凍牡蠣のパック重量には、この「氷の重さ」が含まれています。
一般的な良心的な商品でも、重量の10%〜15%は氷です。
しかし、悪質な商品や激安品の中には、
重量の30%〜40%が「ただの氷」
というケースが実際に存在します。
「1kg入ってこの値段!安い!」と思って買ったら、解凍後は600gしかなかった……。
これが、ネット通販でよくある「詐欺だ!」と感じる原因の正体なんですわ。
商品ページでここをチェック!
では、どうやって見抜くか。
商品ページの下の方にある「仕様」や「詳細」をよく見てください。
- NG例:内容量 1kg
- OK例:総重量 1kg(解凍後 850g)
このように、「解凍後の重量(正味重量)」をはっきりと明記しているお店は信頼できます。
逆に、これを書いていない、あるいは小さくしか書いていない商品は、氷でカサ増ししている可能性が高いので要注意です。
「生食用」が一番美味しいという大きな勘違い
次に多い失敗がこれです。
「カキフライにするけど、鮮度が良さそうだから『生食用』を買おう」
これ、実は損してるかもしれません。
プロとして断言しますが、加熱して食べるなら「加熱用」の方が圧倒的に味が濃厚で美味しいんです。
「生食用」と「加熱用」の違い
この2つの違いは「鮮度」ではありません。
「育った海域」と「洗浄の強さ」の違いなんです。
- 生食用:
保健所が指定した「菌が少ない海域」で育ったもの。さらに出荷前に滅菌水で数日間絶食させ、体内を洗浄します。
→ 安全ですが、洗浄の過程で旨味成分も少し抜けてしまい、身が痩せやすい。 - 加熱用:
栄養分(プランクトン)が豊富な海域で育ったもの。
→ 菌のリスクがあるため生食は不可ですが、栄養たっぷりで身が太り、味がめちゃくちゃ濃厚。
つまり、鍋やカキフライにするのに、わざわざ味が少し薄い「生食用」を使う必要はないんです。
「加熱用」と書かれていることを恐れないでください。
むしろ、火を通す料理なら、「加熱用」こそがグルメな選択なんですわ。
失敗しない「冷凍方法」と「サイズ」の確認
最後に、使い勝手と満足度を左右するスペックの話です。
ここを見落とすと、「解凍が面倒くさい」「思ったより小さい」という不満につながります。
IQF凍結を選べ!ブロックは避ける
冷凍牡蠣には大きく分けて2種類の凍結方法があります。
絶対に選んでほしいのは、「IQF凍結(バラ凍結)」です。
- ⭕ IQF凍結(バラ凍結)
牡蠣が1粒ずつバラバラに凍っています。
必要な分だけ取り出せるので、一人鍋や少し使いたい時に最高に便利です。 - ❌ ブロック凍結
水と一緒に全体を一塊にして凍らせています。
安いですが、解凍する時は全部一気に溶かす必要があり、再冷凍もできません。一般家庭では扱いが地獄です。
商品ページに「バラ凍結」「1粒ずつ取り出せる」と書いてあるか、必ず確認してください。
「Lサイズ」という言葉を信じるな
洋服と違って、牡蠣の「Lサイズ」「2Lサイズ」には、業界全体で統一された厳密な規格がありません。
A社の「Lサイズ」が、B社の「Mサイズ」より小さいなんてことはザラにあります。
信じるべきは「サイズ表記」ではなく、「1粒あたりの重量」や「1kgあたりの粒数」です。
【満足できるサイズの目安】
- 大粒満足ライン:1kgあたり 30粒〜40粒程度
- 特大興奮ライン:1kgあたり 20粒〜25粒程度
「1kgで50粒以上」入っているものは、かなり小粒です。
お好み焼きに入れるなら良いですが、カキフライの主役にするには寂しい思いをすることになります。
プロはここを見る!「色」でバレる濃厚な味
ここまで読んだ人だけに、こっそり教える「通の目利きポイント」があります。
それはズバリ、「身の色」です。
商品写真や、届いた商品をチェックする時に、この色を見るだけで「当たり」か「ハズレ」かが面白いように分かります。
狙うべきは「クリーム色(飴色)」
「牡蠣は白いほど綺麗」と思っていませんか? それ、実は危険な勘違いかもしれません。
プロが唸る最高の色は、「少し黄色がかったクリーム色」です。
この黄色みは、旨味成分である「グリコーゲン」がパンパンに詰まっている証拠。
加熱しても縮みにくく、口に入れた瞬間に濃厚なミルクのような味が広がります。
逆に、「透明感のある白」や「水っぽい白」は要注意。
これは身が痩せていて水分が多い証拠です。加熱すると、悲しいくらい小さく縮んでしまいます。
ギョッとする「緑色」は…実は大当たり!
たまに「内臓が緑色で気持ち悪い!腐ってるんじゃないか?」というクレームを頂くことがあります。
でもこれ、捨てたら絶対に後悔しますよ。
この緑色は、牡蠣が海の中の「植物プランクトン(海藻)」をたっぷり食べて育った証拠なんです。
通称「グリーンオイスター」とも呼ばれ、磯の香りが強く、非常に濃厚な味わいが楽しめます。
フランス料理では高級食材として扱われることもあるくらいなので、見つけたら「ラッキー!」と思って味わってください。
鮮度は「フチの黒さ」に出る
もう一つ、鮮度を見極めるなら、身の周りにあるヒダヒダ(外套膜)を見てください。
ここの黒色が「クッキリ」と濃いものは鮮度抜群です。
逆に、黒色が薄くてボヤ~っと滲んでいるようなものは、解凍と冷凍を繰り返していたり、加工から時間が経っている可能性があります。
届いた牡蠣のフチが黒々としていて、身がクリーム色なら、その買い物は大成功です!
バイヤーが教える「買い」の判断基準まとめ
ここまで読んでいただき、おおきに。
最後に、ネット通販で牡蠣のむき身を買う時の「成功の鉄則」をまとめます。
【しゅん流】失敗しないチェックリスト
- 「総重量」だけでなく「解凍後重量」が明記されているか?
- 加熱調理なら「加熱用」を選んでいるか?(味の濃さが違う!)
- 使い勝手の良い「IQF(バラ)凍結」になっているか?
- S/M/L表記ではなく「1kgあたりの粒数」を確認したか?
この条件を満たしている商品は、お店側も自信を持って販売している証拠です。
「写真が綺麗だから」「タイムセールだから」という理由だけで飛びつかず、この4点を冷静にチェックしてみてください。
それだけで、食卓に並んだ時の「うわ!デカい!」「味が濃い!」という感動が確約されますよ。
美味しい牡蠣で、最高のおうちご飯を楽しんでくださいね!





